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2020年11月6日 10時00分
特集

ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (31)「循環スイングトレード」で、株式市場のトレンドをつかもう【市場マップ】

地合いの波にチャートを使って乗り続けよう

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆業種や市場の動向を視覚化する市場マップ

まず、「市場マップ」は終値ベースで提供されるコンテンツであることには注意してください。場中は前営業日の市場の姿を映したものとなっており、当日のデータは引け後に反映されます。「市場マップ」の下にある「○年○月○日終値ベース」の日付は必ず確認するようにしましょう。

「市場マップ」の「株価動向分布」では、「上昇・下落率」「G/Dクロス」「乖離率/25日線」「ボリンジャーバンド」の4つの項目がオレンジ色で記載されています。ご覧になりたい項目をクリックいただくとその色が反転し、白地とオレンジ色の文字による表示に変わります。まず「上昇・下落率」の項目をクリックしてみましょう。

「上昇・下落率」では、前日の終値と比べてその日の終値がどれだけ上昇したのか、下落したのかを表している分布図です。株価の状態を赤(高い)から青(安い)へ濃淡をつけて11段階に色分けして、「+10%以上の上昇」から「-10%以上の下落」までを色彩で表しています。プラスもマイナスもともに数値が大きくなるほど濃くなり、数値が小さくなってゼロに近づくほど薄くなります。上昇は「赤」、下落は「青」で表され、「ストップ高」と「ストップ安」は「S」で表示されます。視覚的に地合いが良いのか悪いのかを、一目で把握することができます。

なお、個人投資家によっては得意とするマーケットが異なるでしょうから、左上に表示されている「東証1部」「2部市場」「新興市場」「全銘柄」で得意とする市場を選択してもよいでしょう。

たとえば、「上昇・下落率」の項目を「東証1部」(10月26日時点)で表示させると、全体的に白色や薄い赤色や薄い青色が目立ちます(図3)。その色彩からは濃い赤または濃い青色が目立って多いというわけではなく、全体に薄い色が多いことから上昇、下落ともに極端な値動きは少なかったことがわかります。一方、「新興市場」で表示させると、同じ日ではありますが全体的に濃い青色が多く、薄い青色を含めると赤色を圧倒している印象となります(図4)。

図3 「市場マップ」の株価動向分布 上昇・下落率(東証1部)

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図4 「市場マップ」の株価動向分布 上昇・下落率(新興市場) 

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図の上を見ると、左端の「水産・農林」から、右端の「サービス」まで、業種がずらりと並んでいます。業種名の赤色、青色はその業種別指数の上昇(赤)、下落(青)を表します。業種名の上にある「C」のアイコンをクリックすると、業種別指数のチャートが表示され、その業種がどのような推移をたどってきたのかを確認できます(図5)。業種名をクリックすると、その業種の構成銘柄が現在どのような状態であるのかを一覧でチェックすることもできます。

図5 業種名の上の「C」をクリックして業種別指数チャートをチェック

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業種名の真下にある棒状のエリアは、その業種に属する銘柄の動きを表しています。エリア内の赤色や青色の小さな四角形の上にマウスのポインタを移動すると、業種と市場、コード番号、銘柄名、株価、上昇・下落率をポップアップウインドウで確認することができます(図6、ポップアップウインドウで表示される内容は株価動向分布の項目によって若干異なります)。一つ一つの小さな四角が一つの銘柄に該当するわけです。この四角をそのままクリックすると、個別銘柄の「時系列」ページに移動することもできます。

図6 「市場マップ」 株価動向分布のポップアップウインドウ

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さて、市場マップを東証1部でみると、「サービス」や「情報・通信」の業種で株価が大幅に下落していることを示す濃い青色が多いことがわかります(図3)。「卸売」も業種別指数では下落していますが、その中にあっても濃い赤色の「S」で表示されている「ストップ高」の銘柄があることがわかります。この時点では東証1部で唯一のストップ高銘柄となっていますね。

セクターでは業種名が赤で表示されている非鉄金属や電気機器などで赤色の四角が多いことがわかります。さきほどの新興市場の「上昇・下落率」マップで青色が目立ったのは、新興市場ではこの日に下落が目立った「情報・通信」と「サービス」に属する銘柄の割合が大きいことも影響しています(図4)。

このように、市場や業種によって地合いがまったく異なることがあることを見ただけで把握することができますから、地合いを把握するために市場マップの「株価動向分布」を活用してみましょう。

次ページ:株価動向分布で売買タイミングにある銘柄を探そう

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