【↓】日経平均 大引け| 続落、米株高も円高進行で利食い売り優勢 (10月12日)
始値 23588.74
高値 23597.91(09:00)
安値 23501.26(12:31)
大引け 23558.69(前日比 -61.00 、 -0.26% )
売買高 8億5007万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7455億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、前週末の米株高も目先利食い優勢に
2.外国為替市場でドル安・円高が進んだことも買い手控え材料
3.今週から本格化する米国企業の決算発表が意識される展開
4.空運株が買われ、円高を嫌気して自動株などが軟調な動き
5.売買代金は1兆7000億円台と8月27日以来の低水準
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比161ドル高と3日続伸した。追加経済対策への期待が強まり、アップル、マイクロソフトのほかディズニーやJPモルガン・チェースといった景気敏感株も値を上げた。
週明けの東京市場では、買い手控えムードが強く、薄商いのなか売りに押される地合いとなり、日経平均株価は2万3000円台で売りをこなした。
12日の東京市場は、買い手控えムードが強く目先利益確定売りに押されたが、下値を売り込むような動きもみられなかった。前週末の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数がいずれも3日続伸とリスクオン相場が継続しており、追加経済対策の成立は依然として不透明ながら景気回復期待を背景に上値指向を強めている。しかし、東京市場では全体商いが細るなか、上値を買い進む動きは限定的だった。今週から米国企業の決算発表が本格化することや、足もと外国為替市場で1ドル=105円40銭台までドル安・円高が進んでいることなども様子見ムードを助長した。業種別では空運株が高く、円高などを背景に自動車株が軟調。東証1部の売買代金は1兆7000億円台と盛り上がりを欠いており、8月27日以来の低水準だった。
個別では、ソニー<6758>が軟調だったほか、トヨタ自動車<7203>も冴えない。安川電機<6506>が大きく売られ、ヤクルト本社<2267>も下値を試した。ファナック<6954>、HOYA<7741>なども軟調だった。ハイアス・アンド・カンパニー<6192>は急落、カーブスホールディングス<7085>も大幅に下落した。ベクトル<6058>、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>などの下げも目立った。吉野家ホールディングス<9861>も大幅安となった。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし上昇、任天堂<7974>も買いが優勢。良品計画<7453>が堅調、ブイキューブ<3681>が買い人気を集めた。ライク<2462>が急騰、Orchestra Holdings<6533>も大きく上値を伸ばした。ジンズホールディングス<3046>が大幅高、ダントーホールディングス<5337>は一時ストップ高に買われた。ビックカメラ<3048>も物色人気となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、エムスリー <2413> 、KDDI <9433> 、武田 <4502> 、三井不 <8801> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約62円。うち40円はSBG1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、安川電 <6506> 、第一三共 <4568> 、テルモ <4543> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約37円。
東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)水産・農林業、(3)情報・通信業、(4)サービス業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)倉庫運輸関連、(3)海運業、(4)ガラス土石製品、(5)輸送用機器。
■個別材料株
△サカタタネ <1377>
第2四半期営業利益を上方修正。
△ライク <2462>
6-8月期(1Q)経常は69%増益で着地。
△ブロッコリー <2706> [JQ]
上期経常が83%増益で着地・6-8月期も34%増益。
△JINSHD <3046>
21年8月期の大幅増収増益と増配見通しを好感。
△ビックカメラ <3048>
21年8月期は24%営業増益で2円増配を予想。
△メディカルN <3645> [東証M]
6-8月期(1Q)経常は55%増益で着地。
△GW <3936> [東証M]
プロ選手やファン同士でゲーム楽しめる「eSportStars」リリース。
△セラク <6199>
20年8月期営業利益は計画上振れ。
△シライ電子 <6658> [JQ]
5Gに対応した透明アンテナ向けフィルム基板を開発。
△松尾電 <6969> [東証2]
上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄から解除。
▼HyAS&C <6192>
東証が監理銘柄(確認中)に指定。
▼吉野家HD <9861>
上期業績は大幅な営業赤字に転落。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ライク <2462> 、(2)オーケストラ <6533> 、(3)JINSHD <3046> 、(4)ダントーHD <5337> 、(5)セレス <3696> 、(6)ブイキューブ <3681> 、(7)オイシックス <3182> 、(8)CTS <4345> 、(9)アバント <3836> 、(10)ネオジャパン <3921> 。
値下がり率上位10傑は(1)HyAS&C <6192> 、(2)ランド <8918> 、(3)カーブスHD <7085> 、(4)エスクロAJ <6093> 、(5)ベクトル <6058> 、(6)OSG <6136> 、(7)エコーTD <7427> 、(8)リテールPA <8167> 、(9)吉野家HD <9861> 、(10)津田駒 <6217> 。
【大引け】
日経平均は前日比61.00円(0.26%)安の2万3558.69円。TOPIXは前日比4.03(0.24%)安の1643.35。出来高は概算で8億5007万株。東証1部の値上がり銘柄数は815、値下がり銘柄数は1276となった。日経ジャスダック平均は3653.41円(8.24円高)。
[2020年10月12日]
株探ニュース