話題株ピックアップ【昼刊】:日電産、コーテクHD、東エレク

注目
2021年1月26日 11時41分

■インソース <6200>  2,236円  +285 円 (+14.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

インソース<6200>が一時ストップ高。25日の取引終了後、第2四半期累計(20年10月~21年3月)連結業績予想について、売上高を31億4000万円から33億円(前年同期比13.6%増)へ、営業利益を6億5000万円から9億4000万円(同50.5%増)へ、純利益を4億3000万円から6億6000万円(同56.8%増)へ上方修正したことが好感されている。同時に発表した第1四半期決算(20年10月~12月)が好調だったことに加えて、第2四半期にはITサービス事業の「Leaf」のカスタマイズとストレスチェックの納品が3月に集中する見込みという。また、動画・eラーニング販売で期末(3月)に向け予材を確保していることや、研修事業のオンライン化への移行により、講師派遣型研修の単価が向上し、公開講座の1開催当たり受講者数が増加したことなども寄与するという。同時に発表した第1四半期決算は、売上高18億1400万円(前年同期比11.7%増)、営業利益6億4600万円(同56.1%増)、純利益4億5200万円(同63.7%増)だった。また、21年9月期通期業績予想は、売上高67億4000万円(前期比31.6%増)、営業利益14億5000万円(同84.9%増)、純利益9億4000万円(同2.1倍)の従来見通しを据え置いている。

■ナガワ <9663>  10,800円  +890 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

ナガワ<9663>が急伸し上場来高値を更新した。25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を280億円から300億円(前期比3.4%増)へ、営業利益を36億円から45億円(同27.3%増)へ、純利益を25億円から30億円(同42.5%増)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う事業活動及び業績への影響はあるものの、ユニットハウス事業の販売及びレンタルが好調に推移し、3期ぶりに営業利益の過去最高を更新する見込み。なお、同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高212億3300万円(前年同期比0.5%増)、営業利益32億2200万円(同25.1%増)、純利益23億1400万円(同31.8%増)だった。同時に、株主優待制度を拡充すると発表しており、これも好材料視されている。現行制度では保有株数と保有期間に応じて3000円から1万5000円分のクオカードを贈呈していたが、21年3月31日時点の株主から1万円から5万円分を贈呈するとしている。

■山洋電気 <6516>  6,620円  +400 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

山洋電気<6516>が大幅続伸し昨年来高値を更新している。25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を730億円から768億円(前期比8.6%増)へ、営業利益を19億円から36億円(同3.5倍)へ、純利益を14億円から25億円(同5.9倍)へ上方修正し、従来40円を予定していた期末配当を45円にすると発表したことが好感されている。第3四半期以降、通信機器向けや医療機器向けなどをはじめ、主要販売市場であるロボット、半導体製造装置、電子部品実装機、射出成型機などのFA市場からの需要が増加したことが要因としている。なお、年間配当は80円(従来予想75円)となる予定だ。

■JSR <4185>  3,470円  +190 円 (+5.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

JSR<4185>が6連騰し昨年来高値を更新している。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年4~12月)連結決算は、売上高3167億9600万円(前年同期比11.7%減)、営業利益126億3900万円(同58.7%減)と大幅減益となったものの、10~12月期では同6.7%営業増益となったことが好感されている。半導体材料が販売数量を伸ばしたことが牽引した。また、第3四半期に自動車・タイヤ向け需要の回復によりエラストマー、合成樹脂の販売量が回復していることも寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高4200億円(前期比11.0%減)、営業利益165億円(同49.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■キヤノン電子 <7739>  1,682円  +85 円 (+5.3%)  11:30現在

キヤノン電子<7739>は全般軟調相場に抗してカイ気配スタートで続伸、5日移動平均線を上抜き戻り足を強めている。親会社のキヤノン<7751>向けを中心にプリンターの受託生産を手掛ける。25日取引終了後に20年12月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の43億円から56億円(前期比31%減)に上方修正しており、これが株価を強く刺激する形となった。フルサイズミラーレスの新製品が牽引するカメラ関連ユニットの販売が好調だったほか、ドキュメントスキャナーにおける米国市場でのECチャネルによる拡販などが寄与、コスト削減努力など合理化効果も想定を上回って推移していることが利益増額の背景となった。

■富士ソフト <9749>  5,440円  +230 円 (+4.4%)  11:30現在

富士ソフト<9749>が大幅続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2020年12月期の連結営業利益は前の期比2割増の160億円程度と、会社予想(3%増の136億円)や市場予想平均(QUICKコンセンサス、13%増の149億円)を上回ったようだ」と報じられており、2年連続で最高益となるとの観測が好材料視されているようだ。記事によると、新型コロナウイルス禍を契機にネット通販を強化する企業が増えていることを受けて、ECサイト構築などの案件が伸びたほか、テレワーク関連の通信機器の引き合いも増えたという。

■トーセイ <8923>  1,034円  +43 円 (+4.3%)  11:30現在

トーセイ<8923>が大幅高で3日ぶりに反発している。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を70万株(発行済み株数の1.48%)、または5億円としており、取得期間が2月1日から7月31日まで。株主還元水準の向上並びに資本効率の改善を図るためとしている。

■弁護士ドットコム <6027>  12,440円  +500 円 (+4.2%)  11:30現在

弁護士ドットコム<6027>が大幅高となっている。同社は25日取引終了後に、21年3月期第3四半期累計(20年4~12月)の単独経常利益が前年同期比1.5%減の2億2500万円になったと発表。ただ、10~12月期に限れば1億1600万円の黒字(前年同期は3000万円の赤字)となっており、これが好感されているようだ。売上高は第3四半期累計で前年同期比27.1%増の38億600万円、10~12月期では前年同期比28.7%増の13億7100万円となった。電子契約サービス「クラウドサイン」の売り上げが大きく伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高52億円(前期比25.8%増)とする従来計画を据え置き、各利益については引き続き未定としている。また、同日には税理士業界に特化した事業承継支援を行う「税理士事務所の承継支援サービス」を開始したことを明らかにしている。

■コーテクHD <3635>  6,240円  +230 円 (+3.8%)  11:30現在

コーエーテクモホールディングス<3635>が大幅高。25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を510億円から560億円(前期比31.3%増)へ、営業利益を170億円から220億円(同56.0%増)へ、純利益を180億円から250億円(同63.3%増)へ上方修正し、71円50銭を予定していた期末一括配当を100円に引き上げると発表したことが好感されている。9月に国内で配信を開始したスマートフォンゲーム「三國志 覇道」が好調に推移したほか、IPを許諾し中国で配信中の「三国志・戦略版」のロイヤルティー収入も引き続き高い水準となったことが牽引した。また、任天堂<7974>の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の世界観を継承したニンテンドースイッチ用「ゼルダ無双 厄災の黙示録」を11月に発売し、12月末までの累計出荷本数が350万本を突破し、「無双」シリーズとして1タイトルで最高の出荷本数となったことも寄与した。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高439億4900万円(前年同期比64.7%増)、営業利益193億6700万円(同3.0倍)、純利益222億200万円(同2.3倍)だった。

■岡部 <5959>  791円  +21 円 (+2.7%)  11:30現在

岡部<5959>が続伸している。25日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、営業利益が40億5000万円から44億9000万円(前の期比15.2%減)へ、純利益が18億5000万円から27億円(同19.2%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視されている。売上高は、主力の建設関連製品を中心に想定通りに推移したことから631億円(同3.5%減)の従来予想に沿って着地したが、提案型営業による高付加価値製品の拡販や販管費の圧縮などが奏功して利益は計画を上回った。

■東京エレクトロン <8035>  45,050円  +1,080 円 (+2.5%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が続伸、全体地合い悪のなかも利益確定売りをこなし、5日移動平均線を絡めた上昇基調を堅持している。世界的な半導体不足を背景に大手自動車メーカーなどが生産調整を余儀なくされており、日米欧の政府が台湾に半導体増産の協力要請を行うなど異例の事態となっている。そうしたなか、半導体受託生産世界トップのTSMCなどが半導体の値上げを検討していることなども伝わっており、関連銘柄の株価を強く刺激している。東エレクは半導体製造装置の国内トップメーカーで、台湾半導体メーカー向けで今後一段の受注獲得が見込めるとの思惑が買いを誘っている。

■日本電産 <6594>  14,610円  +290 円 (+2.0%)  11:30現在

日本電産<6594>は買い優勢となり、14日に付けた上場来高値1万4595円を上回った。市場でも注目度の高かった25日取引終了後の同社の決算発表だったが、営業利益段階で前年同期比24%増の1155億3500万円と好調だった。これを受け21年3月期営業利益予想を従来見通しの1400億円から1550億円(前期比41%増)に大幅上方修正。また、発行済み株式数の0.68%にあたる400万株、金額ベースで500億円を上限とする自社株買いを実施することも発表、これらを好感する買いを引き寄せている。パソコンやゲーム機向け精密小型モーターが売り上げを伸ばしたほか、ロボット向けなども好調で業績に寄与している。電気自動車(EV)向け駆動モーターは投資が先行しているが、欧州や中国などをはじめ世界的な自動車環境規制強化の動きを背景に今後の収益貢献に対する期待が大きい。

■村田製作所 <6981>  10,770円  +190 円 (+1.8%)  11:30現在

村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>が軟調地合いに抗して上値指向を鮮明としている。米株市場ではアップルの快進撃が止まらない状況で、前日もNYダウが一時400ドル超の下げをみせるなど波乱含みの展開となったが、同社株は5連騰と気を吐き連日で上場来高値を更新している。「iPhone」の販売好調で5G対応製品の伸びを見込んで目標株価を引き上げる動きなどが相次いでいる。これを受け、東京市場でもアップルの有力サプライヤーである大手電子部品メーカーに国内外機関投資家とみられる買いが継続している。

■日本製鉄 <5401>  1,271.5円  -34 円 (-2.6%)  11:30現在

日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株や三菱マテリアル<5711>や住友金属鉱山<5713>など非鉄株が軟調。米国では製薬大手のメルクがワクチン開発を中止するなど今後の普及が遅れることへの警戒感が浮上、経済活動正常化に支障をきたすとの思惑から、グローバル景気に敏感なセクターにとってはネガティブ材料となっている。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で、「鉄鋼」や「非鉄」は業種別騰落率でも値下がり率上位に売り込まれている。

■しまむら <8227>  11,450円  -150 円 (-1.3%)  11:30現在

しまむら<8227>は続落している。25日の取引終了後に発表した21年1月度(20年12月21日~21年1月20日)の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比7.6%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。年末以降の強い冷え込みを受けて、肌着やインテリアなど実用品を中心に冬物商品が良好に推移した。また、巣ごもり傾向の強まりで、リラクシングウェアやスポーツウェアも好調だった。

■ジオマテック <6907>  555円  +80 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

ジオマテック<6907>がストップ高カイ気配。25日の取引終了後、三井金属<5706>と共創・協働で量産体制を整えている次世代半導体チップ実装用特殊ガラスキャリア「HRDP」に関して量産出荷を開始したと発表しており、これが好感されている。ファンアウト・パネルレベルパッケージ用ガラスキャリア付き微細回路形成用材料「HRDP」は三井金が開発し、ジオマテックが薄膜を提供して事業化を推進しているが、今年1月から、国内の複合チップモジュールデバイスメーカー向けに量産出荷を始めたという。また、21年度中には海外の大手実装メーカーでの採用が予定されているほか、22年度以降はHPC(大規模で高度な計算処理能力を有するコンピューター)やモバイルなど多様なアプリケーション用途の量産開始も計画されているとしている。

●ストップ高銘柄

AKIBA <6840>  7,190円  +1,000 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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