株価指数先物【寄り前コメント】ロール中心だがヘッジとなるポジションを取りに行く動きも出やすい

市況
2020年12月8日 8時18分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 26430 -140 (-0.52%)

TOPIX先物 1755.0 -9.5 (-0.53%)

シカゴ先物 26435 -135

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

7日の米国市場ではNYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックは上昇。追加経済対策を巡る共和党と民主党の協議に進展が見られず期待感が後退したほか、新型コロナウイルスによる入院患者数が再び過去最高を記録したことなどが重荷となり、売り優勢の展開となった。一方でハイテク株の一角が買われており、ナスダックのほかSOX指数が小幅に上昇した。

シカゴ先物清算値は大阪比135円安の2万6435円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万6550円で始まり、開始直後には2万6330円まで下げる場面がみられた。売り一巡後は概ね2万6450円から2万6500円辺りでの狭いレンジ取引となり、引けにかけて弱含む形から2万6430円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せし、売り優勢の展開になりそうだ。追加経済対策を巡る協議は難航しており、法案可決期限を延長する方向と伝わっている。そのため、リバウンド機運は高まらず、こう着感の強い展開が続きそうである。昨日の東京市場は荒い値動きとなったが、週末の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えて限月交代に伴うロールオーバーの売買が中心であり、仕掛け的な商いに対して追随する参加者は限られていた。急落場面においてリバウンドを狙った動きもみられず、方向感をつかみづらくさせそうだ。

また、VIX指数は若干上昇となったが21ポイント台と依然としてリスクオン状態である。しかし、昨日の荒い値動きによって買い方にとってはヘッジとなるポジションを取りに行く動きも出やすく、次第に上値の重さが意識されてくる可能性がありそうだ。ナスダック上昇でテクノロジー株による下支えが期待されるが、東京エレクトロン <8035> 辺りが弱含みとなるようだとヘッジ売りが積み上がりやすいだろう。

もっとも、あくまでヘッジ対応であり、ワクチン期待に加えて国内では今日にも経済対策が閣議決定される見通しであり、新規でのショートポジションは避けたいところである。やや低下傾向にあるNT倍率の先行き反転を想定し、期先でのNTロング対応になりそうだ。

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