前週末12日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年2月15日 5時30分

■大建工 <7905>  2,033円 (+178円、+9.6%)

大建工業 <7905> が続急伸。同社は10日大引け後に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比0.9%減の69.7億円となった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は70円)に増額修正した。

■SBSHD <2384>  2,822円 (+245円、+9.5%)

SBSホールディングス <2384> が6日続伸。12日午後1時ごろに発表した21年12月期の連結業績予想で、売上高3800億円(前期比47.7%増)、営業利益150億円(同36.8%増)、純利益84億円(同23.0%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比8円増の43円を予定していることが好感された。物流事業で需要が旺盛な生活必需品やネット通販の取り込みを図ることや、20年11月に子会社化したSBS東芝ロジスティクスが今期から新規連結化されることに加えて、物流不動産の流動化などが業績拡大に貢献する見通し。なお、20年12月期決算は、売上高2571億9200万円(前の期比0.6%増)、営業利益109億6000万円(同7.7%増)、純利益68億2600万円(同12.3%増)だった。

■リンナイ <5947>  12,120円 (+960円、+8.6%)

リンナイ <5947> が大幅3日続伸。10日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を3250億円から3400億円(前期比0.1%減)へ、営業利益を320億円から385億円(同11.8%増)へ、純利益を215億円から257億円(同19.2%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響から業績の縮小を見込んでいたが、日本や海外各国の巣ごもり需要の高まりにより、高付加価値商品のガスコンロや給湯機器の販売が伸長したことに加え、堅調なアメリカをはじめとして海外各国での想定を超える回復があり、従来予想を上回る見込みという。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4-12月)決算は、売上高2455億600万円(前年同期比2.5%減)、営業利益277億8100万円(同13.6%増)、純利益193億4200万円(同26.0%増)だった。

■IBJ <6071>  1,095円 (+77円、+7.6%)

IBJ <6071> が3連騰。同社は10日大引け後に決算を発表。20年12月期の連結経常利益は前の期比35.3%減の15.1億円に落ち込んだが、21年12月期は前期比29.5%増の19.6億円にV字回復する見通しとなった。

■エンジャパン <4849>  3,580円 (+240円、+7.2%)

エン・ジャパン <4849> が続急伸。同社は10日大引け後に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比37.0%減の51.5億円に落ち込んだが、通期計画の62.6億円に対する進捗率は82.3%に達し、5年平均の77.9%も上回った。

■イーレックス <9517>  1,837円 (+119円、+6.9%)

イーレックス <9517> が急反発。同社は10日大引け後に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.8%増の69.2億円となり、通期計画の84.6億円に対する進捗率は81.8%に達し、5年平均の67.3%も上回った。

■ユーザーロカ <3984>  4,430円 (+235円、+5.6%)

ユーザーローカル <3984> が急伸。同社は10日大引け後に決算を発表。21年6月期第2四半期累計(7-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比35.5%増の4.4億円に拡大し、通期計画の7.6億円に対する進捗率は58.1%に達し、5年平均の51.2%も上回った。

■渋谷工 <6340>  3,675円 (+195円、+5.6%)

澁谷工業 <6340> が急反発。同社は10日大引け後に決算を発表。21年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期比13.0%減の36.4億円に減り、通期計画の83億円に対する進捗率は43.9%にとどまったものの、5年平均の38.2%を上回った。

■タカラバイオ <4974>  3,330円 (+175円、+5.6%)

タカラバイオ <4974> が続急伸。同社は10日大引け後に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の89.1億円に急拡大した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の9円→14円(前期は8円)に大幅増額修正した。

■天馬 <7958>  2,365円 (+124円、+5.5%)

天馬 <7958> が続急伸。10日大引け後に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比32.8%減の17.9億円に落ち込んだ。ただ、併せて通期の同利益を従来予想の23億円→30億円(前期は36億円)に30.4%上方修正し、減益率が36.1%減→16.7%減に縮小する見通しとしており、これが好感された。

■コスモHD <5021>  2,509円 (+123円、+5.2%)

コスモエネルギーホールディングス <5021> が続急伸。同社は10日大引け後に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比34.8%減の345億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の270億円→750億円(前期は162億円)に2.8倍上方修正し、増益率が65.8%増→4.6倍に拡大する見通しとなった。

■東合成 <4045>  1,212円 (+57円、+4.9%)

東亞合成 <4045> が急反発。12日午後2時ごろ、上限を350万株(発行済み株数の2.73%)、または40億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間が4月20日から12月31日までで、株主への一層の利益還元や資本効率の向上、企業価値の拡大及び機動的な資本政策を実行するためという。同時に発表した21年12月期業績予想は、売上高1430億円(前期比7.2%増)、営業利益140億円(同13.5%増)、純利益104億円(同27.7%増)を見込む。前期後半から自動車やエレクトロニクス関連製品の需要が回復に向かっていることが寄与する見通しだ。なお、20年12月期決算は、売上高1333億9200万円(前の期比8.0%減)、営業利益123億3600万円(同10.5%減)、純利益81億4200万円(同21.6%減)だった。

■東エレデバ <2760>  3,915円 (+160円、+4.3%)

東京エレクトロン デバイス <2760> が大幅反発。昨年7月1日につけた高値3915円を上抜き、約7ヵ月半ぶりに昨年来高値を更新した。電子デバイスの専門商社で、半導体製造装置トップの東京エレクトロン <8035> が約34%の株式を保有する筆頭株主となっており、国内や海外の大手電機メーカーと取引実績が厚い。株価は2004年7月以来約16年7ヵ月ぶりとなる4000円大台復帰が目前だ。世界的な半導体不足を背景にこれを取り扱う専門商社にとっても書き入れ時となるとの思惑が買い人気を助長した。

■ファインデ <3649>  1,206円 (+47円、+4.1%)

ファインデックス <3649> が大幅続伸。16%高の1345円まで買われる場面があった。同社は大学病院を含めた大規模病院向けを主力とする医療用汎用ファイルシステムの最大手で、一般産業向け文書管理システムなども手掛ける。10日取引終了後に発表した20年12月期決算は、新型コロナウイルスの感染拡大により医療機関への出入りが制限された影響などもあって営業利益は前の期比14%減の6億3600万円と2ケタ減益となった。ただ、既に株価的には織り込みが進んでいた。一方、21年12月期業績予想については好調なシステム開発需要に加え、ヘルステック新製品の寄与も期待され、営業利益段階で前期比59%増の10億1000万円、初の10億円台乗せを見込む。これをポジティブ視する格好で投資マネーが流入した。

■ADEKA <4401>  1,928円 (+74円、+4.0%)

ADEKA <4401> が大幅続伸。12日午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2900億円から3140億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を200億円から240億円(同6.6%増)へ、純利益を120億円から137億円(同10.0%減)へ上方修正したことが好感された。テレワークの加速などを背景とした半導体需要の拡大や中国、米国をはじめとした国内外の自動車市場の急回復、欧州、国内での農薬需要の継続などにより、関連する製品の販売が想定を上回っていることが要因。また、各事業で固定費の効率的運用や抑制により販管費が想定を下回っていることも寄与する。なお、第3四半期累計(20年4-12月)決算は、売上高2138億4400万円(前年同期比2.1%減)、営業利益157億2400万円(同12.1%増)、純利益104億400万円(同2.9%増)だった。

■東エレク <8035>  42,990円 (+1,520円、+3.7%)

東京エレクトロン <8035> が大幅反発、一時2000円超の上昇で4万3000円台半ばまで一気に買われたほか、レーザーテック <6920> やアドバンテスト <6857> 、ルネサスエレクトロニクス <6723> 、SUMCO <3436> など半導体関連の主力株が総じて買われた。前日11日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株価指数は高安まちまちの展開だったが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.4%あまりの急伸をみせており、同セクターへの市場の関心の高まりを映した。半導体は世界的に需給が逼迫しており自動車業界などが減産を強いられているが、これを受けバイデン米政権は半導体不足への対策をまとめる方針を示しており、半導体関連株の人気を助長する形となった。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に買いが流入した。

※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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