百貨店株が軒並み上昇、三越伊勢丹は決算悪で通期売上高減額修正でも大幅高
日経平均が一時600円超の下落で2万8000円大台を割り込むなど波乱となるなか、三越伊勢丹ホールディングス<3099>が6%を超える上昇をみせたほか、高島屋<8233>、J.フロント リテイリング<3086>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、丸井グループ<8252>など百貨店株が軒並み高に買われる異色展開となっている。三越伊勢丹については前日に20年4~12月期決算を発表しており、最終損益が347億5900万円の赤字となった。10~12月期は回復歩調をたどっているものの、足もとは2度目の緊急事態宣言が発令されており厳しい環境を強いられている。こうした状況下で21年3月期通期売上高見通しについても8150億円見通しから8000億円見通しに一段の下方修正を発表しているが、株価面ではヘッジファンドなどによる景気敏感株への買い戻しが反映されて、上値追いに拍車がかかる格好となった。