【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、高値警戒感から利益確定売りが優勢 (2月17日)
始値 30366.82
高値 30398.20(09:31)
安値 30191.01(09:19)
大引け 30292.19(前日比 -175.56 、 -0.58% )
売買高 13億7152万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7670億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、目先利益確定売り優勢に
2.前日までの急ピッチの上昇の反動も後場は下げ渋る展開
3.国内でワクチン接種が始まったことは押し目買い要因に
4.米長期金利の上昇が主力ハイテク銘柄の上値を重くする
5.景気敏感株など買われ、値上がり数が値下がりを上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは64ドル高と続伸した。米追加経済対策や新型コロナワクチンの普及への期待から買いが優勢となった。
東京市場では、目先高値警戒感から利益確定の売りが優勢となり日経平均株価は終始マイナス圏で推移。ただ、後場は下げ渋る展開となった。
17日の東京市場は、前日の米国株市場で主要株指数が高安まちまちであったことを受け、利益確定を急ぐ動きが顕在化した。日経平均は前日まで急ピッチの上昇をみせフシ目の3万円大台を大きく回復していたこともあって、目先達成感からいったん下値を試す展開となった。米国では景気回復期待から長期金利の上昇が目立ち、ハイテク株の上値を重くしており、その流れを東京市場も引き継いだ。ただ、一方で空運、海運、鉱業、鉄鋼など景気敏感株などを買う動きが全体を支え下げ幅は限定的だった。国内でワクチンの接種が始まったことも経済活動正常化への期待につながり、押し目買いを誘った。なお、東証1部の値上がり銘柄数が1100を超えており値下がり数を上回っている。売買代金は3兆円台には届かなかったものの、2兆7000億円台と引き続き高水準。
個別では、東京エレクトロン<8035>が安く、エムスリー<2413>も値を下げた。キーエンス<6861>、村田製作所<6981>、TDK<6762>など電子部品株が軟調、ブリヂストン<5108>も安い。メドピア<6095>、メディカル・データ・ビジョン<3902>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>などが急落し、東京応化工業<4186>、テクマトリックス<3762>などの下げも目立った。チェンジ<3962>も下落した。
半面、任天堂<7974>がしっかり、マネックスグループ<8698>が商いを膨らませ大幅高となった。日本航空<9201> 、ANAホールディングス<9202>など空運株が上昇、三菱商事<8058>も買いが優勢だった。SUMCO<3436>も高い。ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が3日連続のストップ高、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、アドウェイズ<2489>、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>なども値幅制限いっぱいに買われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 、電通グループ <4324> 、スズキ <7269> 、三井物 <8031> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、TDK <6762> 、ダイキン <6367> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約110円。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)鉱業、(3)石油石炭製品、(4)鉄鋼、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)精密機器、(3)不動産業、(4)建設業、(5)医薬品。
■個別材料株
△アドウェイズ <2489>
750万株を上限とする自社株買いを好感。
△インフォMT <2492>
ダイワボウ情報と販売代理店契約を締結。
△ベクター <2656> [JQ]
月額固定料金が無料の「みんなの電子署名」の提供開始。
△AOITYO <3975>
20年12月期営業損益は赤字幅縮小に上振れ着地。
△ENEOS <5020>
「市街地の給油所で水素充填サービスを展開」との報道。
△ユビテック <6662> [JQ]
鹿島 <1812> と安全衛生支援サービスの試行運用を開始。
△メガチップス <6875>
持ち分法適用関連会社株の一部を売却。
△八千代工 <7298> [JQ]
「マルチ・スズキ向け燃料タンクの生産能力を増強」との報道。
△ポピンズ <7358>
岩井コスモ証券が新規「A」でカバレッジ開始。
△ノジマ <7419>
100万株を上限とする自社株買いを好感。
▼ブリヂストン <5108>
23年までに生産拠点を4割削減へ。
▼ブレーキ <7238>
自動車用ブレーキ製品で不正行為。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)マネパG <8732> 、(2)ダイヤHD <6699> 、(3)UMCエレ <6615> 、(4)アドウェイズ <2489> 、(5)T&Gニーズ <4331> 、(6)ミダック <6564> 、(7)ワタベ <4696> 、(8)システムソフ <7527> 、(9)KNTCT <9726> 、(10)エスクリ <2196> 。
値下がり率上位10傑は(1)メドピア <6095> 、(2)MDV <3902> 、(3)ベース <4481> 、(4)ガンホー <3765> 、(5)フロンティM <7038> 、(6)東応化 <4186> 、(7)メニコン <7780> 、(8)テクマト <3762> 、(9)日製鋼 <5631> 、(10)イー・ギャラ <8771> 。
【大引け】
日経平均は前日比175.56円(0.58%)安の3万0292.19円。TOPIXは前日比3.59(0.18%)安の1961.49。出来高は概算で13億7152万株。東証1部の値上がり銘柄数は1145、値下がり銘柄数は965となった。日経ジャスダック平均は3875.58円(12.74円高)。
[2021年2月17日]
株探ニュース