【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、米国市場動向の警戒感でリスク回避の売り優勢 (1月29日)

市況
2021年1月29日 16時15分

日経平均株価

始値  28320.72

高値  28320.72(09:00)

安値  27629.80(15:00)

大引け 27663.39(前日比 -534.03 、 -1.89% )

売買高  15億7635万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆2329億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は前日比543円安と大幅続落、2万8000円台を割り込む

2.28日の米株式市場は反発も、NYダウ先物の下落で売りが優勢の展開に

3.米個人投資家の投機的売買の先行きが見えずリスク回避姿勢が強まる

4.前日増額修正を発表した東エレクやアドテストは利益確定売りで下落

5.好決算が評価されたJCRファが急伸、新光電工も買い優勢で値を上げた

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比300ドル高と6日ぶりに反発した。金融市場混乱への懸念が後退したことや自律反発狙いの買いも優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は大幅続落。米国市場の動向に警戒感が強まるなか、2万8000円を割り込んだ。

28日の米株式市場では、NYダウが反発。個人投資家の投機的売買で急騰したゲームストップが一転、急落。ロビンフッドなどオンライン証券が、株価が急伸していた銘柄の取引を制限し売買が抑制された。米株式市場が落ち着いた値動きとなることが期待され、日経平均は寄り付きで上昇して取引が始まった。しかし、上値は重く買い一巡後はマイナス圏に転じ、後場に入り下げ幅は拡大した。ロビンフッドはゲームストップ株を条件付きで売買を再開するとも伝わるなか、NYダウ先物が下落。米個人投資家の投機的な売買の影響が見えずリスク回避姿勢が強まるなか、日経平均も大幅安となり7日以来の2万8000円割れとなった。

個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>や東京エレクトロン<8035>が安く、任天堂<7974>、日本電産<6594>が値を下げた。ファーストリテイリング<9983>やレーザーテック<6920>が下落した。業績の増額修正を発表した東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>も値を下げた。東京電力ホールディングス<9501>やマネックスグループ<8698>も売られた。

半面、ソニー<6758>や富士通<6702>が高く、野村総合研究所<4307>が急伸し、好業績を発表したJCRファーマ<4552>や新光電気工業<6967>が値を飛ばした。イビデン<4062>や富士電機<6504>が上昇し、ジオマテック<6907>やラクオリア創薬<4579>も買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は大日本住友 <4506> 、トレンド <4704> 、三井不 <8801> 、太陽誘電 <6976> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約14円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、SBG <9984> 、エムスリー <2413> 、KDDI <9433> 、ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約189円。

東証33業種のうち上昇は不動産業、証券商品先物、海運業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)精密機器、(2)鉱業、(3)陸運業、(4)ガラス土石製品、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)機械、(3)非鉄金属、(4)空運業、(5)その他金融業。

■個別材料株

△富士古河E&C <1775> [東証2]

21年3月期営業益予想と配当計画を上方修正。

△ITメディア <2148>

今3月期営業62%増益に上方修正し配当も増額。

△アスコット <3264> [JQ]

SBI証券とSBIマネープラザの2社と業務提携。

△サイオス <3744> [東証2]

前期経常を一転3.1倍増益に上方修正。

△野村総研 <4307>

岩井コスモ証券が目標株価4500円に引き上げ。

△JCRファ <4552>

4-12月期(3Q累計)経常が86%増益で着地・10-12月期も2.3倍増益。

△ラクオリア <4579> [JQG]

旭化成ファーマからの一時金を受領。

△日精線 <5659>

21年3月期業績及び配当予想を上方修正。

△ジェイリース <7187>

今期経常を48%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円で3期ぶり復配へ。

△ゴールドクレ <8871>

第3四半期営業利益は通期計画に対する進捗率が95%。

▼PバンCOM <3559>

今期経常を一転20%減益に下方修正。

▼合同鉄 <5410>

21年3月期営業利益予想を下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジェイリース <7187> 、(2)JCRファ <4552> 、(3)ITメディア <2148> 、(4)クラウディア <3607> 、(5)野村総研 <4307> 、(6)大日本住友 <4506> 、(7)ゼオン <4205> 、(8)新光電工 <6967> 、(9)野村不HD <3231> 、(10)ゴールドクレ <8871>

値下がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619> 、(2)PバンCOM <3559> 、(3)グローセル <9995> 、(4)沢藤電 <6901> 、(5)大阪チタ <5726> 、(6)ペッパー <3053> 、(7)SBテク <4726> 、(8)一工薬 <4461> 、(9)マネックスG <8698> 、(10)アルプスアル <6770>

【大引け】

日経平均は前日比534.03円(1.89%)安の2万7663.39円。TOPIXは前日比30.07(1.64%)安の1808.78。出来高は概算で15億7635万株。東証1部の値上がり銘柄数は314、値下がり銘柄数は1834となった。日経ジャスダック平均は3774.68円(24.40円安)。

[2021年1月29日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.