株価指数先物【寄り前コメント】ギャップアップで2万6000円の攻防、NTショートによるスプレット狙い継続

市況
2020年11月24日 8時09分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 25700 +160 (+0.62%)

TOPIX先物 1746.0 +17.0 (+0.98%)

シカゴ先物 25935 +395

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

23日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が上昇。IHSマークイットが発表した製造業購買担当者指数(PMI)速報値は予想外に改善し2014年6月以来の高い水準だったほか、サービス業PMIは15年3月以来の高水準、総合PMIは57.9と前月の56.3から上昇をみせるなど良好な内容が好感された。また、米ファイザーは20日、独ビオンテックと共同で開発した新型コロナウイルスワクチン候補の緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請。政府関係者は、FDAは12月10日に承認するかどうかを議論する有識者会合を開く見通しであり、11日にも接種が始まるとの見方を示したと、各メディアが一斉に報じていることも材料視されている。

シカゴ先物清算値(12月限)は20日大阪比395円高の2万5935円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比変わらずの2万5540円で始まり開始直後に2万5500円をつけたが、その後はじり高基調となり、2万5750円まで上げ幅を広げている。米国市場の取引終了間際には上げ幅を縮めたが、大阪比160円高の2万5700円で取引を終えている。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなろう。米国の良好な経済指標やファイザーのワクチン申請によって先行き見通しの改善期待が高まりやすい。シカゴ先物は高いところで2万6055円まで上昇する場面をみせており、節目の2万6000円を試す展開が意識されやすいだろう。特に先週は週前半に2万6000円に乗せた後は急ピッチの上昇に対する過熱警戒感もあって週半ば以降は利益確定の流れが優勢だった。新型コロナウイルスの新規感染者数の増加に対する警戒感なども重荷となっていた。コール売りの動きも活発だったこともあり、ややショートが積み上がる動きも見られていた。

ギャップスタートとなることからショートカバーの動きが強まりやすく、朝方はインデックス買いから指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価を押し上げる形になりそうだ。ただし、2万6000円レベルでは強弱感が対立しやすいほか、幅広い銘柄に買いが向かいやすいと考えられ、NTショート(日経225先物売り、TOPIX先物買い)によるスプレット狙いが有効であろう。また、月内においてはNTTドコモ <9437> の上場廃止に向けた調整に伴い、日経225先物への売り需要に対して、これを大幅に上回るTOPIX型の買い需要も引き続き意識されそうである。

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