注目銘柄ダイジェスト(前場):システムソフト、夢展望、ソニーなど

市況
2021年2月4日 11時52分

システムソフト<7527>:119円(+26円)

急伸。前日に業績予想の上方修正を発表、21年9月期営業利益は従来予想の1.5億円から2.9億円にまで引き上げ、前期は2.5億円の赤字であった。1月1日のfabbitとの合併効果が寄与、システムソリューション事業の受注も順調に推移しているもよう。第1四半期決算発表前の上方修正にインパクトも強まっているようだ。株価水準の値頃感も強く、短期資金の関心も強まりやすくなっている。

花王<4452>:7310円(-567円)

大幅反落。前日に20年12月期の決算を発表、営業利益は1756億円で前期比17.1%減益となり、1800億円程度の市場予想を下回る着地になった。国内化粧品の販売遅延、欧米ヘアケアや中国ベビー用紙おむつの販売不振も響いた。21年12月期見通しは1770億円で同0.8%増益の見通し。2000億円超の市場予想を下回っている。マーケティング費用やデジタル投資費用なども重しに。想定以上の収益回復の鈍さをネガティブ視する動きが優勢に。

日立<6501>:4674円(+113円)

大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期調整後営業利益は1361億円で前年同期比8.3%減益、市場予想を300億円程度上回っている。通期予想は4000億円から4200億円、前期比36.5%減に上方修正、市場予想は下回っているが、1-3月期はかなり保守的な前提と受けとめられているもよう。10-12月期はITセグメントのほか、オートモーティブなどライフセグメントが想定以上に堅調だったとみられる。

野村<8604>:595円(+32.2円)

大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期純利益は984億円で前年同期比72.4%増益、米ACIの評価益計上なども押し上げ要因となったが、前四半期は同5割超の減益だったため収益は急回復の格好に。とりわけ、デリバティブの好調などエクイティ収益が前年同期比では大きく伸びた。リテール収益も順調に拡大へ。累計純利益は3085億円となっており、通期の市場コンセンサス3150億円に対して好進捗率に。

ソニー<6758>:11575円(+940円)

大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は3592億円で前年同期比19.7%増益、市場コンセンサスを1500億円程度上回る水準になっている。また、通期予想も従来の7000億円から9400億円、前期比11.2%増にまで上方修正、7500億円強だった市場予想を大幅に上回っている。巣ごもり需要でゲーム事業が好調なほか、イメージセンサーやデジカメなども市場の期待以上に順調推移のもよう。

夢展望<3185>:239円(+26円)

急伸。若手男性声優企画「8P(エイトピース)」とのコラボ商品を8日から発売すると開示している。メンバーがセレクトしたアイテムやディティールを元にメンバーをイメージしてデザインした8種類のアパレル製品のほか、帽子やマスクなど5種類のグッズを用意。3点以上の購入でメンバーのブロマイドにメッセージボイスを収録したボイスカードを1枚プレゼントする。

松屋R&D<7317>:5610円(+120円)

大幅反発。21年3月期の営業利益を従来予想の5.63億円から6.63億円(前期実績4.07億円)に上方修正している。昨年12月に続き、早々に2度目の上方修正となる。直近の実績を織り込みながら最新の顧客内示情報を基に見直した結果、縫製品事業が順調に推移して血圧計腕帯を中心に前回予想を上回る見込みとなった。生産ラインの効率化や在庫の圧縮など費用削減に努めたことも奏功し、過去最高益となる見通し。

アンジェス<4563>:1311円(+48円)

大幅反発。オーストラリアで実施中の高血圧DNAワクチンの第I/IIa相臨床試験において、初期の試験結果の評価を行った結果、重篤な有害事象はなく安全性に問題がないこと、アンジオテンシンIIに対する抗体産生を認めたと発表している。今後、安全性や免疫原性、有効性を評価する試験を継続的に実施していくとしている。アンジオテンシンIIは血圧上昇作用を持つ体内物質。

《ST》

提供:フィスコ

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