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2021年1月9日 14時54分
市況

新興市場見通し:足元「大型・環境」シフトも、新興株の環境は悪くない

年末年始の新興市場では、日経平均同様にマザーズ指数、日経ジャスダック平均も上昇したが、その動きはやや異なる部分もあった。IPOラッシュや損出し目的の売りが一巡したことで、年末年始休暇を挟み新興株が相対的に強い値動きを見せる場面があった。新型コロナウイルス感染拡大に伴いIT・インターネットサービスの利用拡大が意識された面もあるだろう。ただ、1月5日に行われた米ジョージア州の上院決選投票で民主党が2議席を獲得する結果となると、日経平均が急ピッチの上昇で節目の28000円台を回復。この際、主力大型株や環境関連銘柄に投資資金が殺到し、IT関連中心のマザーズ指数はやや伸びが鈍かった。なお、12月28日から1月8日までの騰落率は、日経平均が+5.6%であったのに対して、マザーズ指数は+6.3%、日経ジャスダック平均は+2.7%だった。

個別では、マザーズ時価総額トップのメルカリ<4385>が同期間で22.0%高と大きく上昇。前回の当欄で取り上げたJTOWER<4485>が同14.4%高、それに弁護士ドットコム<6027>が同10.0%高となるなど、政策の追い風を期待した買いも入った。売買代金上位では、成長期待の高いウェルスナビ<7342>やココペリ<4167>を中心に、12月上場銘柄の賑わいが続いた。また、ENECHANGE<4169>がこの期間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、ラクス<3923>は同2.5%安、JMDC<4483>は同6.0%安とやや軟調で、ホープ<6195>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力では、東映アニメーション<4816>が同15.1%高、セリア<2782>が同9.5%高と強い値動きを見せた。その他時価総額上位はおおむね一進一退。売買代金上位では不二精機<6400>が大きく買われた。一方、12月上場のグローバルインフォメーション<4171>や東和ハイシステム<4172>は初値高の反動がややきつかった。IPOではオンデック<7360>が公開価格の約2.9倍となる初値を付け、2020年を締めくくった。

来週の新興市場では、新興株が循環的に買われる場面も出てきて、マザーズ指数は堅調に推移しそうだ。米国市場を見ると、民主党政権誕生を前に長期金利が上昇しているにもかかわらず、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は連日で最高値を更新。東京市場でもグロース(成長)株にはしっかりした買いが入っており、コロナ禍への対応を鑑みても新興株のみがずっと物色圏外とは考えづらい。マザーズ指数の日足チャートは5日移動平均線に沿った上昇が続いており、年末にかけての売り一巡で需給が改善しているとみていいだろう。

来週は、1月12日にチームスピリット<4397>、エヌ・ピー・シー<6255>、14日にウエストHD<1407>、ティーケーピー<3479>、UUUM<3990>、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>、グッドパッチ<7351>などが決算発表を予定している。9-11月期決算発表のピークとなるが、足元で環境関連銘柄として賑わっているエヌ・ピー・シーやウエストHD、それにSaaS企業として成長期待の高いチームスピリットやマネーフォワード、Sansanなど動向が注目されそうなところが多い。

IPO関連では、2021年最初の案件となるQDレーザ<6613>(2月5日、マザーズ)、それにアールプランナー<2983>(2月10日、マザーズ)の新規上場が発表されている。

《FA》

提供:フィスコ

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