株価指数先物【寄り前コメント】足元で低下傾向にあるNT倍率はいったんリバウンドか

市況
2020年12月15日 8時07分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 26680 -10 (-0.03%)

TOPIX先物 1785.0 -1.5 (-0.08%)

シカゴ先物 26655 -35

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

14日の米国市場ではNYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックは上昇。新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が始まり楽観的な見方が広がったほか、超党派による経済対策案の詳細の公表を控えて合意期待も高まるなか、買い先行の展開となった。しかし、ニューヨークのデブラシオ市長が新型コロナの感染拡大で全面的なロックダウン(都市封鎖)に備えるべきと発言したことで引けにかけて弱含む展開となり、NYダウ、S&P500は下げに転じている。

シカゴ先物清算値は大阪比35円安の2万6655円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万6730円で始まり、開始直後には2万6770円まで上昇。その後は2万6750円辺りでの上値の重さが意識されており、2万6680円と2万6750円辺りでのもみ合いが続いた。米国市場の引けにかけては弱含み、より狭いレンジでのこう着となり、2万6680円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや利食い優勢の展開になりそうである。米国でワクチン接種が始まったことは安心感につながるが、全面的なロックダウンへの警戒感が高まりやすいだろう。2週間前にロックダウンを解除した英国では再び警戒レベルを引き上げた。日本ではGoToトラベルの全国一斉停止が決定しており、経済への影響が再び不安視されることになりそうだ。

米VIX指数は6%上昇し24.72と25.00に迫っている。依然としてボトム圏での推移であるが、25.00を上回ってくるようだと慎重姿勢が高まりやすいだろう。そのため、バリューシフトの流れはいったん収まる可能性がある。SOX指数が小幅ながら上昇していることもあり、足元で低下傾向にあるNT倍率もリバウンドが意識されそうだ。短期筋の売り仕掛け的な売買が意識されやすいが、2万6500円処に接近する場面においては、引き続き押し目狙いのロングスタンスとみておきたい。

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