ナフコ---3Qも増収・大幅な増益、各セグメントが順調に推移
ナフコ<2790>は1月29日、2021年3月期第3四半期(20年4月-12月)決算を発表した。売上高は前年同期比9.3%増の1,868.92億円、営業利益は同138.9%増の183.26億円、経常利益は同130.2%増の188.26億円、四半期純利益は同140.1%増の115.64億円となった。
営業概況は、新型コロナウイルス感染対策として、マスクやアルコール除菌商品のほか、アクリルパーテーションが好調に推移した。また冬物商品については、気温の低下に伴い、空気を汚さず環境にやさしいセラミックヒーターなどの暖房用品が好調に推移したほか、加湿器がPB商品を中心に売上を伸ばした。そのほかには外出自粛や巣ごもり消費といった新しい生活様式の浸透もあり、収納用品やデスクチェア、ペイントや木材などのDIY用品及び主力の園芸用品が好調に推移した。売上総利益については、PB商品の構成比の高まりが寄与しており、引き続き改善している。販売費及び一般管理費は、EC売上の拡大等もあって、配送費用やクレジット手数料などが増加している一方、3密回避のため販促を抑制した結果、広告宣伝費及びポイント関連費用などが減少している。また、店舗展開は、4店舗の新設及び2店舗の増床を行い、同時に3店舗の閉鎖を行った。これにより、当第3四半期末における店舗数は34府県に渡る359店舗となった。
資材・DIY・園芸用品の売上高は前年同期比13.8%増の844.43億円、売上総利益は同19.1%増の305.05億円、売上総利益率は36.1%となっている。外出自粛に伴い園芸用品や木材が好調に推移したほか、防寒ベストなどの作業用品が伸びた。
生活用品の売上高は同7.6%増の502.27億円、売上総利益は同17.0%増の146.45億円、売上総利益率は29.2%となっている。マスクやアルコール除菌商品などコロナ感染対策商品が引き続き好調なほか、清掃用品が堅調に推移した。また、直近の第3四半期では気温低下により暖房用品が伸長した。
家具・ホームファッション用品の売上高は同6.1%増の371.22億円、売上総利益は同9.0%増の147.70億円、売上総利益率は39.8%となっている。在宅勤務等によりデスクチェアなどのニーズが上昇しており、また気温低下によりコタツが好調に推移した。
その他の売上高は同0.2%減の150.98億円、売上総利益は同6.7%増の46.32億円、売上総利益率は30.7%となっている。車用除菌商品などが好調に推移したが、電動自転車など自転車部門が低迷し、前期を下回る結果となった。
2021年3月期通期について、売上高が前期比9.3%増の2,380.00億円、営業利益が同138.0%増の198.00億円、経常利益が同126.5%増の203.00億円、当期純利益が同144.8%増の121.00億円とする2020年10月28日に上方修正した業績予想を据え置いている。
《ST》