利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第2弾 35社選出 <成長株特集>
本特集では、4月下旬から5月中旬までの決算発表集中期間に随時配信した「利益成長“青天井”銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。
今回は7日に配信した時価総額5000億円以上の銘柄を対象とした「第1弾」に続き、7日時点の時価総額が1600億円以上5000億円未満の銘柄を対象に、25年1-3月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、26年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している35社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、フルヤ金属 <7826> [東証P]。26年1-3月期(第3四半期)の経常利益は96.7億円とこれまでの過去最高と比べ2.0倍に膨らみ、18四半期ぶりに最高益を塗り替えた。旺盛な データセンター投資を追い風にハードディスク用ルテニウムターゲット材の販売が拡大したほか、苛性ソーダ電極向け触媒や有機EL向けイリジウム化合物の受注が回復したことが寄与。市況上昇を背景に地金の販売が増加したことも利益拡大につながった。業績好調に伴い、最高益予想だった26年6月期の同利益を従来の160億円→220億円に上乗せし、期末一括配当も120円→155円に引き上げた。株価は5月15日に上場来高値1万1010円をつけている。
2位には、出張訪問買取サービス「バイセル」「買取福ちゃん」などを展開するBuySell Technologies <7685> [東証G]が入った。1-3月期(第1四半期)は出張訪問買取、店舗買取ともに再訪・リピート施策や単価向上によって買取が好調に推移したことに加え、前期から持ち越した在庫販売も順調に進み、経常利益は50.4億円(前年同期比2.2倍)と過去最高益を大幅に更新した。業績好調に伴い、最高益予想だった26年12月期の同利益を従来の120億円→152億円に上乗せし、期末一括配当も17.5円→22円に引き上げた。株価は上場来高値圏で頑強に推移している。
3位にリスト入りしたテクノフレックス <3449> [東証S]の1-3月期(第1四半期)は、売上高81.4億円(前年同期比34.5%増)、経常利益18億円(同71.7%増)といずれも過去最高を大幅に更新した。主力の継手事業で海外のクリーンエネルギー関連が大きく伸びたことに加え、国内市場でも利益率の高い真空機器が引き続き好調だった。決算発表前には、減益予想だった26年12月期上期(1-6月)の経常利益を従来の17億円→29億円と一転して大幅な増益見通しに上方修正している。好決算を背景に、株価は4日に上場来高値7940円まで上値を伸ばした。
4位には三重県を地盤とする地方銀行の百五銀行 <8368> [東証P]が入った。1-3月期(第4四半期)は国内金利の上昇を受けて資金利益が増加したうえ、株式等関係損益が想定以上に伸び、経常利益は前年同期比2.8倍の147億円に膨らんだ。続く27年3月期の同利益は前期比11.3%増の412億円と3期連続の最高益更新を見込み、配当は前期比8円増の42円に増配する方針だ。また、足もとの好調な業績を踏まえ、中期経営計画における29年3月期の最終利益目標を従来の240億円以上→340億円以上に大きく引き上げたことも評価され、株価は上場来高値圏を走る展開となっている。
6位のユニオンツール <6278> [東証P]はプリント配線板用超硬ドリルの世界最大手。生成AI関連市場の急速な成長に伴うAIデータセンター向けに使用される 半導体パッケージ基板の旺盛な需要を捉えている。1-3月期(第1四半期)は従来にない規模とスピードで生産設備の増強を進める中、高品質製品の販売が増加したほか、稼働率向上による原価低減効果も寄与し、経常利益は前年同期比82.0%増の39.1億円に拡大して着地。業績好調に伴い、26年12月期の同利益を従来予想の100億円→130億円に上方修正し、20期ぶりの最高益予想をさらに上乗せした。株価は11日に上場来高値2万4130円まで駆け上がった。
選出リストには、第1弾に続き、世界的な AIへの積極投資に伴う需要を取り込んだ企業が目立つ。装置・部品関連では、半導体クリーン搬送機を手掛けるシンフォニア テクノロジー <6507> [東証P]、半導体製造装置 向け流体制御機器のCKD <6407> [東証P]、半導体製造装置部品の表面処理加工大手のトーカロ <3433> [東証P]、半導体工場向け特殊ガスの供給装置を展開するジャパンマテリアル <6055> [東証P]がランクインした。
また、半導体プロセス材料が好調な四国化成ホールディングス <4099> [東証P]、半導体基板向け薬品メーカーのメック <4971> [東証P]、半導体パッケージ基板用めっき薬品大手のJCU <4975> [東証P]といった化学メーカーのほか、光デバイス関連の精工技研 <6834> [東証S]、santec Holdings <6777> [東証S]、画像検査用照明で世界トップのオプテックスグループ <6914> [東証P]も選出された。
さらに、電力インフラ事業を展開する明電舎 <6508> [東証P]、電線・配線器具商社の因幡電機産業 <9934> [東証P]に加え、データセンターの建設ラッシュが追い風となるトーエネック <1946> [東証P]、三機工業 <1961> [東証P]、ミライト・ワン <1417> [東証P]といった設備工事大手もリスト入りしている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7826> フルヤ金属 104 9672 4730 65.5 22000 13297 13.4
<7685> バイセル 97.9 5048 2551 79.1 15200 8487 25.2
<3449> テクノフレ 71.7 1803 1050 1.9 4000 3924 46.1
<8368> 百五銀 64.3 14736 8968 11.3 41200 37032 16.1
<1946> トーエネク 61.9 9221 5696 3.8 23500 22639 10.6
<6278> ユニオンツル 59.9 3912 2447 52.6 13000 8518 49.2
<1961> 三機工 53.7 13481 8770 2.4 30000 29287 14.8
<6507> シンフォニア 37.0 9026 6587 11.7 21000 18793 24.8
<6834> 精工技研 33.8 3025 2260 3.2 8400 8139 33.8
<4099> 四国化HD 32.5 4520 3411 21.6 14500 11921 26.1
<3097> 物語コーポ 31.0 3622 2765 17.3 10600 9035 24.5
<9336> 大栄環境 30.1 7569 5816 3.0 23100 22427 23.4
<6744> 能美防災 27.4 10715 8410 2.5 19840 19361 18.6
<6777> santec 24.5 3720 2989 10.4 12100 10958 30.5
<6407> CKD 20.0 7130 5942 15.7 24500 21181 25.2
<3433> トーカロ 19.8 4855 4054 1.7 15000 14745 17.3
<2384> SBSHD 18.3 13034 11018 12.1 24000 21404 13.3
<6914> オプテクスG 17.5 3173 2700 10.0 8800 8000 22.3
<6508> 明電舎 15.0 19604 17040 4.0 29000 27889 18.2
<6544> Jエレベータ 14.8 3136 2731 18.1 13000 11006 36.1
<3360> シップHD 14.7 10869 9478 0.6 26500 26331 12.1
<4971> メック 14.6 2141 1868 27.3 7700 6051 31.1
<6055> Jマテリアル 13.8 4797 4214 2.5 15500 15123 20.6
<7744> ノーリツ鋼機 11.8 8548 7646 12.1 24600 21949 12.5 *
<1417> ミライトワン 10.6 17494 15816 9.5 40000 36517 13.2
<1414> ショーボンド 9.2 6611 6056 1.7 21500 21139 16.5
<4733> OBC 7.9 6890 6383 12.1 28260 25218 23.0
<7164> 全国保証 7.2 20577 19199 1.4 47200 46554 11.7
<9934> 因幡電産 7.1 9184 8579 8.3 34400 31756 12.7
<4975> JCU 6.9 3444 3223 0.4 12500 12447 19.1
<7456> 松田産業 5.2 7745 7363 4.5 24600 23549 9.0
<1952> 新日本空調 2.9 6340 6161 3.9 16500 15881 11.5
<3923> ラクス 2.1 4908 4806 17.5 20500 17440 13.1
<8393> 宮崎銀 2.0 5174 5074 6.9 21200 19831 11.9
<7476> アズワン 1.0 3505 3470 0.9 13350 13228 17.3
※2025年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準、米国会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース