プロネクサス---2Q増収、主力の上場会社ディスクロージャー関連が好調に推移
プロネクサス<7893>は10月30日、2021年3月期第2四半期(20年4月-9月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比2.2%増の143.90億円、営業利益が同1.8%減の26.51億円、税引前利益が同3.5%増の28.25億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同4.5%増の19.56億円となった。
上場会社ディスクロージャー関連の売上収益は前年同期比5.3%増の69.46億円となった。株主総会招集通知のカラー化による増収に加えて、開示書類作成を支援するシステムサービス・アウトソーシングサービスの増収も寄与した。また、証券市場の株価回復を背景にファイナンスの受注規模が拡大したほか、大型IPOの受注があった。
上場会社IR関連等の売上収益は前年同期比5.1%増の36.16億円となった。コーポレートガバナンス・コードへの対応を背景として、IRサイト構築や英文翻訳サービス等の受注が増加した。また、2019年10月1日付で連結子会社化した、Web制作会社のレインボー・ジャパンの売上収益も加わった。
金融商品ディスクロージャー関連の売上収益は前年同期比6.3%減の32.83億円となった。金融商品関連製品の印刷物の受注が、前年同期の消費税率改定に伴うスポット需要の反動減により減少した。投資信託市場は、一部ファンドの新規設定が減速し、主力製品である目論見書等が減収となった。また、市況の変化を受け外国債券関連製品も減収となった。
データベース関連の売上収益は前年同期比0.1%増の5.45億円となった。企業情報データベース、経済・産業情報データベースともに解約を上回る新規開拓が進展した。
2021年3月期通期については、売上収益が前期比1.8%減の240.00億円、営業利益が同23.1%減の20.00億円、税引前利益が同17.6%減の22.50億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同16.0%減の15.50億円とする、8月28日に公表した連結業績予想を据え置いている。
《EY》