株価指数先物【寄り前コメント】海外勢は日本株のポジションを積み増す必要性が高まっている

市況
2020年11月16日 7時53分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 25620 +280 (+1.10%)

TOPIX先物 1726.5 +24.5 (+1.43%)

シカゴ先物 25620 +280

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

13日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。11月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は予想外に悪化したほか、10月の生産者物価指数(PPI)も予想を下回ったが、新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの開発が進展するなか、ファイザーに続いてモデルナも治験の最終段階に入ったと伝わっており、来年以降の経済回復への期待から堅調な相場展開となった。

シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比280円高の2万5620円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比20円高の2万5360円で始まった。ナイトセッション開始直後に2万5340円をつけた後はじり高基調となり2万5500円を回復。米国市場の取引開始直後には2万5370まで下押す場面がみられたが、その後の米国市場の強い上昇を受けて再び買い気が高まり、2万5620円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まる可能性が高く、これにより日経平均株価は11月のSQ値(2万5480円28銭)を一気に突破してくることになる。先週末は“幻のSQ”といった形で上値の抵抗となり、利益確定の流れが優勢となっていた。このSQ値を一気に突破してくることで地合いの強さがより意識されることになり、日経平均は再び年初来高値の更新を意識したトレンドが形成されることになりそうだ。

なお、ドル建て日経平均は29年ぶりの高値水準に位置するなか、年初からの上昇率はS&P500をアウトパフォームしている。グローバルなポジションにおいて日本株の構成比率が低い海外勢は、日本株のポジションを積み増す必要性が高まっていると考えられる。13日の米VIX指数は一時22.74まで低下しリスク選好の流れも強まっているため、海外勢による買いを需給面での押し上げ要因としてみておきたい。

NT倍率は先物中心限月で14.91まで上昇してきている。強い上昇基調が継続すると考えられるが、新型コロナワクチンへの期待から米国市場では再び景気敏感株を物色する動きがみられている。グロースからバリューといった明確な資金シフトというよりは、循環的な物色の変化が意識されそうである。そのため、本日のところはややNTショート(日経225先物売り、TOPIX先物買い)に向かいやすいだろう。

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