話題株ピックアップ【夕刊】(2):SUBARU、丸紅、ファストリ

注目
2020年11月4日 15時22分

■淺沼組 <1852>  4,255円  +195 円 (+4.8%)  本日終値

淺沼組<1852>が大幅続伸。2日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が565億9000万円から633億8900万円(前年同期比7.7%減)へ、営業利益が12億9000万円から21億6000万円(同35.9%減)へ、純利益が7億3000万円から12億4900万円(同43.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。工事が想定を上回って進捗したことに加えて、完成工事利益率の改善が利益を押し上げたようだ。

■大和工業 <5444>  2,676円  +117 円 (+4.6%)  本日終値

大和工業<5444>が大幅続伸。2日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1250億円から1320億円(前期比27.5%減)へ、営業利益を80億円から90億円(同20.6%減)へ、純利益を40億円から70億円(同52.6%減)へ上方修正したことが好感された。上期において、国内及び韓国の鉄鋼事業の業績が予想を上回ったことなどが要因という。また、国・地域によっては、鋼材市況の落ち込みが想定よりも軽減される見通しであることも寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高842億3600万円(前年同期比14.6%減)、営業利益68億3200万円(同1.9%減)、純利益19億4000万円(同80.8%減)だった。

■SUBARU <7270>  2,068.5円  +85 円 (+4.3%)  本日終値

SUBARU<7270>が大幅続伸。午後1時ごろ、21年3月期連結業績予想について、売上高を2兆9000億円から2兆9500億円(前期比11.8%減)へ、営業利益を800億円から1100億円(同47.7%減)へ、最終利益を600億円から800億円(同47.6%減)へ上方修正したことが好感された。米国を中心とする販売実績が想定を上回っていることなどが要因という。なお、想定為替レートは1ドル=106円(従来105円)、1ユーロ=120円(同120円)としている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1兆2183億円(前年同期比24.1%減)、営業利益306億1100万円(同67.7%減)、最終利益237億600万円(同65.3%減)だった。

■丸紅 <8002>  585円  +20.3 円 (+3.6%)  本日終値

丸紅<8002>が後場大幅高。午後2時30分ごろ、21年3月期の純利益予想を1000億円から1500億円(前期1974億5000万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。原油及び銅などの資源価格が想定を上回って推移したことに伴いエネルギー及び金属の業績が改善したことに加えて、食料及び化学品などの業績が好調だったことが要因。また、年間配当予想を15円から22円に引き上げており、これもプラス材料視されたようだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3兆460億円(前年同期比16.6%減)、純利益1016億8600万円(同9.0%減)だった。

■ワークマン <7564>  9,600円  +330 円 (+3.6%)  本日終値

ワークマン<7564>が続伸。2日の取引終了後に発表した10月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比34.5%増と大幅に伸長し、かつ37カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。「過酷ファッションショー」の開催や「#ワークマン女子」の開店が、多くのメディアに取り上げられたことで、秋冬商品の販売が好調に推移したという。なかでもヒーターベストや防寒女性衣料のウォームパンツ 、 防風・保温に優れたアウターなど機能性ウェアが伸長したとしている。なお、全店売上高は同43.2%増だった。

■日経レバ <1570>  21,620円  +740 円 (+3.5%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が続急伸、一時800円を超える上げ足をみせた。11月3日の米大統領選はバイデン候補優勢との見方が強まり、バイデン政権が掲げる大型の財政出動を伴う追加経済対策への期待感が株式市場をリスクオンに導いた。東京市場でも週明け後の欧米株大幅高の流れを引き継ぎ主力株はじめ広範囲に買いの勢いが増し日経平均が一時500円を超える上昇となった。そのなか、日経平均に連動するETFで変動率が2倍に基本設定されている同銘柄に、個人投資家をはじめ短期資金が集中し、売買代金も全上場銘柄を通じて断トツ。一方、日経平均と逆方向に連動するETFであるNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>は大幅続落となり、25日移動平均線をマドを開けて下放れた。

■日鉄鉱業 <1515>  4,740円  +135 円 (+2.9%)  本日終値

日鉄鉱業<1515>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を52億円から64億円(前期比15.5%減)へ、純利益を29億円から40億円(同11.5%減)へ上方修正したことが好感された。電気銅の販売価格は上昇した一方、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動停滞の影響による資源及び機械関連の需要低下が響き、売上高は1140億円(同3.0%減)の従来見通しを据え置いたものの、銅価の上昇及び銅鉱山における操業コストの減少に加え、探鉱費及び管理費の減少が利益を押し上げるとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高558億9600万円(前年同期比5.1%減)、営業利益36億4100万円(同14.4%減)、純利益29億4300万円(同9.1%増)だった。

■日本製鉄 <5401>  1,073円  +29 円 (+2.8%)  本日終値

日本製鉄<5401>をはじめとする鉄鋼株や住友金属鉱山<5713>などの非鉄株、商船三井<9104>などの海運株といった、グローバル景気に敏感なセクターが買い優勢で業種別値上がり率でも上位にランクインした。米大統領選はバイデン氏有利との見方が強く、大型の財政出動に伴う景気刺激効果を期待した動きが反映された。もっとも「市場ではマスコミの報道ほど現状でも差は開いていない。ポイントとなるのは大接戦となっているスイングステートの大票田、フロリダ州だ。きょう午前中にも大勢が判明する可能性はあるが、とにかくどちらが勝つか分からない情勢。仮にここをトランプ大統領が制すると、情勢は一気に分からなくなる」(ネット証券アナリスト)という。日経平均株価もそうした事情を反映して足もとで軟化する米株価指数先物を横目に上げ幅を縮小している。

■ファーストリテイリング <9983>  74,380円  +1,790 円 (+2.5%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が4日ぶり急反騰、一時2000円を超える上昇で7万4000円台後半まで水準を切り上げる場面があった。全体相場は連日の欧米株急伸を受けリスク選好ムードが強まり、主力株をはじめ広範囲に買いが流入した。日経平均先物への買い戻しが加速するなか、裁定取引を通じてインデックス買いが現物株市場にも流入、日経平均寄与度の高い同社株に浮揚力が働いた。9時20分現在で、ファーストリテ1銘柄で日経平均を65円前後押し上げた。売買金も東証1部上場銘柄のなかで上位5傑にランクインした。

■日本曹達 <4041>  2,810円  +53 円 (+1.9%)  本日終値

日本曹達<4041>はカイ気配スタートで続急伸。同社は2日取引終了後、21年3月期通期業績予想の修正を発表、売上高は減額したものの、本業のもうけを示す営業利益は従来予想の67億円から74億円(前期比9%減)に大幅増額しており、これを評価する買いを呼び込んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響も緩和傾向にあり、持分法適用会社の損失も想定より小幅にとどまる見通し。株価指標面ではPBRが0.5倍台と割安感が際立っている。目先2800円台を通過点に10月9日以来となる3000円大台も早晩視野に捉える可能性がある。

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