富田隆弥の【CHART CLUB】 「理想的展開で師走へ」

市況
2020年11月28日 10時00分

日経平均株価は11月20日に2万5425円(ザラバ値、以下同様)まで調整を入れたが、そこから切り返して25日に高値2万6706円を付ける。適度なスピード調整を挟みながらの上値追いは理想的で、12月上旬まで好需給が見込まれることから2万7000円乗せも遠からず実現しよう。いま、日経平均は29年半ぶりという水準だが、その当時(1991年)のチャートを見ると3月に戻り高値「2万7270円」があり、それが目先1つの目安となろう。

TOPIXをみると5日続伸、終値1778.25ポイントと好調だが(26日現在)、水準としてはまだ昨年来高値(19年12月1747.20ポイント)を抜いたばかりで、18年の高値1911.31ポイントにはあと100ポイント以上ある。ただ、長期チャートは上値抵抗線を突破して「好転」を確認しており、TOPIXが1911ポイント指向の流れにあることは間違いなく、これも当面の相場の目安となろう。

◆このところ個別株は、割安株主体の「バリュー型」の上昇が目立つ。オールドエコノミーや金融などの大型株もバリュー型であり、それがTOPIX堅調の背景にもなっている。もちろん、ハイテクなど成長株主体の「グロース型」もスピード調整を挟みながらしっかりと上値追いとなっている。つまり、バリューとグロースの循環物色という流れもマーケットとしては理想的といえる。

◆日足や週足などチャートの過熱信号には注意すべきだが、投資家のマインドが盛り上がる師走でもあり、まだ押し目買いのスタンスでマーケットを挑めよう。

(11月26日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.