話題株ピックアップ【昼刊】:日本情報C、ツガミ、SUMCO
■日本情報クリエイト <4054> 6,560円 +480 円 (+7.9%) 11:30現在
日本情報クリエイト<4054>が3連騰している。12日の取引終了後、新規開業の不動産会社を支援するサブスクリプションプラン「スタート・バリュープラン」が「IT導入補助金2020」の補助対象ツールに認定されたと発表しており、これが好材料視されている。IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者などがITツール(ソフトウェア、サービスなど)を導入する経費の一部を補助することで、業務効率化や売り上げアップのサポートを行うもの。今回、「スタート・バリュープラン」が対象ツールに認定されたことで、導入の障壁が下がることになり、商機の拡大が期待されている。
■ツガミ <6101> 1,363円 +71 円 (+5.5%) 11:30現在
工作機械関連株が軒並み高。ツガミ<6101>やオークマ<6103>、DMG森精機<6141>が値を上げているほか、工作機械用NC装置で世界トップシェアを誇るファナック<6954>も大幅高となっている。日本工作機械工業会が12日に発表した9月の受注総額は前年同月比15.0%減の841億4300万円だった。8月の同23.3%減から減少幅は縮小しているほか、9月の外需は1.8%増と2年ぶりにプラス圏に浮上した。市場には、工作機械受注の底打ち期待が浮上しており同関連株に買いが流入している。
■4℃ホールデ <8008> 1,812円 +78 円 (+4.5%) 11:30現在
ヨンドシーホールディングス<8008>は大幅高。12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高179億8000万円(前年同期比18.0%減)、営業利益10億4300万円(同52.5%減)、純利益6億300万円(同59.4%減)と大幅減益となったが、従来予想の営業利益9億円を上回って着地しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、3月下旬から本格的に休業や時間短縮営業を実施したことでジュエリー事業は落ち込んだが、デイリーファッション「パレット」で緊急事態宣言下でも営業継続に尽力したことが奏功し、アパレル事業は計画を上回った。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高390億円(前期比13.3%減)、営業利益29億円(同27.1%減)、純利益20億円(同19.2%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、30万株(発行済み株数の1.38%)、または7億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されているようだ。取得期間は20年10月13日から21年1月13日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元を図るためとしている。
■モダリス <4883> 3,070円 +101 円 (+3.4%) 11:30現在
モダリス<4883>が4連騰で2000円台後半のもみ合いから上放れを明示している。8月3日に東証マザーズ市場に新規上場した直近IPO銘柄だが、希少疾患向け遺伝子治療の開発を手掛けるバイオベンチャーとしてその成長性に期待が大きい。株価は公開価格の2.1倍で初値をつけた後もセカンダリーで人気化し、8月25日には4070円の高値を形成したが、その後は利益確定売りに調整局面に入っていた。ここにきてノーベル化学賞効果もあって「ゲノム編集」を株式市場でもテーマ視する動きが出ており、同社はその関連有力株として再び投資マネーの物色ターゲットとなっている。黒字バイオベンチャーで20年12月期も利益変化率が大きく、業績面からのアプローチでも買い安心感が指摘されている。テクニカル面では5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現しており、個人投資家などの買い参戦を誘っているもよう。
■コーナン商事 <7516> 3,900円 +125 円 (+3.3%) 11:30現在
コーナン商事<7516>が切り返しに転じている。関西を地盤に全国展開するホームセンター大手だが、コロナ禍でも順調に業績を伸ばし消費関連の勝ち組としてマーケットでも注目度が高い。同社が12日取引終了後に発表した20年3~8月期決算は最終利益が前年同期比98%増の126億9000万円と倍増した。これは同期間の過去最高益更新となった。また21年2月期の年間配当を前期実績に4円上乗せの58円とすることも発表した。新型コロナウイルス感染拡大を背景にマスクや除菌剤などの感染予防商品が好調だったほか、外出自粛の動きが広がるなか巣ごもり消費需要が喚起されたことでDIY商品などの売り上げが伸び全体に貢献した。前週末9日引け後に21年2月期業績の上方修正を発表したが、前日は目先筋の利益確定売りに値を下げていた。ただ、PERなど割安感が際立っており、きょうは改めて買いが優勢となっている。
■SUMCO <3436> 1,617円 +50 円 (+3.2%) 11:30現在
SUMCO<3436>の上値追い基調が鮮明、きょうで7連騰となり異彩を放っている。ここ世界的な半導体市況の回復が意識されている。前日の米国株市場では半導体関連株が総じて強い動きで全体相場に貢献しており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4日続伸し連日の最高値更新となった。コロナ禍にあっても5G基地局や5G対応スマートフォン向けで半導体需要が喚起されており、半導体シリコンウエハーを手掛ける同社株にも恩恵が及ぶとの見方が強まってきた。
■村田製作所 <6981> 6,964円 +98 円 (+1.4%) 11:30現在
村田製作所<6981>が3日ぶり反発に転じるなど次世代通信規格「5G」関連株の一角に物色の矛先が向いている。前日の米国株市場ではアップルが6.4%高と急騰し、全体指数押し上げに大きく寄与する形となったが、これは13日に行われる「iPhone」関連イベントで5Gに対応する機種を発表するとの観測が手掛かり材料となっている。この流れを受けて、東京市場でもアップルの有力サプライヤーであるとともに、5G関連市場の拡大で恩恵を受ける電子部品メーカーに投資資金の流れが向きやすい環境にある。
■大黒天物産 <2791> 5,380円 -250 円 (-4.4%) 11:30現在
大黒天物産<2791>は反落している。12日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算は、売上高572億4100万円(前年同期比12.4%増)、営業利益26億3100万円(同2.6倍)、純利益17億3400万円(同2.8倍)と大幅増益だったものの、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。外食控えなどにより家庭内消費の需要が高止まりしているほか、家計の先行き不透明感により消費者の購買動向における低価格志向が強まっていることなどを背景に、ESLP(エブリデイ・セーム・ロープライス)による地域最安値価格を目指した店舗運営が奏功した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高2124億5500万円(前期比0.2%増)、営業利益61億2000万円(同3.1%増)、純利益38億3000万円(同2.5%増)だった。
■国際石油開発帝石 <1605> 556.2円 -12.9 円 (-2.3%) 11:30現在
国際石油開発帝石<1605>が下値模索の展開にあるほか、ENEOSホールディングス<5020>も3日ぶり反落となった。前日のWTI原油先物価格は1ドル17セント安と大きく水準を切り下げ、1バレル=39ドル43セントと40ドル台を割り込んだ。前日の米国株市場ではリスク選好の流れにあったが、エクソンモービルは3日続落と精彩を欠いた。東京市場でも原油価格と株価連動性の高いセクターは売りに押される展開を余儀なくされている。
■Jエスコム <3779> 165円 +50 円 (+43.5%) ストップ高 11:30現在
ジェイ・エスコムホールディングス<3779>がストップ高。同社は12日、鶴岡学園北海道文教大学と商品開発や新規事業開発、人材交流及び社会貢献などで包括連携協定を締結したと発表。これが材料視されているようだ。今回の連携で、北海道文教大学が持つ食品・栄養分野、医療分野、美容分野などの専門知識及び幅広い人的ネットワークと、Jエスコムが有する販売網及び業界知識などを組み合わせ、アンチエイジングや健康寿命の延伸につながる商品・サービスなどを提供する予定。事業開始日は12月中を計画している。
■旭化学工業 <7928> 476円 +80 円 (+20.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
旭化学工業<7928>がストップ高カイ気配。同社は12日取引終了後に、21年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比2.3倍の2億2000万円としていることが好感されているようだ。売上高は同3.1%増の79億円を予想。国内で電動工具部品や自動車部品の受注活動を積極的に行うほか、中国工場での堅調な受注を見込んでいる。なお、20年8月期通期の連結決算は、売上高が前の期比9.9%減の76億6500万円、営業利益が同35.5%減の9400万円で着地。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で受注が減少したことなどが響いた。
■オリエンタルチエン工業 <6380> 690円 +100 円 (+17.0%) ストップ高 11:30現在
オリエンタルチエン工業<6380>がストップ高の690円に買われている。東京証券取引所が12日の取引終了後、上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄から解除すると発表しており、これが好感されている。20年9月30日時点の流通株式の時価総額が5億円以上となり、流通株式時価総額に関する上場廃止基準に該当しなくなったためとしている。
■省電舎ホールディングス <1711> 372円 +33 円 (+9.7%) 一時ストップ高 11:30現在
省電舎ホールディングス<1711>が急反発し一時、ストップ高の419円に買われている。東京証券取引所が12日の取引終了後、上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄から解除すると発表しており、これが好感されている。20年9月30日時点の流通株式の時価総額が5億円以上となり、流通株式時価総額に関する上場廃止基準に該当しなくなったためとしている。
■プロパスト <3236> 163円 +12 円 (+8.0%) 11:30現在
プロパスト<3236>が急反騰している。12日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)単独決算が、売上高85億5700万円(前年同期比7.3%減)、営業利益10億8500万円(同17.2%増)、純利益7億200万円(同19.6%増)となり、通期計画の純利益を上回って着地したことが好感されている。用地取得から小規模賃貸マンションの建築・販売までを行う賃貸開発事業で9物件を売却し、同部門のセグメント利益が同50.3%増となったことが牽引した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高184億2500万円(前期比22.2%減)、営業利益15億5500万円(同1.2%増)、純利益5億6200万円(同36.9%減)の従来見通しを据え置いている。
■エコス <7520> 2,291円 +160 円 (+7.5%) 11:30現在 東証1部 上昇率10位
エコス<7520>が大幅反発している。12日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を1300億円から1350億円(前期比6.7%増)へ、営業利益を44億円から60億円(同39.9%増)へ、純利益を27億円から36億円(同49.3%増)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症によってもたらされた生活習慣の変化に伴う需要の高まりによって、上期業績が計画を上回って着地したことに加えて、下期業績も前年同期を若干上回ると想定したことが要因としている。
●ストップ高銘柄
シライ電子工業 <6658> 327円 +80 円 (+32.4%) ストップ高 11:30現在
グローバルウェイ <3936> 2,350円 +400 円 (+20.5%) ストップ高 11:30現在
ランシステム <3326> 743円 +100 円 (+15.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース