【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、米中摩擦を警戒し売り圧力表面化 (11月30日)

市況
2020年11月30日 17時35分

日経平均株価

始値  26830.10

高値  26834.20(09:00)

安値  26405.83(14:15)

大引け 26433.62(前日比 -211.09 、 -0.79% )

売買高  24億8779万株 (東証1部概算)

売買代金  4兆7669億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は5日ぶり反落、朝方高く始まるもその後利食い優勢

2.ナスダックの最高値追い風も、米株先物が下落し気勢削がれる

3.後場に入ると下げ幅拡大、米中摩擦を警戒する売り圧力表面化

4.値下がり銘柄数は1800を超え、全体の83%の銘柄が下落

5.MSCIのリバランスに絡んだ取引で売買代金は大きく膨らむ

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは前営業日比37ドル高と反発した。感謝祭翌日の短縮取引で積極的な売買が控えられるなか、新型コロナウイルスのワクチン実用化への期待が買いにつながった。

週明けの東京市場では、朝方は高く始まったものの、その後は売りに押される展開となった。後場に入ると日経平均株価は下げ幅を広げた。

30日の東京市場は、朝方取引開始前は前週末の欧米株市場が総じて堅調で、米国市場ではナスダックが連日過去最高値を更新するなどハイテク株に買いが優勢だったことから強気にみる向きが多かった。ところが、寄り付きこそ高く始まったものの、その直後から上値の重さが露呈した。前週の日経平均は4営業日続伸でこの間に1100円以上の上昇をみせていただけに、目先利益確定の売りが目立つ展開に。米中摩擦を再び警戒する動きも下げを助長したとみられ、値下がり銘柄数は1800を超え、全体の83%の銘柄が下落した。また業種別では33業種ほぼ全面安症状となり非鉄や石油、鉄鋼などの景気敏感株や銀行セクターなどが特に軟調だった。一方、東証1部の売買代金はMSCIのリバランスに絡む商いが加わったこともあって、4兆7000億円台と大きく膨らんだ。

個別では、ソニー<6758>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>が大幅に売られた。キーエンス<6861>も冴えない。JR東日本<9020>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、第一三共<4568>も下落した。ジーンズメイト<7448>が値下がり率トップとなり、日本金属<5491>も大きく利食われた。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>が急落、JVCケンウッド<6632>も大幅安。

半面、任天堂<7974>が買われ、日本電産<6594>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>が大きく上昇したほか、SUMCO<3436>が物色人気となった。エムスリー<2413>、東京エレクトロン<8035>も買いが優勢だった。東京ドーム<9681>がストップ高で買い物を残し、池上通信機<6771>、ダイキアクシス<4245>もストップ高。メドピア<6095>、岡谷電機産業<6926>なども値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、中外薬 <4519> 、東エレク <8035> 、ネクソン <3659> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約145円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568> 、アステラス <4503> 、KDDI <9433> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約84円。

東証33業種のうち上昇はその他製品のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)金属製品、(2)情報・通信業、(3)サービス業、(4)電気機器、(5)精密機器。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)ゴム製品、(3)石油石炭製品、(4)非鉄金属、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△シスロケ <2480> [JQ]

今期最終を一転44%増益に上方修正・最高益更新へ。

△ブロッコリー <2706> [JQ]

ブシロード <7803> [東証M]と資本・業務提携。

△G-FAC <3474> [東証M]

ローソン銀行と業務提携。

△DMP <3652> [東証M]

米エヌビディアのパートナープログラムに参画。

△アルファクス <3814> [JQG]

23年9月期に営業利益8億8000万円目指す中計を評価。

△D・アクシス <4245>

子会社がインド政府から浄化槽の推奨認可を取得。

△リビンT <4445> [東証M]

札幌市のSUMiTASと業務提携。

△池上通 <6771>

世界最速の処理能力を持つ錠剤検査装置を新開発。

△クボテック <7709>

画像処理検査エンジンの販売強化に向けた活動開始へ。

△東京ドーム <9681>

三井不 <8801> がTOB正式発表。

▼アイケイケイ <2198>

20年10月期業績は40億円の営業赤字。

▼大和コン <3816> [JQ]

第1四半期営業益13%減。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東京ドーム <9681> 、(2)池上通 <6771> 、(3)D・アクシス <4245> 、(4)メドピア <6095> 、(5)クボテック <7709> 、(6)OKAYA <6926> 、(7)LTS <6560> 、(8)SUMCO <3436> 、(9)T-BASE <3415> 、(10)グッドコムA <3475>

値下がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)日金属 <5491> 、(3)東合成 <4045> 、(4)UMCエレ <6615> 、(5)Nフィールド <6077> 、(6)ランド <8918> 、(7)JVCケンウ <6632> 、(8)理想科学 <6413> 、(9)東陽倉 <9306> 、(10)三井E&S <7003>

【大引け】

日経平均は前日比211.09円(0.79%)安の2万6433.62円。TOPIXは前日比31.60(1.77%)安の1754.92。出来高は概算で24億8779万株。東証1部の値上がり銘柄数は335、値下がり銘柄数は1810となった。日経ジャスダック平均は3659.20円(2.79円安)。

[2020年11月30日]

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