前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2020年12月30日 5時30分

■タカキタ <6325>  777円 (+25円、+3.3%)

タカキタ <6325> が3日続伸。一時28日比108円(14.4%高)の860円に買われた。国土交通省が28日、大雪に対する緊急発表を行い、「12月30日から1月1日頃にかけて強い冬型の気圧配置となるため、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に大雪や大荒れとなるおそれがあり、平地でも大雪となるおそれがある」としたことから、除雪機や融雪剤散布車を手掛ける同社に思惑的な買いが向かったようだ。

■サイバーリン <3683>  2,785円 (+80円、+3.0%)

サイバーリンクス <3683> が大幅反発。28日の取引終了後、連結子会社の南大阪電子計算センターから配当金を受け取ったと発表。それに伴い20年12月期の単独業績予想で最終利益を5億4700万円から15億4700万円(前期比5.5倍)に上方修正したことが好感された。なお、連結子会社からの配当であるため、連結業績予想への影響はない。

■あらた <2733>  4,935円 (+140円、+2.9%)

あらた <2733> が4日ぶりに反発。28日の取引終了後、商品マスタ情報のデータ整備や購買データ分析に優れたノウハウを持つアダプティブ(東京都港区)に出資すると発表しており、これが好感された。あらたは、生活必需品を取り扱う卸商社であり、商品の安定供給とともに季節や環境の変化に応じた商品提案を行う必要があるため、アダプティブの持つノウハウを活用し変化に対応できる提案力を更に強化することが狙い。出資比率は14.9%。なお、同件による21年3月期業績への影響は軽微としている。

■サンアスタ <4053>  2,329円 (+64円、+2.8%)

Sun Asterisk <4053> [東証M]が反発。東京証券取引所が、同社株を29日付で貸借銘柄に選定すると発表したことを受けて、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も29日約定分から同社株を貸借銘柄に追加した。

■イメージ情報 <3803>  564円 (+15円、+2.7%)

イメージ情報開発 <3803> [JQG]が続伸。29日午前10時ごろ、21年3月期第3四半期業績で、投資有価証券売却益1億3800万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好感された。なお、21年3月期業績予想に含まれていない売却益は5500万円分で、予想の修正については他の要因も含め精査中としている。

■cotta <3359>  802円 (+21円、+2.7%)

cotta <3359> [東証M]が高い。同社は菓子や総菜の包装資材を供給するほか、食材の小ロット通販などを手掛けている。コロナ禍にあっても通販サイトが好調で収益を押し上げている。28日取引終了後に発表した20年12月の売上高はクリスマス商戦が好調に推移したことを背景に過去最高となる見込みであると発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。なお、詳細の数値に関しては来年1月13日に開示予定としている。株価は11月末以降、調整を強いられていたが最近は800円を割り込んだ水準でもみ合いを続け、売り物がこなれていた。

■ナガイレーベ <7447>  2,990円 (+72円、+2.5%)

ナガイレーベン <7447> が反発。28日の取引終了後に発表した第1四半期連結決算が、売上高35億9500万円(前年同期比24.6%増)、営業利益10億3900万円(同55.3%増)、純利益7億2600万円(同52.1%増)と大幅な営業増益となったことが好感された。主力のヘルスケアウェア、ドクターウェアが前期からずれ込んだ更新物件を確実に受注したことで大幅な売り上げ増となったほか、患者向けや手術向けのウェアも順調に拡大した。また、前期に開発して上市した感染対策商品で、厚生労働省への大口納入があったことも寄与した。利益面では、感染対策商品の海外生産への移管が進められたことや、円高に推移したことにより売上高総利益率が改善したことに加えて、販管費を削減したことが利益を押し上げた。なお、21年8月期通期業績予想は、売上高173億円(前期比1.4%増)、営業利益50億6800万円(同2.7%増)、純利益35億1800万円(同1.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■浅香工 <5962>  1,841円 (+40円、+2.2%)

浅香工業 <5962> [東証2]が3日続伸。国土交通省が28日、大雪に対する緊急発表を行い、「12月30日から1月1日頃にかけて強い冬型の気圧配置となるため、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に大雪や大荒れとなるおそれがあり、平地でも大雪となるおそれがある」としたことから、「金象印」のブランドでショベル国内トップの同社に思惑が働いたようだ。

■ケーヨー <8168>  725円 (+14円、+2.0%)

ケーヨー <8168> が反発。28日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3-11月)単独決算が、売上高872億8700万円(前年同期比5.7%増)、営業利益48億5500万円(同8.0倍)、最終利益30億6000万円(同2.6倍)と大幅増益となり、営業利益が通期予想を大きく上回って着地したことが好感された。マスクや除菌グッズなどの感染症対策用品や、新しい生活様式・巣ごもり需要からDIY・園芸用品、トレーニング用品、テレワークの普及によりオフィス家具などの販売が引き続き好調に推移した。また、DCM棚割導入による改善効果に加え、粗利益率が比較的高いDIY・園芸用品の売上増も寄与した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高1110億円(前期比3.1%増)、営業利益39億円(同7.4倍)、純利益21億円(同69.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■Jフロント <3086>  809円 (+15円、+1.9%)

J.フロント リテイリング <3086> が反発。同社が28日取引終了後に発表した第3四半期(9-11月)の連結事業利益は16億4000万円だった。第2四半期(6-8月)の同利益41億2900万円からは業績改善基調はやや鈍化したが、先行費用の発生などの要因によるものでコストコントロールは効いているとの見方がある。特に、昨年の2月からは新型コロナウイルスの感染拡大によるインバウンド需要の消滅で売上高が急減した時期となり、対前年比では1月をボトムに回復基調に入るとの期待が出ている。

■WASHハウ <6537>  590円 (+10円、+1.7%)

WASHハウス <6537> [東証M]が3日ぶりに反発。28日の取引終了後、未定としていた20年12月期連結業績予想について、営業損益が1億1900万円の赤字(前期1億7400万円の赤字)になったようだと発表しており、赤字幅縮小を好感した買いが入った。FC新規出店数が、計画の81店舗から55店舗減少の26店舗(前期33店舗)となるほか、店舗管理部門では、FC部門の新規出店不足に伴う管理料収入や洗剤などの収入減少の影響を受ける見通しという。ただ、全社的に費用を抑制する取り組みを実施し販管費の抑制を図ったことが寄与した。なお同時に、期末一括配当予想を従来予想の8円から無配(前期8円)にすると発表した。

■エイベックス <7860>  1,095円 (+17円、+1.6%)

エイベックス <7860> が反発。28日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を270万株(発行済み株数の6.18%)、または30億円としており、取得期間は20年12月29日から21年1月29日まで。株主価値の向上を図ることが目的としている。

■アジア航 <9233>  890円 (+9円、+1.0%)

アジア航測 <9233> [東証2]が続伸、一時11月18日以来約1ヵ月半ぶりに900円台復帰を果たした。測量土木の大手でドローンを活用した空間測量・分析で優位性を持つ。官公庁案件で高い実績を有しており、菅政権の第3次補正予算でも重要視される国土強靱化関連の有力株としてマーケットの視線を集めている。そうしたなか、同社は25日取引終了後、三井住友銀行をアレンジャーとするシンジケーション方式による長期コミットメントライン契約を締結したことを発表、これを材料視する買いを誘導している。10月からスタートしている新中期経営計画推進のため、デジタルトランスフォーメーション(DX)やIT基盤に積極的な投資を行い、経営基盤を強化するとともに、急激に変化する市場環境に迅速に対応する必要を勘案し、借入上限は従来の50億円から80億円へ30億円増額されている。

※29日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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