30日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で反落、景気期待で下値は限定

市況
2020年9月30日 16時54分

30日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.31ポイント(0.20%)安の3218.05ポイントと反落した(上海A株指数は0.20%安の3372.60ポイント)。

大型連休を前に買いが手控えられる流れ。中国ではあす10月1日、国慶節連休(本土市場は10月1~8日休場、香港は1~2日休場)がスタートする。欧州や米国で新型コロナウイルス感染が再び拡大傾向を示すなか、中国でも長期休暇中の感染増が警戒された。ただ、下値は限定的。中国景気の持ち直しが意識され、指数は小高く推移する場面がみられている。朝方公表された9月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は、市場予想以上に前月から改善した。これより先、国家統計局が発表した8月の全国工業企業・利益総額は前年同月比で19.1%増加。プラス成長は4カ月連続となっている。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、不動産が安い。上海世茂(600823/SH)が2.2%、保利地産(600048/SH)が1.1%、金地集団(600383/SH)が1.0%ずつ下落した。不動産引き締めの動きが警戒されている。

保険・証券株もさえない。中国人寿保険(601628/SH)が2.3%安、海通証券(600837/SH)が1.9%安で引けた。エネルギー株、公益株、運輸株、素材株なども売られている。

半面、食品飲料株は高い。青島ビール(600600/SH)が4.2%、海天味業(603288/SH)が2.4%、貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.0%ずつ上昇した。連休中の消費増が期待されている。医薬品株、ハイテク株、自動車株、インフラ関連株、銀行株の一角も買われた。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.29ポイント(0.12%)安の248.10ポイント、深センB株指数が0.92ポイント(0.10%)高の935.19ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

《FA》

提供:フィスコ

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