【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 年末年始にかけて需要高まる銘柄群で勝負!

市況
2020年10月11日 9時30分

「年末年始にかけて需要高まる銘柄群で勝負!」

●素直に喜べない“トランププレゼント”

「トランプ劇場相場」――株式投資をしていなければ、これほど面白いものはないだろう。現職の大統領が自らシナリオを書き、演出も行い、そして主役も務める。

監督自身もどんなストーリー展開にするか、まったく計算なしのようで、観客としてはドキドキワクワク感こそないものの、退屈なテレビドラマやバラエティ番組よりはかなり楽しめる。

しかし、株式投資をしていると、これはもうやっかいなことこの上ない。トランプリスクとトランププレゼントが、突然降ってきて困惑させられるからだ。

目先は幸い、トランププレゼントが降ってきている。6日に大統領は「空運会社や中小企業向けに個別の経済対策を承認するよう議会に提案」し、8日には「(与野党は)空運会社への支援より大きな案件について協議している。家計への1200ドルの現金給付やそのほかの支援についても話し合っている」と述べてもいる。

与野党が協議を繰り返しながら、なかなか成立しない追加経済対策案に見切りをつけ、自分の提案を優先的に承認させようとの意図からだ。

これはもちろん市場にとっては望ましい。しかし、私にはどうにも納得しがたいことがある。トランプ大統領の支持率がまったく上がらないどころか下げ続け、ある世論調査では10ポイントもの差がついている。

●トランプ敗北に備え復活力の高い銘柄をチェック

バイデン候補の評価が高まっているのだ。確かにトランプ氏は突っ込みどころ満載の大統領なのだから差があるのは分かるが、大差となっているのは理解不能だ。このため、トランププレゼントを素直に喜べないのが実際だ。トランプ敗退を計算に入れて、どちらが勝ってもよいような投資をせざるを得ない状況にある。

その分、腰の据わった投資はしにくいが、ここでは最悪トランプ敗北となって暴落に見舞われたとしても復活力が強そうな銘柄へ投資しておきたい。

そこで、具体的には年末年始に向けて需要が上向く商品、サービスを提供する会社がよい。 この観点からまずはスシローグローバルホールディングス <3563> やくら寿司 <2695> だ。ごくシンプルに外食しようとすると、まず頭に浮かぶのは、私の場合は寿司だ。そしてラーメンそば焼き肉うどんカレーの順になる。投資対象はもちろんこの順番通りでなくて構わない。焼き肉が好きなら、食べ放題で知られる「焼肉キング」運営の物語コーポレーション <3097> でよい。

年末年始になると需要が高まるのは、食品だけでない。衣料品や生活雑貨の需要も全国的に高まることはまず間違いない。そこで注目は、ラクーンホールディングス <3031> になる。この会社は医療・雑貨の企業間取引サイト「スーパーデリバリー」を運営している。当然、利用の活発化は必至だ。

女性たちは、年末年始にかけてこれから美容院に行くことだろう。それを考えると、理美容機器や業務用化粧品の専門商社ビューティガレージ <3180> もこれから多忙になる。株も当然期待が持てる。

いまは世界的にポータルサイト運営企業株が強いが、特定分野の製品、サービスだけでなく、総合化に向かいつつあるのがZホールディングス <4689> 。LOHACO、ZOZOTOWN、一休、ヤフオク、PayPayフリマなどを運営していて、いずれも利用者増が続いており、年末年始に向けてさらに利用者は増えると見てよい。

2020年10月9日 記

株探ニュース

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