話題株ピックアップ【夕刊】(2):カゴメ、中部電、JT

注目
2020年11月2日 15時17分

■アカツキ <3932>  4,970円  +335 円 (+7.2%) 一時ストップ高   本日終値

アカツキ<3932>が急反発。10月30日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結決算を発表しており、売上高は166億8000万円(前年同期比6.8%増)、営業利益71億200万円(同17.1%増)、純利益42億2200万円(同9.4%増)となり、特に7~9月期では41.6%営業増益となったことが好感された。主力でバンダイナムコエンターテインメント(東京都港区)との協業タイトル「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」が国内版、海外版ともに好調に推移した。また、スクウェア・エニックス(東京都新宿区)との協業タイトル「ロマンシング サガ リ・ユニバース」が複数のイベントでストアセールスランキング1位を獲得するとともに、欅坂46・日向坂46応援「公式」音楽アプリ「UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)」が9月に1周年記念キャンペーンを実施しストアセールスランキング2位を獲得するなど、ゲーム事業として過去最高の四半期売り上げを達成した。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き非開示としている。

■M&Aキャピ <6080>  5,030円  +330 円 (+7.0%)  本日終値

30日に決算を発表。「今期経常は23%増で2期ぶり最高益更新へ」が好感された。

M&Aキャピタルパートナーズ <6080> が10月30日大引け後(15:00)に決算を発表。20年9月期の連結経常利益は前の期比13.7%減の50.5億円になったが、21年9月期は前期比23.0%増の62.1億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

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■カゴメ <2811>  3,820円  +245 円 (+6.9%)  本日終値

30日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)税引き前が11%増益で着地・7-9月期も40%増益」が好感された。

カゴメ <2811> が10月30日大引け後(15:40)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結税引き前利益は前年同期比10.9%増の120億円に伸びた。

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■テクノプロH <6028>  6,890円  +420 円 (+6.5%)  本日終値

テクノプロ・ホールディングス<6028>が急伸。10月30日の取引終了後、第2四半期累計(7~12月)連結業績予想について、売上高を740億円から775億円(前年同期比1.9%減)へ、営業利益を55億円から85億円(同3.4%増)へ、純利益を37億円から58億円(同へ2.6%増)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。9月の契約更新率がほぼ前年並みで着地し、また、新規配属も想定以上に進んでいることから、国内在籍技術者数や平均稼働率、同平均売上単価などのKPI(重要業績評価指標)を見直したことが要因としている。また、未定としていた中間配当予想を発表しており、前年同期と同じ50円にするとした。同時に発表した第1四半期(7~9月)決算は、売上高391億9500万円(前年同期比0.8%増)、営業利益43億5700万円(同12.2%増)、純利益29億7100万円(同11.8%増)だった。なお、21年6月期通期業績予想及び期末配当予想は引き続き未定としている。

■NTN <6472>  204円  +12 円 (+6.3%)  本日終値

30日に決算を発表。「今期経常を赤字縮小に上方修正」が好感された。

NTN <6472> が10月30日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は134億円の赤字(前年同期は28.3億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の250億円の赤字→180億円の赤字(前期は16.9億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

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■中部電力 <9502>  1,244.5円  +73 円 (+6.2%)  本日終値

30日に決算を発表。「今期経常を16%上方修正」が好感された。

中部電力 <9502> が10月30日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0%増の1464億円となった。併せて、通期の同利益を従来予想の1250億円→1450億円(前期は1918億円)に16.0%上方修正し、減益率が34.8%減→24.4%減に縮小する見通しとなった。

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■ウシオ電機 <6925>  1,237円  +72 円 (+6.2%)  本日終値

ウシオ電機<6925>は大幅高に買われ5日ぶりに反発。10月30日の取引終了後、21年3月期の連結経常損益を従来予想の35億円の赤字~20億円の黒字から15億円の赤字~20億円の黒字へ予想レンジ下限を引き上げると発表しており、これが好材料視された。欧米での新型コロナウイルス再拡大やハリウッドコンテンツの相次ぐ上映延期などから映画館の閉鎖を余儀なくされており、シネマ用クセノンランプや映像装置は需要低迷が継続し、売上高は前回予想を下回る見通しとなった。一方、経費削減などで収益性の改善を進めることで、採算が改善し経常損益は上振れる見込みだ。なお、同時に発表した21年3月期上期(4~9月)の同利益は前年同期比93.1%減の4億300万円だった。

■住友重機械工業 <6302>  2,356円  +136 円 (+6.1%)  本日終値

住友重機械工業<6302>が大幅高で5日ぶりに反発。10月30日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を7900億円から8100億円(前期比6.3%減)へ、営業利益を260億円から360億円(同36.6%減)へ、純利益を75億円から160億円(同51.2%減)へ上方修正したことが好感された。受注後リードタイムの短い機械コンポーネント、精密機械及び建設機械部門を中心に新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けているものの、その他精密機械事業で半導体関連の需要が上期は想定以上に堅調であったことや、油圧ショベル事業で日本及び中国で想定よりも市況が好転していることなどが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、10円を予定していた期末配当を30円に引き上げるとあわせて発表し、これも好材料視された。年間配当は39円(従来予想19円)となる予定だ。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3917億100万円(前年同期比7.8%減)、営業利益211億6300万円(同22.2%減)、純利益108億6600万円(同33.9%減)だった。

■パラベッド <7817>  4,275円  +245 円 (+6.1%)  本日終値

パラマウントベッドホールディングス<7817>が3日ぶりに大幅反発。同社は10月30日取引終了後に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比6.0%減の46億4600万円となり、従来予想の35億円から上振れ着地した。売上高は同2.3%減の380億4800万円(従来予想は365億円)となった。新型コロナウイルスの感染拡大による営業自粛の影響があったものの、医療・介護・健康の各事業の売り上げが想定を上回って推移。また、8月に発売した在宅介護向けベッド「楽匠プラスシリーズ」の販売が好調だったことも寄与した。あわせて、これまで未定としていた21年3月期通期の連結業績予想も公表。売上高は前期比2.0%増の840億円、営業利益は同9.0%増の108億円を見込んでいる。

■JT <2914>  2,089円  +119 円 (+6.0%)  本日終値

JT<2914>は5日ぶり急反発、一時120円強の上昇で2091.5円まで上値を伸ばした。特筆されるのは売買代金であり、午後1時現在で200億円近くをこなして東証1部上場銘柄のなかで上位10傑に食い込む活況ぶりとなった。同社が前週末10月30日取引終了後に20年12月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の4220億円から400億円以上も上乗せし4640億円(前期比7.6%減)となる見通しを示したことで、これを好感する買いを引き寄せる形となった。業績面では厳しい環境にあるものの、海外でのたばこ事業が好調で収益押し上げに貢献した。同社株の特長は株主還元姿勢の高さで、前期実績ベースで年間配当は154円、今期もこれを継続する見込みで配当利回りは7%を大きく超えている。

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