話題株ピックアップ【昼刊】:ディーエヌエ、カシオ、太平洋セメ
■物語コーポレーション <3097> 13,680円 +2,050 円 (+17.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
物語コーポレーション<3097>が続急騰し、年初来高値を更新している。10日の取引終了後に発表した21年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算で経常利益が前年同期比80.6%増の17億8800万円に拡大して着地。新型コロナウイルス感染拡大の影響が直撃した4~6月期(6億7500万円の赤字)から収益が急回復したことが好材料視されているようだ。「焼肉きんぐ」を展開する主力の焼肉部門が直営既存店売上高の伸長や郊外ロードサイドへの積極出店で、2ケタ増収を達成したことが収益を牽引した。また、販管費を抑制したことなども大幅増益につながった。上期計画の21億2100万円に対する進捗率は8割を超えており、業績上振れ期待も浮上している。
■レオン自動機 <6272> 1,230円 +162 円 (+15.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
レオン自動機<6272>が大幅高となっている。同社は10日取引終了後に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比44.1%減の10億6200万円となり、従来予想の2億7000万円から上振れ着地した。売上高は同21.5%減の114億1500万円(従来予想は108億4000万円)で着地。新型コロナウイルス感染症の影響が続くなかでも、前期の受注案件を計画通り納められたことや販管費を想定よりも抑えられたことなどが寄与した。これを受けて、21年3月期通期の連結業績予想を上方修正。売上高見通しは前期比17.9%減の220億9000万円(従来予想は220億3000万円)、営業利益見通しは同63.3%減の10億6000万円(従来予想は6億円)に引き上げた。あわせて、今期の配当計画も修正。中間配当は従来計画比1円増額の7円、期末配当は従来計画比3円増額の8円とし、年間配当は従来計画比4円増額の15円(前期実績は22円)となる。
■ディー・エヌ・エー <2432> 2,090円 +257 円 (+14.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
ディー・エヌ・エー<2432>が急騰し、年初来高値を更新している。10日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4~9月)の連結決算(国際会計基準)は、売上高687億9600万円(前年同期比5.4%増)、税引き前利益260億9700万円(同3.5倍)と大幅増益を達成しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルスの感染拡大でスポーツ事業は苦戦を強いられたものの、スマートフォン向けゲーム「スラムダンク」が中華圏を中心に好調だったほか、巣ごもり需要を背景にライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」の成長ペースが加速したことが収益を押し上げた。また、SHOWROOM株式の売却益78億8900万円を計上したことも利益拡大に大きく貢献した。
■カシオ計算機 <6952> 2,064円 +232 円 (+12.7%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
カシオ計算機<6952>が続急伸。株価は前日比14.7%高の2101円まで上値を伸ばし、2月25日以来の2000円大台を回復している。10日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の50億円から90億円(前期比68.4%減)に引き上げており、これが好材料視されている。上期業績の上振れを反映し、通期見通しを上方修正した。上期業績は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で第1四半期に落ち込んだ時計販売が、足もとで中国が牽引する形で主力の腕時計「Gショック」を中心に急回復したほか、構造改革の早期完遂で事業収益構造が大幅に改善した楽器は巣ごもり需要を捉え、増収増益を達成している。
■関西みらい <7321> 545円 +60 円 (+12.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
10日に発表した「りそなHDがTOBを実施」が買い材料。
りそなホールディングス <8308> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株500円で10日終値を3%上回る水準。買い付け期間は11月11日から12月9日まで。
■太平洋セメント <5233> 2,909円 +271 円 (+10.3%) 11:30現在 東証1部 上昇率10位
太平洋セメント<5233>が大幅に4日続伸となっている。同社は10日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比3.3%増の630億円(従来予想は550億円)に上方修正した。売上高見通しは石炭火力発電所の稼働率低下に伴う石炭灰処理、燃料及び排脱タンカル販売の減少などから同2.0%減の8670億円(従来予想は8760億円)に引き下げたが、国内や米国でのセメント販売量の増加が利益を押し上げるとしている。
■ツクイホールディングス <2398> 609円 +56 円 (+10.1%) 11:30現在
ツクイホールディングス<2398>が急反発している。10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高464億3900万円(前年同期比3.2%増)、営業利益21億300万円(同16.1%増)、純利益11億4300万円(同25.5%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。主力のデイサービス事業で、8~9月の新型コロナウイルス感染拡大の第2波の影響により新規顧客数の減少が見られたものの、1人当たりの月間利用回数及び顧客単価が伸長したことが寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高943億6700万円(前期比3.5%増)、営業利益33億3200万円(同21.4%減)、純利益21億6700万円(同10.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■ソラスト <6197> 1,515円 +139 円 (+10.1%) 11:30現在
10日に決算を発表。「上期経常が19%増益で着地・7-9月期も36%増益」が好感された。
ソラスト <6197> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比18.9%増の29.6億円に伸び、通期計画の53.3億円に対する進捗率は55.6%に達し、5年平均の48.0%も上回った。
■建設技術研究所 <9621> 2,227円 +179 円 (+8.7%) 11:30現在
10日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が12%増益で着地・7-9月期も61%増益」が好感された。
建設技術研究所 <9621> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比11.8%増の39億円に伸び、通期計画の45億円に対する進捗率は86.7%に達し、5年平均の73.3%も上回った。
■フクシマガリレイ <6420> 4,685円 +330 円 (+7.6%) 11:30現在
10日に決算を発表。「今期経常を22%上方修正」が好感された。
フクシマガリレイ <6420> が11月10日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比27.4%減の34.1億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の67.5億円→82.1億円(前期は94.4億円)に21.5%上方修正し、減益率が28.5%減→13.1%減に縮小する見通しとなった。
■JTOWER <4485> 7,940円 +500 円 (+6.7%) 11:30現在
10日に決算を発表。「今期最終を4.8倍上方修正」が好感された。
JTOWER <4485> [東証M] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は2億円の黒字(前年同期は2800万円の赤字)に浮上して着地した。併せて、通期の同損益を従来予想の6200万円の黒字→3億円の黒字(前期は1300万円の赤字)に4.8倍上方修正した。
■リゾートトラスト <4681> 1,803円 +108 円 (+6.4%) 11:30現在
リゾートトラスト<4681>が続急伸。10日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4~9月)の連結決算で経常利益が前年同期比27.5%増の111億5900万円と2ケタ増益を達成したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うマイナス影響を大きく受けたが、「横浜ベイコート倶楽部」の開業に伴う不動産の繰延収益を計上したことに加え、ホテル及びメディカル会員権の販売好調、政府主導の「GoToキャンペーン」などによる旅行ニーズの高まりが業績回復を後押しした。併せて、21年3月期通期の同利益を従来予想の78億円から130億円へ上方修正。従来の37.5%減益予想から一転して4.2%増益見通しとなった。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の20円から25円(前期は40円)に増額修正したことも評価材料となっている。
■MDV <3902> 2,463円 +112 円 (+4.8%) 11:30現在
メディカル・データ・ビジョン<3902>は朝安後に切り返す。10日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>と資本業務提携を締結したと発表しており、これが好感されているようだ。今回の提携により、金融やヘルスケア分野での新商品・サービスの開発をはじめ、地方経済や地域医療の活性化に関する事業の推進など、医療・ヘルスケア事業領域での連携強化を図る。なお、筆頭株主である富士フイルム(東京都港区)が保有する全株式と、MDVの代表取締役社長である岩崎博之氏が保有する一部株式を市場外の相対取引によりSBIに譲渡したという。これにより、SBIは同社株の20.68%を保有する筆頭株主となり、同社はSBIの持ち分法適用会社になるとしている。
■鈴木 <6785> 861円 +150 円 (+21.1%) ストップ高 11:30現在
鈴木<6785>が急伸し、ストップ高の861円に買われている。10日の取引終了後に発表した第1四半期(7~9月)連結決算が、売上高73億100万円(前年同期比9.3%増)、営業利益7億7300万円(同2.0倍)、純利益6億1300万円(同4.3倍)と大幅増益となったことが好感されている。部品セグメントで、電子部品の主力であるスマートフォン関連部品の需要が好調に推移したほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んだ自動車電装部品の需要も回復基調に転じた。また機械器具セグメントで、自動機器の受注が医療用装置を中心に好調で、医療組立も堅調を維持した。同時に、未定としていた21年6月期通期業績予想を発表しており、売上高300億7700万円(前期比6.9%増)、営業利益19億4000万円(同11.8%増)、純利益12億9300万円(同4.6%増)を見込む。期末一括配当は前期同様11円を予定している。
●ストップ高銘柄
ツインバード工業 <6897> 1,318円 +300 円 (+29.5%) ストップ高 11:30現在
不二硝子 <5212> 2,115円 +400 円 (+23.3%) ストップ高 11:30現在
NEWART <7638> 750円 +100 円 (+15.4%) ストップ高 11:30現在
アズーム <3496> 7,950円 +1,000 円 (+14.4%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
リグア <7090> 4,350円 -1,000 円 (-18.7%) ストップ安売り気配 11:30現在
不二ラテックス <5199> 4,600円 -1,000 円 (-17.9%) ストップ安 11:30現在
ニッパンレンタル <4669> 805円 -150 円 (-15.7%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、3銘柄
株探ニュース