28日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で続伸、消費関連に買い

市況
2020年10月28日 16時57分

28日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.92ポイント(0.46%)高の3269.24ポイントと続伸した(上海A株指数は0.46%高の3426.36ポイント)。

中国共産党の重要会議、第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)の閉幕をあす(29日)に控え、これから打ち出される各種支援策に対する思惑が広まっている。主要な議題となる「第14次5か年計画(2021~25年)」では、向こう10年内に経済力で米国を上回ることを視野に入れた目標が設定される見通し。内需の拡大や科学技術の発展に向け、各種の政策を推進していくとみられている。ただ、会議終了後の声明などを見極めたいとするスタンスもあり、積極的に上値を買い進む動きは限定された。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、消費関連の上げが目立つ。免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が7.4%高、家電メーカー中国大手の海爾智家(600690/SH)が4.5%高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.5%高で引けた。

自動車株も高い。長城汽車(601633/SH)が5.9%、上海汽車集団(600104/SH)が3.0%ずつ上昇した。素材株、ハイテク株、海運株、医薬品株、証券株なども買われている。

半面、銀行・保険株は安い。興業銀行(601166/SH)が1.6%、招商銀行(600036/SH)が0.9%、中国平安保険(601318/SH)が1.8%ずつ下落した。空運株、エネルギー株、不動産株も売られている。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が1.00ポイント(0.40%)高の247.57ポイント、深センB株指数が6.99ポイント(0.74%)高の945.63ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

《FA》

提供:フィスコ

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