【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、イエレン氏の大規模経済対策が買い助長 (1月19日)

市況
2021年1月19日 17時46分

日経平均株価

始値  28405.49

高値  28720.91(14:20)

安値  28373.34(09:00)

大引け 28633.46(前日比 +391.25 、 +1.39% )

売買高  10億0677万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆1930億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり反発、一時480円近い上昇をみせる場面も

2.前日の米株市場休場で手掛かり材料難も、欧州株堅調で買い安心感

3.イエレン次期財務長官が大規模経済対策に前向きと伝わり株高助長

4.アジア株市場は高安まちまちの展開、堅調な米株先物が追い風材料

5.半導体や電子部品株が相場牽引も、値下がり数が値上がりを上回る

■東京市場概況

前日の米国市場は、キング牧師誕生日の祝日のため休場だった。

東京市場ではリスク選好の流れとなり、日経平均株価は大きく反発に転じた。一時480円近い上昇をみせる局面もあった。

19日の東京市場は、前日の米国株市場が休場で手掛かり材料難のなかもリスク選好の動きが強まり日経平均は高く始まったあとも漸次水準を切り上げる展開となった。前日の欧州株市場ではドイツやフランス市場が堅調に推移し買い安心感が浮上、イエレン次期財務長官が公聴会で、大規模な経済対策に対し前向きな意見を示すと伝わったことも買いを助長したとみられている。また、取引時間中はアジア株市場は高安まちまちの展開だったものの、米株価指数先物が堅調に推移したことが今晩の米国株市場の上昇を期待させ、買いを誘導した。大手半導体関連や電子部品株が買われ全体相場を牽引した。ただ、主力銘柄に買いが偏っており、小型株指数はマイナス圏。値下がり銘柄数が1200近くに達し値上がり銘柄数を上回った。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢となり、ファーストリテイリング<9983>は大幅高。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、信越化学工業<4063>が買われ、トヨタ自動車<7203>も堅調、キーエンス<6861>なども買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。三井E&Sホールディングス<7003>が急伸、東京電力ホールディングス<9501>が活況高、太陽誘電<6976>なども大きく買われた。

半面、エムスリー<2413>が冴えず、HOYA<7741>も軟調。神戸物産<3038>も売られた。タカショー<7590>、プレサンスコーポレーション<3254>が大幅安、神栄<3004>も大きく値を崩した。ラクーンホールディングス<3031>が売られ、ネクステージ<3186>も安い。中山製鋼所<5408>、ダイニチ工業<5951>、なども下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約231円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、テルモ <4543> 、KDDI <9433> 、塩野義 <4507> 、セブン&アイ <3382> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約22円。

東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)電気・ガス業、(3)空運業、(4)繊維製品、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)精密機器、(3)倉庫運輸関連、(4)卸売業、(5)小売業。

■個別材料株

△タケエイ <2151>

イオマス発電注力で脱炭素をテーマに存在感高める。

△フロンテオ <2158> [東証M]

第1種医療機器製造販売業許可を取得。

△トランスG <2342> [東証M]

21年3月期業績予想を上方修正。

△スタティアH <3393>

Brocanteのャットボット事業譲受し「Cloud CIRCUS」と連携。

△フェニクスB <6190> [東証M]

化学品の安全性評価で残留農薬研究所と業務提携。

△ユビテック <6662> [JQ]

工場設備リアルタイム監視システムを刷新。

△アストマクス <7162> [JQ]

12月太陽光発電所発電量が3ヵ月連続予想を上回る。

△ワタミ <7522>

高まるデリバリー需要受け「旬の野菜BOX」スタート。

△丸三 <8613>

第3四半期経常利益は2.2倍。

△MHグループ <9439> [JQ]

理美容業の環境経営支援を目的にエネチェンジと業務提携。

▼ラクス <3923> [東証M]

12月全社売上高32%増も利益確定売り優勢。

▼メルカリ <4385> [東証M]

「米国事業で思わぬ逆風」との報道。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)三井E&S <7003> 、(2)ランド <8918> 、(3)クリレスHD <3387> 、(4)丸三 <8613> 、(5)ワイヤレスG <9419> 、(6)東電HD <9501> 、(7)太陽誘電 <6976> 、(8)東京綱 <5981> 、(9)ブラインド <7989> 、(10)日電波 <6779>

値下がり率上位10傑は(1)タカショー <7590> 、(2)神栄 <3004> 、(3)プレサンス <3254> 、(4)日本M&A <2127> 、(5)Sサイエンス <5721> 、(6)ラクーンHD <3031> 、(7)日進工具 <6157> 、(8)三信電 <8150> 、(9)Hamee <3134> 、(10)中山鋼 <5408>

【大引け】

日経平均は前日比391.25円(1.39%)高の2万8633.46円。TOPIXは前日比10.35(0.56%)高の1855.84。出来高は概算で10億0677万株。東証1部の値上がり銘柄数は912、値下がり銘柄数は1187となった。日経ジャスダック平均は3791.63円(13.56円高)。

[2021年1月19日]

株探ニュース

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