話題株ピックアップ【夕刊】(2):豊田織、ガンホー、川重

注目
2020年10月29日 15時16分

■MARUWA <5344>  11,230円  +520 円 (+4.9%)  本日終値

MARUWA<5344>が4日続伸し連日で年初来高値を更新。28日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高195億3300万円(前年同期比4.0%減)、営業利益46億8500万円(同12.9%増)、純利益31億5400万円(同10.0%増)となり、従来予想の営業利益34億円を大きく上回って着地したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し慎重な計画としていたが、グループの差別化製品や従来から進めてきた改善活動などの効果で、上期としては過去最高益となったという。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高365億円(前期比11.5%減)、営業利益79億円(同15.5%減)、純利益54億5000万円(同7.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■豊田自動織機 <6201>  6,900円  +310 円 (+4.7%)  本日終値

豊田自動織機<6201>が後場大幅高。前引け後に、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆9000億円から2兆円(前期比7.9%減)へ、営業利益を600億円から850億円(同33.7%減)へ、純利益を850億円から1050億円(同28.0%減)へ上方修正し、あわせて未定としていた期末配当を70円(前年同期80円)にすると発表したことが好感された。上期業績の進捗を考慮したほか、グループを挙げて原価改善活動の推進に取り組んだことや、原材料の値下がりや諸経費の減少が寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高9570億700万円(前年同期比13.2%減)、営業利益302億100万円(同57.8%減)、純利益481億800万円(同41.5%減)だった。

■第一工業製薬 <4461>  4,120円  +180 円 (+4.6%)  本日終値

第一工業製薬<4461>が後場プラスに転換。午後2時ごろに発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、営業利益17億7700万円(前年同期比11.7%増)、純利益10億1400万円(同9.1%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。IT・電子材料用途の光硬化樹脂用材料が大幅に伸長した一方、世界的な新型コロナウイルスの感染抑制による外出自粛や移動制限の影響を受けて、自動車関連分野の需要が落ち込み、売上高は280億1200万円(同7.9%減)と減収となった。ただ、電子デバイス材料セグメントが増収となったことや、価格是正の営業努力、外出自粛や移動制限などによる営業経費の減少などが寄与し、営業利益は2ケタ増となった。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高615億円(前期比0.1%増)、営業利益42億円(同1.1%増)、純利益28億円(同39.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■メタウォーター <9551>  2,456円  +89 円 (+3.8%)  本日終値

メタウォーター<9551>は3日続伸。28日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を90億円から105億円(前期比27.7%増)へ、純利益を62億円から68億円(同19.8%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は1300億円(同1.0%増)の従来予想を据え置いたものの、コスト削減などによる収益改善効果を見込むほか、退職給付信託に拠出している株式の売却による未認識数理計算上の差異(貸方差異)の一括償却として原価・販管費の戻し入れを約23億円見込むことなどが利益を押し上げる。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高339億8000万円(前年同期比0.2%減)、営業損益34億5800万円の赤字(前年同期29億5700万円の赤字)、最終損益27億600万円の赤字(同22億200万円の赤字)だった。

■理研ビタミン <4526>  1,461円  +52 円 (+3.7%)  本日終値

理研ビタミン<4526>が大幅反発。東京証券取引所が28日の取引終了後、同社株の監理銘柄(確認中)の指定を解除すると発表したことが好感された。理ビタが10月15日に、四半期報告書の延長承認を受けた法定提出期限(10月16日)までに四半期報告書を提出できる見込みがないと発表したことから、監理銘柄(確認中)に指定していたが、28日付で四半期報告書の提出が確認されたため、指定を解除するとした。

■ガンホー <3765>  2,686円  +83 円 (+3.2%)  本日終値

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が6日続伸し、連日の年初来高値更新となった。28日の取引終了後、ニンテンドースイッチ向け対戦ニンジャガムアクションゲーム「ニンジャラ」が、世界累計500万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これが好感された。「ニンジャラ」は、ニンジャ×チャンバラの世界をもとに、ニンジャガムと呼ばれるガムを駆使して高低差のあるステージを縦横無尽に駆け巡り、多様な武器で変幻自在の3Dアクションバトルを楽しめるゲーム。6月25日にDL版をリリースし、サービス開始から16時間で世界累計100万DLを突破するなど好調なスタートを切ったが、その後も順調にDL数を伸ばしていた。

■川崎重工業 <7012>  1,304円  +38 円 (+3.0%)  本日終値

川崎重工業<7012>が後場一段高。前引け後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆4600億円から1兆5000億円(前期比8.6%減)へ、営業損益を300億円の赤字から200億円の赤字(前期620億6300万円の黒字)に上方修正したことが好感された。モーターサイクル&エンジン事業において、北米や欧州の一部地域で足もとの販売が計画を上回って推移していることに加えて、精密機械・ロボット事業において中国建機市場向け油圧機器の販売が好調なことが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高6573億2500万円(前年同期比10.8%減)、営業損益218億8300万円の赤字(前年同期86億7800万円の黒字)だった。

■ナフコ <2790>  2,319円  +51 円 (+2.3%)  本日終値

ナフコ<2790>が3日続伸。28日の取引終了後、21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の129億円(前期比44.9%増)から203億円(同2.3倍)へ上方修正すると発表。7月末に増額した従来の14期ぶりの過去最高益予想を更に上乗せする形となり、これを好感する買いが入っている。上期業績は巣ごもり需要や生活様式の変化を背景に、資材、園芸用品、DIY用品などの売れ行きが好調だった。新型コロナウイルス感染症による生活様式の変化に伴う需要は当面続くと予測し、上期見通しを踏まえ通期予想を増額修正したとしている。

■コマツ <6301>  2,410円  +28.5 円 (+1.2%)  本日終値

コマツ<6301>が3日ぶりに反発。28日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆680億円から2兆1190億円(前期比13.3%減)へ、営業利益を1150億円から1340億円(同46.6%減)へ、純利益を670億円から800億円(同48.0%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を18円から25円へ引き上げたことが好感された。上期は北米、欧州・CIS、アジアを中心に建設・鉱山機械の需要が減少したが、下期は中国が引き続き堅調に推移するとともに、北米、日本などでも回復基調に入ることが想定されることが要因。また、プロジェクトの優先順位の見直しや業務改善などによる固定費削減の効果が見込まれることも寄与する。なお、年間配当は43円(従来予想36円)となり、前期実績に対しては51円の減配になる予定だ。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高9577億1700万円(前年同期比21.1%減)、営業利益603億4200万円(同57.5%減)、純利益372億9400万円(同58.6%減)だった。

■大正薬HD <4581>  6,460円  +70 円 (+1.1%)  本日終値

大正製薬ホールディングス<4581>が後場プラスに転換。午後0時30分ごろに発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1459億円(前年同期比10.4%増)、営業利益162億9500万円(同12.2%増)、最終利益112億9400万円(同23.6%減)となり、2ケタ営業増益となったことが好感された。19年に子会社化したベトナムの製薬大手DHG(ハウザン)社やフランスの医薬品製造販売会社UPSA社の寄与で海外事業が拡大したことに加えて、研究開発費や販促費を抑制したことが寄与した。21年3月期通期業績予想は、売上高2895億円(前期比0.3%増)、営業利益200億円(同5.4%減)、最終利益130億円(同35.6%減)の従来見通しを据え置いている。

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