【↑】日経平均 大引け| 急反発、主力株中心に買われ3万円大台を回復 (2月15日)
始値 29662.41
高値 30092.34(14:57)
安値 29662.41(09:00)
大引け 30084.15(前日比 +564.08 、 +1.91% )
売買高 12億7591万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6038億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は500円超の急反発で30年半ぶり3万円大台
2.米株市場の主要指数最高値更新でリスク選好ムードが継続
3.国内のワクチン普及期待と企業の好調な決算発表を材料視
4.昨年10~12月GDPが事前予測上回ったことも追い風
5.日経平均は前場に伸び悩むも後場買い直されほぼ高値引け
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比27ドル高と小反発した。米追加経済対策や新型コロナウイルスワクチンへの期待が膨らみ過去最高値を更新して取引を終えた。
週明けの東京市場では、大きくリスク選好ムードに傾き、主力株を中心に大きく買われる展開となった。日経平均株価は約30年半ぶりに終値で3万円大台に乗せた。
15日の東京市場は、前週末の米国株市場で主要株指数が小幅ながら揃って過去最高値を更新したことや、朝方取引前に発表された20年10~12月のGDP速報値が事前コンセンサスを上回ったことなどを受け、リスクを取る動きが優勢のなかスタートした。寄り後は大口の買いが流入し日経平均は一気に水準を切り上げ午前9時半前に3万円大台をつけた。米国でワクチン接種が急速に進展していることに加え、日本国内でも米ファイザーの新型コロナワクチンの製造販売が特例承認されたことで、経済活動の正常化期待がにわかに強まっている。決算発表も予想以上に好調な企業が多く、株価も大きく買われる銘柄が相次ぎ全体地合いを押し上げた。日経平均は前場にいったん伸び悩んだが、後場は買い直され、この日のほぼ高値圏で着地している。
個別では、個別ではソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い高く、ファーストリテイリング<9983>は大幅高に買われた。エムスリー<2413>も堅調。東京エレクトロン<8035>、日本電産<6594>なども買いが優勢。SMC<6273>、キーエンス<6861>も値を上げた。スノーピーク<7816>、CARTA HOLDINGS<3688>、ギフティ<4449>、Orchestra Holdings<6533>、セレス<3696>などストップ高に買われる銘柄も相次いだ。
半面、楽天<4755>が大幅安となり、ファーマフーズ<2929>も値を下げた。SUBARU<7270>も売られた。レオパレス21<8848>、日本エアーテック<6291>が大幅安、リンクアンドモチベーション<2170>も大きく売り込まれた。ニチコン<6996>が急落したほか、大幸薬品<4574>、アシックス<7936>などの下落も目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、オリンパス <7733> 、ファナック <6954> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約280円。うち141円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は楽天 <4755> 、SUBARU <7270> 、大塚HD <4578> 、花王 <4452> 、デンソー <6902> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約10円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)精密機器、(3)石油石炭製品、(4)銀行業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)繊維製品、(3)ゴム製品、(4)海運業、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△セレス <3696>
今期経常は43%増で2期連続最高益、12円増配へ。
△大阪油化 <4124> [JQ]
第1四半期経常は8倍増益で通期計画を超過。
△ココペリ <4167> [東証M]
21年3月期業績予想を上方修正。
△児玉化 <4222> [東証2]
今期経常を6.4倍上方修正。
△Eストアー <4304> [JQ]
今3月期営業利益を一転7割増益に大幅上方修正。
△ロジザード <4391> [東証M]
今期経常を最高益予想へ。
△荏原 <6361>
今期税引き前は420億円、前期配当を30円増額・今期は10円増配へ。
△オーケストラ <6533>
21年12月期は26%営業増益で1円増配見込む。
△ダイヤHD <6699>
21年3月期経常利益予想を一転7倍増益へ増額修正。
△バイセル <7685> [東証M]
21年12月期は63%営業増益で実質増配見込む。
▼エアーテック <6291>
今期経常は38%減益、8円減配へ。
▼レオパレス <8848>
21年3月期業績予想を赤字幅拡大へ下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スノーピーク <7816> 、(2)カルタHD <3688> 、(3)オーケストラ <6533> 、(4)ギフティ <4449> 、(5)ダイヤHD <6699> 、(6)セレス <3696> 、(7)マブチ <6592> 、(8)荏原 <6361> 、(9)オリンパス <7733> 、(10)JUKI <6440> 。
値下がり率上位10傑は(1)レオパレス <8848> 、(2)エアーテック <6291> 、(3)テノ.HD <7037> 、(4)マイネット <3928> 、(5)ブロドリーフ <3673> 、(6)LINK&M <2170> 、(7)ニチコン <6996> 、(8)Dmミックス <7354> 、(9)大幸薬品 <4574> 、(10)レアジョブ <6096> 。
【大引け】
日経平均は前日比564.08円(1.91%)高の3万0084.15円。TOPIXは前日比20.06(1.04%)高の1953.94。出来高は概算で12億7591万株。東証1部の値上がり銘柄数は1339、値下がり銘柄数は773となった。日経ジャスダック平均は3869.55円(17.84円安)。
[2021年2月15日]
株探ニュース