話題株ピックアップ【夕刊】(1):神戸鋼、ファーマF、日本製鉄

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2021年2月8日 15時13分

■神戸製鋼所 <5406>  632円  +94 円 (+17.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

神戸製鋼所<5406>が続急伸。前週末5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆6500億円から1兆6900億円(前期比9.6%減)へ、営業損益を150億円の赤字から100億円の黒字(同1.4%増)へ、最終損益を150億円の赤字から収支均衡(前期680億800万円の黒字)へ上方修正したことが好感された。世界的な自動車需要の回復を受けて、素材系事業を中心に販売数量が想定を上回る見通しであることが要因。また、期初から実施している収益改善策の更なる積み上げによるコスト削減効果も見込まれるとしている。なお、同時に未定としていた期末配当を無配にすると発表している。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1兆2110億円(前年同期比12.8%減)、営業利益24億3600万円(同83.0%減)、最終利益38億1400万円(同47.1%減)だった。

■長瀬産業 <8012>  1,745円  +183 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

長瀬産業<8012>が大幅続伸し昨年来高値を更新。前週末5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を7540億円から8110億円(前期比1.4%増)へ、営業利益を150億円から200億円(同4.3%増)へ、純利益を125億円から170億円(同12.3%増)へ上方修正し、あわせて従来22円を予定していた期末配当を24円に引き上げるとしたことが好感された。中国で電子・電機及び自動車関連などのビジネスが堅調に推移していることに加えて、第3四半期において国内及びASEAN市場で想定を上回る回復がみられたこと、更に新型コロナウイルス感染症を受けた活動自粛による費用の減少があったことなどが要因としている。なお、年間配当は46円(従来予想44円)となり、前期実績に対しては2円の増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高6045億4100万円(前年同期比0.5%増)、営業利益160億6500万円(同6.7%増)、純利益165億5600万円(同37.4%増)だった。更に、上限を450万株(発行済み株数の3.63%)、または60億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は21年2月8日から22年2月4日まで。また、2月26日付で300万株の自社株(発行済み株数の2.35%)を消却するとした。

■トーカイ <9729>  2,244円  +215 円 (+10.6%)  本日終値

5日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は27%増益」が好感された。

トーカイ <9729> が2月5日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.0%減の56.7億円に減ったが、通期計画の65.5億円に対する進捗率は86.6%に達し、5年平均の72.8%も上回った。

⇒⇒トーカイの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「1.68%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.68%にあたる60万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月8日から12月23日まで。

■ファーマフーズ <2929>  3,400円  +325 円 (+10.6%)  本日終値

ファーマフーズ<2929>が大幅高で4日続伸。午後1時ごろ、21年7月期の期末配当で記念配当5円を実施すると発表しており、これが好感された。2月12日付で東証1部へ指定されることを記念して実施する。期末配当は普通配当5円と合わせて10円となり、年間配当は15円(従来予想10円)と、前期実績に対して6円50銭の増配になる予定だ。

■三共生興 <8018>  522円  +48 円 (+10.1%)  本日終値

5日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は22%増益・通期計画を超過」が好感された。

三共生興 <8018> が2月5日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比22.4%増の24.2億円に伸び、通期計画の19億円に対する進捗率が127.8%とすでに上回った。

⇒⇒三共生興の詳しい業績推移表を見る

■日本製鉄 <5401>  1,469円  +134 円 (+10.0%)  本日終値

日本製鉄<5401>がマドを開けて急伸。株価は前営業日比11.3%高の1485円50銭まで上値を伸ばした。5日の取引終了後、21年3月期の連結事業損益(国際会計基準)が300億円の黒字(前期は2844億1700万円の赤字)になりそうだと発表。従来予想の600億円の赤字から一転して黒字となる見通しでこれを好感する買いが入った。前回予想より鋼材価格が改善していることに加え、グループ会社の損益好転などを上振れの要因として挙げている。足もとの業績回復を踏まえ、従来未定としていた期末配当を10円(前期は無配)実施する方針としたことも好材料視された。このほか、東京都板橋区舟渡に保有する土地の売却に伴い、22年3月期第1四半期に400億円程度の事業再編益を計上する見通しになったことも明らかにしている。

■日本曹達 <4041>  3,350円  +295 円 (+9.7%)  本日終値

日本曹達<4041>が急伸。株価は前営業日比13.9%高の3480円まで上昇し、約1年ぶりに昨年来高値を更新した。5日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の78億円から108億円へ上方修正すると発表。従来の24.4%減益予想から一転して4.7%増益見通しとなったことが好材料視された。農業化学品事業で輸出向け販売が堅調に推移していることに加え、持ち分法による投資利益が想定より改善することなどが上振れの要因としている。同時に発表した4~12月期の同利益は前年同期比35.0%増の55億400万円だった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.81%にあたる80万株または20億円を上限に自社株買いを実施することも明らかにしており、株主還元の強化も好感されたようだ。

■JBR <2453>  1,008円  +87 円 (+9.5%)  本日終値

5日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は34%増益で着地」が好感された。

ジャパンベストレスキューシステム <2453> が2月5日大引け後(15:30)に決算を発表。21年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比33.7%増の4.3億円に拡大し、10-3月期(上期)計画の7.8億円に対する進捗率は55.4%に達し、5年平均の43.1%も上回った。

⇒⇒JBRの詳しい業績推移表を見る

■ゴールドウイン <8111>  7,320円  +610 円 (+9.1%) 一時ストップ高   本日終値

ゴールドウイン<8111>は急伸し一時、ストップ高の7710円に買われた。前週末5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を840億円から880億円(前期比10.1%減)へ、営業利益を81億円から125億円(同28.5%増)へ、純利益を64億円から90億円(同16.4%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出自粛の影響などからスポーツ需要の減少傾向は続いているものの、スポーツ量販店でのアウトドア業態専門店の新規出店や売り場の拡大などを追い風にアウトドア関連ブランドの販売が好調に推移し、第3四半期業績が想定を大きく上回ったことが要因としている。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高692億2600万円(前年同期比8.7%減)、営業利益135億7700万円(同16.2%減)、純利益92億3600万円(同19.4%減)だった。

■クレスコ <4674>  1,417円  +112 円 (+8.6%)  本日終値

5日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は1%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。

クレスコ <4674> が2月5日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比0.6%減の31.2億円となり、通期計画の36億円に対する進捗率は86.8%に達し、5年平均の77.3%も上回った。

⇒⇒クレスコの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「4.17%の自社株消却を実施」も買い材料。

発行済み株式数の4.17%にあたる100万株の自社株を消却する。消却予定日は2月24日。

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