欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FOMC受け株・金利高ならドル買い

通貨
2021年1月27日 17時25分

27日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。米連邦公開市場委員会(FOMC)での緩和的な金融政策の維持で、株高が見込まれる。また、先行きの回復に楽観的な見方が示されれば長期金利は下げづらく、ドル買いを支援しそうだ。

前日は株価にらみでリスクオンのドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.2170ドル台に浮上、ドル・円は103円半ばに値を下げた。ただ、欧州中銀(ECB)当局者から米金融政策がユーロの押し上げ要因になっているか調査するとの見解が示され、ユーロ高を警戒しているとの思惑がユーロを下押しする場面もあった。本日アジア市場ではFOMCの政策方針を見極めようと積極的な売り買いは手控えられ、ドル・円は方向感の乏しい値動きとなっている。ただ、日経平均株価がプラスを維持し、円売りがドルをサポートした。

この後の海外市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の政策姿勢が注目される。一部では資産買入れ規模の縮小への期待が高まっているが、パウエル議長は今月14日の講演で米国経済は目標からかけ離れていると指摘。今晩のFOMC議事要旨や同議長の記者会見でも、大規模な金融緩和姿勢を維持する見解が示されるだろう。そうしたハト派姿勢を受け、4日続落のNYがプラスに転じれば、ドル買いに振れやすい。一方、FRBの過度に悲観的な観測も想定しにくく、米長期金利が底堅く推移すればドルの上昇を支援しそうだ。

【今日の欧米市場の予定】

・22:30 米・12月耐久財受注速報値(前月比予想:+1.0%、11月:+1.0%)

・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は0.00-0.25%に据え置き予想)

・04:30 パウエル米FRB議長会見

・06:45 NZ・12月貿易収支(予想:+8.00億NZドル、11月:+2.52億NZドル)

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.