【↓】日経平均 大引け| 続落、前週末の欧米株安を受け利益確定売り優勢 (1月18日)
始値 28238.68
高値 28349.97(09:48)
安値 28111.54(09:04)
大引け 28242.21(前日比 -276.97 、 -0.97% )
売買高 9億0854万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9320億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、前週末の欧米株安を引き継ぎ売り優勢
2.米バイデン新政権発足を前に利益確定売りを急ぐ動き顕在化
3.中国10~12月期GDPが予想以上に好調も反応は限定的に
4.大型株軟調ながらテーマに乗る中小型株には買いが入る展開
5.東証1部の売買代金は低調で大発会以来となる2兆円台割れ
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比177ドル安と3日続落した。決算発表を受け大手銀行株が下落したほか、米12月小売売上高が市場予想を下回ったことが警戒された。
週明けの東京市場では、前週末の欧米株安を受けて売り優勢となり、日経平均株価は寄り後早々に400円強下落する場面もあったが、その後は下げ渋った。
18日の東京市場は、前週末に続き利益確定を急ぐ動きに押され、下値模索を余儀なくされた。米バイデン新政権の発足を20日に控えるなか、前週末の米国株市場では、追加経済対策が発表されたことが目先材料出尽くしと捉えられ、下げを助長した。東京市場でも日経平均が目先急速に上値を追った反動を強いられる展開で、半導体関連株などを中心に利食われた。前場取引時間中に発表された中国の10~12月のGDPなど重要経済指標が好調で押し目買いを誘う場面もあったが、総じて景気敏感株が安くなるなど、全体指数への押し上げ効果は限定的だった。ただ大型株が軟調な一方、中小型株には買われるものも多い。日経平均とは対照的にマザーズ指数は続伸となっていることからも小型株への資金シフトが意識される局面にある。東証1部の売買代金は1兆9000億円台で、大発会以来の2兆円台割れとなった。
個別では、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連が軟調。ファーストリテイリング<9983>が下落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。ファナック<6954>が値を下げ、SMC<6273>も安い。スターティアホールディングス<3393>が急落、ニコン<7731>も大きく売られた。三越伊勢丹ホールディングス<3099>も下値を探った。
半面、日本電産<6594>が朝安後に大きく切り返したほか、エムスリー<2413>も上昇した。キーエンス<6861>がしっかり、レノバ<9519>も買いが優勢だった。東京エネシス<1945>が一時ストップ高に買われ値上がり率トップ、アルコニックス<3036>も大幅高。ユアテック<1934>が値を飛ばし、キャリアリンク<6070>も大幅高。スクロール<8005>も物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、デンソー <6902> 、オリンパス <7733> 、コナミHD <9766> 、バンナムHD <7832> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約28円。うち17円はエムスリー1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、中外薬 <4519> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約103円。
東証33業種のうち上昇は電気・ガス業、精密機器の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気機器、(2)サービス業、(3)陸運業、(4)空運業、(5)医薬品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)保険業、(4)石油石炭製品、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△ケアサービス <2425> [JQG]
21年3月期業績予想を上方修正。
△ラクス <3923> [東証M]
「楽楽販売」がOBC <4733> の「商奉行クラウド」とのシステム連携を開始。
△トヨクモ <4058> [東証M]
20年12月期業績は計画上振れで着地。
△ステラケミ <4109>
子会社ステラファーマが上場を申請。
△リンクユー <4446>
カドカワ <9468> と配信サービスで業務提携。
△日進工具 <6157>
21年3月期業績及び期末配当予想を増額修正。
△キヤノン電 <7739>
「小型人工衛星の販売を開始」との報道。
△スクロール <8005>
12月売上高が3ヵ月連続前年上回る。
△ビイングHD <9145> [東証2]
前期経常を39%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△USENHD <9418>
グループ会社が企業ICT環境の保守運用サービス開始。
▼ディディエス <3782> [東証M]
20年12月期業績予想を営業赤字に下方修正。
▼協和コンサル <9647> [JQ]
21年11月期は純利益2.5%減益見通し。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東京エネシス <1945> 、(2)アルコニクス <3036> 、(3)キャリアL <6070> 、(4)ユアテック <1934> 、(5)ブラス <2424> 、(6)日進工具 <6157> 、(7)リンクユー <4446> 、(8)宮越HD <6620> 、(9)前沢工業 <6489> 、(10)USENHD <9418> 。
値下がり率上位10傑は(1)スタティアH <3393> 、(2)ランド <8918> 、(3)ジャステック <9717> 、(4)ニコン <7731> 、(5)三越伊勢丹 <3099> 、(6)オープンドア <3926> 、(7)マルカ <7594> 、(8)平河ヒューテ <5821> 、(9)三陽商 <8011> 、(10)Jフロント <3086> 。
【大引け】
日経平均は前日比276.97円(0.97%)安の2万8242.21円。TOPIXは前日比11.12(0.60%)安の1845.49。出来高は概算で9億0854万株。東証1部の値上がり銘柄数は888、値下がり銘柄数は1195となった。日経ジャスダック平均は3778.07円(0.44円高)。
[2021年1月18日]
株探ニュース