【↓】日経平均 大引け| 続落、朝高も高値警戒感から利益確定売りが優勢 (12月7日)
始値 26894.25
高値 26894.25(09:00)
安値 26500.32(12:48)
大引け 26547.44(前日比 -203.80 、 -0.76% )
売買高 11億6647万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2428億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、目先高値警戒感から利益確定売りが表面化
2.米株市場ではNYダウ、ナスダックとも最高値でリスクオン継続
3.米株高を受け高く始まるも、寄りつき天井で買い続かずの展開に
4.中国・香港株安や米株先物の軟調を横目に8割近くの銘柄が下落
5.全体売買代金も2兆2000億円台で11月20日以来の低水準
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比248ドル高と4日続伸した。この日発表された米11月雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想を下回ったものの、追加経済対策に対する期待が強まり買いが先行し最高値を更新した。
週明けの東京市場では、朝方こそ前週末の欧米株高を引き継ぎ買い先行でスタートしたものの、その後日経平均株価は急速に値を消す展開となった。
7日の東京市場は、寄り付き時点ではリスク選好ムードにあった。前週末の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数ともに過去最高値を更新、NYダウは3万ドルの大台に乗せて引けるなど追い風が強かった。ところが寄り後は買いが続かず日経平均は寄り付き天井で、その後は急速に値を消す展開を強いられた。テクニカル指標面などから高値警戒感があり、上値が重いと見るや利益確定を急ぐ動きが加速した。新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が重荷となったほか、中国・上海株や香港株が軟調に推移したこと、米株価指数先物も冴えない動きとなったことなどが買い手控えにつながった。値下がり銘柄数は1700を超え、東証1部全体の8割近くを占めた。売買代金は2兆2000億円台で2兆円台は上回っているものの減少傾向にあり11月20日以来の低水準だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、エムスリー<2413>が売られ、ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。ブイキューブ<3681>は大幅安。ソニー<6758>、日本電産<6594>、SUMCO<3436>も軟調。古河電池<6937>がストップ安、三光合成<7888>、モリテック スチール<5986>なども大きく売り込まれた。チェンジ<3962>、ディー・エル・イー<3686>なども下落した。
半面、任天堂<7974>が堅調、トヨタ自動車<7203>も頑強な値動き。東京エレクトロン<8035>が高く、デンソー<6902>も堅調だった。新日本理化<4406>がストップ高に買われ、オーバル<7727>も一時値幅制限いっぱいに買われた。三菱化工機<6331>も急伸。アイル<3854>、フィールズ<2767>が値を飛ばし、日本駐車場開発<2353>も物色人気となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、中外薬 <4519> 、コナミHD <9766> 、アドテスト <6857> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、SBG <9984> 、オリンパス <7733> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約142円。
東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)その他製品、(3)鉱業、(4)卸売業、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)精密機器、(3)金属製品、(4)鉄鋼、(5)海運業。
■個別材料株
△日本駐車場 <2353>
第1四半期営業利益26%増と自社株買いを好感。
△あさひ <3333>
11月既存店売上高が21.6%増。
△ポールHD <3657>
第3四半期は最終増益。
△エイチーム <3662>
8-10月期(1Q)経常は2.7倍増益で着地。
△アイル <3854>
ショッピファイエキスパートに認定。
△ナトコ <4627> [JQ]
前期経常を40%上方修正。
△メディアS <4824> [東証M]
8-10月期(1Q)経常は2.8倍増益・上期計画を超過。
△アイオデータ <6916>
40万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△凸版 <7911>
21年3月期最終利益予想の上方修正と自社株買いを好感。
△カナモト <9678>
21年10月期営業益予想5%増で5円増配へ。
▼古河池 <6937>
「EV駆動用リチウムイオン電池事業を行っていない」との発表。
▼リード <6982> [東証2]
東証による信用規制強化を嫌気。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日理化 <4406> 、(2)オーバル <7727> 、(3)エイチーム <3662> 、(4)化工機 <6331> 、(5)アイル <3854> 、(6)フィールズ <2767> 、(7)日本駐車場 <2353> 、(8)東京綱 <5981> 、(9)凸版 <7911> 、(10)菱製鋼 <5632> 。
値下がり率上位10傑は(1)古河池 <6937> 、(2)サイバーリン <3683> 、(3)セレス <3696> 、(4)ブイキューブ <3681> 、(5)三光合成 <7888> 、(6)テモナ <3985> 、(7)ティーライフ <3172> 、(8)モリテック <5986> 、(9)メディアス <3154> 、(10)オハラ <5218> 。
【大引け】
日経平均は前日比203.80円(0.76%)安の2万6547.44円。TOPIXは前日比15.19(0.86%)安の1760.75。出来高は概算で11億6647万株。東証1部の値上がり銘柄数は395、値下がり銘柄数は1714となった。日経ジャスダック平均は3650.34円(29.95円安)。
[2020年12月7日]
株探ニュース