本日注目すべき【好決算】銘柄 カドカワ、イビデン、マツダ (4日大引け後 発表分)

注目
2021年2月5日 7時01分

4日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

カドカワ <9468>   ★今期経常を27%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額

◆21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比46.3%増の134億円に拡大して着地。主力の出版部門で利益率の高い電子書籍が伸びたうえ、紙書籍の返品率が大幅に改善したことが寄与。アニメの海外配信や他社ゲームなどへの権利許諾が拡大したことも収益を押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の110億円→140億円に27.3%上方修正。増益率が25.2%増→59.3%増に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→50円(前期は30円)に大幅増額修正した。

また、284万4950株(発行済み株式数の4.01%)の自社株消却、サイバーエージェント <4751> とソニー <6758> を引受先とする第三者割当増資の実施も発表している。

イビデン <4062>   ★今期経常を37%上方修正

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の270億円→370億円に37.0%上方修正。増益率が26.4%増→73.2%増に拡大する見通しとなった。テレワークやオンライン教育の普及、データセンター市場の拡大を背景に、電子事業でICパッケージ基板の好調な需要が継続することが寄与。セラミック事業における自動車市場の回復傾向や生産性改善の進展も上振れに貢献する。

富士製薬 <4554>   ★10-12月期(1Q)経常は60%増益・上期計画を超過

◆21年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比59.6%増の17.3億円に拡大して着地。産婦人科領域で子宮内膜症治療剤や経口避妊剤のジェネリック医薬品などの販売が伸びたことが寄与。研究開発費の減少なども大幅増益につながった。

上期計画の16.5億円に対する進捗率がすでに上回っており、業績上振れが期待される。

シンバイオ <4582> [JQG]  ★今期最終は11億円の黒字に浮上で13期ぶり最高益更新へ

◆20年12月期の最終損益(非連結)は40.9億円の赤字(前の期は43.7億円の赤字)で着地。続く21年12月期は11.4億円の黒字に浮上し、13期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は自社販売へ移行した抗がん剤「トレアキシン」の国内販売が拡大し、売上高は前期比3.1倍の91.5億円と大幅増収を見込む。

併せて、23年12月期に売上高123億円、最終利益17.7億円を目指す中期経営計画を発表。

ビーエンジ <4828>   ★今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も25円増額

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の16億円→20億円に25.0%上方修正。増益率が1.5%増→26.8%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ソリューション事業の売上増加やプロダクト事業のライセンス販売の伸長が寄与する。システムサポート事業の生産性向上も上振れに貢献する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の45円→70円(前期は45円)に大幅増額修正した。

ニチレキ <5011>   ★今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の80億円→90億円に12.5%上方修正。増益率が28.5%増→44.6%増に拡大し、従来の7期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。原材料価格が低位にあるなか、長寿命化・高性能化、環境負荷低減などの高付加価値製品の販売が好調に推移することが寄与。道路インフラ老朽化対策工事が順調に進み、工事原価が改善することも上振れの要因となる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の36円→38円(前期は34円)に増額修正した。

豊和工 <6203>   ★今期経常を8倍上方修正

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の7000万円→5億6000万円に8.0倍上方修正。減益率が91.5%減→31.7%減に縮小する見通しとなった。第3四半期に工作機械関連の受注が増加したことが寄与。工場操業度の上昇による採算改善に加え、助成金収入を計上したことも利益を押し上げる。

オイレス <6282>   ★今期経常を53%上方修正、配当も5円増額

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の19億円→29億円に52.6%上方修正。減益率が62.5%減→42.8%減に縮小する見通しとなった。コロナ禍で落ち込んだ業績が想定より早いペースで回復することに加え、全社的なコスト構造の見直しによる採算改善も利益を押し上げる。

業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→35円(前期は50円)に増額修正した。

グローリー <6457>   ★今期経常を25%上方修正、配当も6円増額

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の80億円→100億円に25.0%上方修正。減益率が48.9%減→36.1%減に縮小する見通しとなった。金融市場や流通・交通市場向け貨幣処理機の販売が伸びるほか、新500円硬貨発行に伴う改造作業などの保守売上高が増加することが寄与。経費支出の抑制やプロダクトミックスの改善も利益押し上げる。

業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→66円(前期は66円)に増額修正した。

ピラー <6490>   ★今期経常を一転18%増益に上方修正、配当も5円増額

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の36億円→44億円に22.2%上方修正。従来の3.4%減益予想から一転して18.1%増益見通しとなった。半導体・液晶製造装置関連業界向けピラフロン製品の販売が増加することが収益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→45円(前期は40円)に増額修正した。

マツダ <7261>   ★今期経常を一転黒字に上方修正

◆21年3月期の連結経常損益を従来予想の340億円の赤字→60億円の黒字(前期は530億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。販売促進費と車種構成の改善や固定費の抑制が順調に進捗していることを反映した。為替の変動によるプラス効果も利益押し上げ要因となる。

GSユアサ <6674>   ★今期経常を29%上方修正、配当も5円増額

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の170億円→220億円に29.4%上方修正。減益率が26.4%減→4.8%減に縮小する見通しとなった。国内外で自動車補修用電池の販売が好調に推移することが上振れの要因となる。

併せて、期末一括配当を従来計画の35円→40円(前期は50円)に増額修正した。

ヤマハ <7951>   ★今期税引き前を41%上方修正

◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の237億円→335億円に41.4%上方修正。減益率が49.8%減→29.1%減に縮小する見通しとなった。市況の回復や自社グループ工場からの供給不足の解消が想定より進んでいることが上振れの背景となる。

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