話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニトリHD、OLC、エムスリー

注目
2020年12月23日 15時15分

■ニトリホールディングス <9843>  21,990円  +470 円 (+2.2%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比19.4%増と2ケタ増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。在宅勤務需要の継続により、ホームオフィス家具の売り上げが好調だったほか、気温の低下に伴い、季節商材が好調に推移した。また、テレビCM効果もあり、キッチン収納整理用品、リビング簡易収納用品も売り上げを牽引した。

■オリエンタルランド <4661>  16,575円  +325 円 (+2.0%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が5日ぶりに反発。22日の取引終了後、21年3月20日入園分のチケットから、東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーでチケットの変動価格制を導入すると発表しており、これが好材料視された。新たなチケット体系では、時期や曜日ごとに異なるチケット価格が設定されることになり、1デーパスポートは現在の大人8200円から、8200~8700円になる。混雑が予想される時期や曜日にチケットの価格を引き上げることで、売り上げの増加につながるとの期待から買われたようだ。

■エムスリー <2413>  9,386円  +179 円 (+1.9%)  本日終値

エムスリー<2413>が反発。前日の下げ幅を上回る上げで9400円台まで上昇、25日移動平均線をサポートラインとする強力な上値追いトレンドを形成している。同社は医療従事者向けサイトを運営し、製薬会社のマーケティングや情報支援ビジネスを展開し、コロナ禍でも業績拡大基調にかげりはない。国内でも新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況にあり、オンライン診療などへの需要が高まっている。同社とLINE<3938>が共同出資するLINEヘルスケアが運営するオンライン診療サービス「LINEドクター」は来年に対応できる医療機関を2000カ所に増やす計画にあり、市場でも注目が集まっている。

■東京エレクトロン <8035>  36,560円  +510 円 (+1.4%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が堅調。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が切り返し史上最高値を更新した。欧州では英国で感染拡大している新型コロナウイルスの変異種への警戒感は拭えないものの、前日はフランスやドイツ株式市場で半導体セクターの主力株が切り返しに転じたことで安心感もでている。米国のフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅に下げたものの押し目買いの動きも活発で、東京市場でも目先調整一巡感から業績回復歩調にある同関連株に買いが優勢の展開となった。

■グリー <3632>  606円  +8 円 (+1.3%)  本日終値

グリー<3632>が反発。22日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、21年6月期第3四半期累計業績で、投資有価証券売却益16億1700万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視された。

■ペプチドリーム <4587>  5,360円  +60 円 (+1.1%)  本日終値

ペプチドリーム<4587>はしっかり。この日の寄り前、同社独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」について、米ジョンソン・エンド・ジョンソン傘下のヤンセン・ファーマシューティカ社と、非独占的ライセンス・技術移転許諾契約を締結したと発表しており、これが好感された。これに伴い、同社はヤンセン社から技術ライセンス料(契約一時金)を受け取ることになるほか、今後、開発及び商業化の進展に合わせたマイルストーンフィーや、製品化後はロイヤルティーを受け取る可能性がある。契約一時金などの金額は非開示。なお、同件による20年12月期業績への影響は現在精査中としている。

■日本エスコン <8892>  850円  -35 円 (-4.0%)  本日終値

日本エスコン<8892>が5日続落。22日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を860億円から770億円(前期比6.9%増)へ、営業利益を133億円から121億円(同6.3%減)へ、純利益を85億円から76億5000万円(同6.2%減)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の影響によるホテル案件の販売時期の見直しや、物流用地の販売時期の期ズレなどが響いた。

■石油資源開発 <1662>  1,851円  -24 円 (-1.3%)  本日終値

原油関連株は軟調。石油資源開発<1662>が値を下げ、国際石油開発帝石<1605>は横ばい圏で推移。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比0.95ドル安の1バレル=47.02ドルに下落した。英国で新型コロナウイルスの変異種の感染が拡大しており、経済活動が減速し原油需要が減少することを警戒する売りが流入した。前日のNYダウが軟調だったことも原油価格の上値を抑えた。

■三菱UFJ <8306>  446.1円  -4.1 円 (-0.9%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>がいずれも軟調。新型コロナウイルスの感染再拡大による企業活動への影響は国内で改めて懸念される段階にあり、内需の要であるメガバンクの株価にも下げ圧力が働きやすい。また、前日の米国株市場では自社株買いを材料に上昇していたゴールドマン・サックス、JPモルガンなど大手金融機関が軒並み反落した。米10年債利回りが続落で0.91%台まで水準を下げており、米国事業の運用環境の改善期待が後退していることもメガバンクにマイナス材料となっている。

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