株価指数先物【寄り前コメント】2万8500円レベルでの底固め意識、VIX指数は21.77まで低下しリスク選好に
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28590 +260 (+0.91%)
TOPIX先物 1880.5 +15.0 (+0.80%)
シカゴ先物 28610 +280
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
4日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことが好材料視された。新型コロナウイルスのワクチン接種が拡大することにより、さらに経済活動が進むとの見方につながったようだ。また、OPECプラスが需給バランスの回復に取り組む姿勢を表明したことを受けて、原油先物相場が上昇したことも手掛かりとなった。そのほか、引き続き経済対策への期待が根強く、景気敏感セクターを中心に買い優勢の展開に。
シカゴ先物清算値は大阪比280円高の2万8610円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比60円高の2万8390円で始まり、開始直後につけた2万8370円を安値にその後は2万8390円から2万8440円辺りでの保ち合いが続いていたが、米国市場の取引開始後には強含みの展開となり2万8500円を回復。その後もじり高基調が続いており、取引終了間際には2万8600円まで上げ幅を広げ、2万8590円で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の展開となり、再び2万8500円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。テクニカル面では5日移動平均線が2万8410円辺りに位置しており、これが心理的に支持線として意識されよう。また、昨日もTOPIX型優位の相場展開から、NT倍率は先物中心限月で15.18倍と1月半ば以来の水準に低下している。米国市場の流れからいったんは修正が入る可能性が見込まれるが、VIX指数は21.77まで低下しているためリスク選好から、TOPIX型により幅広く買いが向かいやすい。
バイデン政権による経済対策への期待が根強いこともあり、NTショートを意識したポジションになりそうだ。また、2万8500円辺りでの底堅さが意識されており、5日移動平均線に接近する場面においては、プット売りによるプレミアム狙いでのロングスタンスとなろう。
株探ニュース