話題株ピックアップ【昼刊】:シンバイオ、マネックスG、ラクス
■フィードフォース <7068> 1,305円 +300 円 (+29.9%) ストップ高 11:30現在
フィードフォース<7068>がストップ高に買われている。情報サイトの掲載広告を更新する「データフィード」の運用などを主力にデジタルマーケティング事業を展開、SaaS事業にも傾注しデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の高成長株として注目度が高い。前週末19日取引終了後、21年5月期通期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の6億4400万円から8億3900万円(前期比2倍)と従来の最高益予想に大幅に上乗せされた。コロナ禍にあってネット広告需要が高まっており売り上げを伸ばしたほか、リモート勤務常態化に伴う合理化効果も寄与している。株価は前週に調整を入れていたことで値ごろ感も生じており、好業績を手掛かり材料に投資資金を一気に呼び込む形となった。
■シンバイオ製薬 <4582> 1,425円 +220 円 (+18.3%) 11:30現在
シンバイオ製薬<4582>が急反発している。この日の寄り前、再発または難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(再発または難治性DLBCL)を対象とした抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」(一般名ベンダムスチン塩酸塩)の第3相臨床試験の試験結果を発表。有効性評価結果(38症例)のうち、奏効率76.3%、完全寛解率47.4%、全生存期間の中央値29.2カ月と有効性を示す結果になったとしている。
■マネックスグループ <8698> 1,011円 +119 円 (+13.3%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
マネックスグループ<8698>が大商いで一時15.8%高と急騰、再び4ケタ大台に乗せたほか、GMOインターネット<9449>、マネーフォワード<3994>、リミックスポイント<3825>、セレス<3696>など仮想通貨関連に位置づけられる銘柄群が軒並み値を飛ばす展開となっている。ここビットコイン価格の急騰が世界的に注目を集めているが、前週末19日時点で初めて5万5000ドル台を突破、足もとでも依然として上昇基調を続けている。バブル的色彩を強めているものの、それでも機関投資家や企業など法人マネーの流入が止まず、一段高の様相となっている。東京市場でも関連銘柄はビットコイン人気に連動して株価の先高思惑が募っており、シンボルストック的なポジションにあるマネックスGは売買代金も東証1部上場企業のなかでソフトバンクグループ<9984>や東京エレクトロン<8035>などに続き上位に食い込む人気となっている。
■ラクス <3923> 1,839円 +189 円 (+11.5%) 11:30現在
ラクス<3923>が大幅高で7日ぶりに反発している。前週末19日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、3月11日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われている。同時に、流動性の向上を目的に中村崇則社長ら既存株主が620万7800株を売り出すと発表した。
■ユーザーローカル <3984> 4,660円 +365 円 (+8.5%) 11:30現在
ユーザーローカル<3984>はマドを開けて買われ、一時455円高と値を飛ばし一気に4700円台を回復する場面があった。ここにきて、半導体関連人気がソフト分野にも波及しはじめ、株価的に休養十分となっていた人工知能(AI)関連銘柄がリターンリバーサル狙いの買いで相次いで人気化している。そのなか、同社はビッグデータ解析やAIを活用した業務支援サービスを提供し、その成長性の高さに着目した買いを集めている。21年6月期は売上高・利益ともに2ケタ成長が見込まれている。前週後半に目先筋の利益確定売りで急な調整を入れたが、下値は25日移動平均線がサポートラインとして意識されており、きょうはそこを足場にリバウンドを見込んだ投資資金が流入した。
■フェローテク <6890> 2,300円 +180 円 (+8.5%) 11:30現在
フェローテックホールディングス<6890>が大幅続伸している。きょう付けの日刊工業新聞で、「中国で半導体製造プロセス用の治具消耗材のシリコンパーツを増産する方針を固めた」と報じられており、「シリコンパーツの生産量は現状比30~40%増を見込む」とあることが好材料視されている。記事によると、銀川工場(寧夏回族自治区銀川市)を改装し、新たに製造ラインを整備するという。銀川工場を運営する子会社の寧夏富楽徳石英材料が28日までに第三者割当増資で約52億円の資金調達を行い、増強資金を賄うとしている。
■HEROZ <4382> 3,670円 +270 円 (+7.9%) 11:30現在
HEROZ<4382>が急動意。今月12日につけた戻り高値3520円を大幅高で上抜き新波動入りを印象づけている。人工知能(AI)を売り物としたスマートフォン・タブレット向けゲームアプリ「将棋ウォーズ」が好調、消費者の巣ごもり化が追い風になっている。また、この将棋AIを起点に蓄積したディープラーニングを武器に、建設や金融などBtoB分野の需要も開拓している。個別では同社が開発した販売予測AIを生活用品大手のアイリスオーヤマに提供しており、その実績から更なる顧客企業の獲得が期待される状況にある。
■ブルドックソース <2804> 2,537円 +161 円 (+6.8%) 11:30現在
19日に発表した「東証1部指定記念株主優待を実施」が買い材料。
東証1部指定記念株主優待を実施。21年3月末時点で100株以上を保有する株主には、通常の株主優待に加え、2500円相当の自社グループ製品詰め合わせを贈呈する。
■I-ne <4933> 3,475円 +200 円 (+6.1%) 11:30現在
I-ne<4933>が続伸している。21日放送のTBS系情報番組「がっちりマンデー!!」で取り上げられたことが好材料視されている。放送では、「こんな時だけど、僕たち上場しました!」のテーマで、昨年新規上場した銘柄が取り上げられた。また、同じく番組で紹介されたオーケーエム<6229>、東京通信<7359>なども高い。
■住友金属鉱山 <5713> 5,483円 +277 円 (+5.3%) 11:30現在
非鉄株が軒並み高。住友金属鉱山<5713>が一時、前日に比べ6.0%高に買われ昨年来高値を更新したほか、DOWAホールディングス<5714>や三菱マテリアル<5711>、三井金属<5706>などが急伸している。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で銅先物相場は3月物が1ポンド4.0910ドルと11年9月以来、9年5カ月ぶりの高値に上昇。米追加経済対策による大規模な財政支出への期待が高まるなか、銅に対する需要が膨らむとの期待が浮上している。また、電気自動車(EV)にはガソリン車に比べ銅が多く使われるとみられておりEVの普及も銅価格の押し上げ要因となっている。
■SUMCO <3436> 2,535円 +124 円 (+5.1%) 11:30現在
SUMCO<3436>が大幅高で3日ぶりに反発している。前週末19日の取引終了後、上限を127万株(発行済み株数の0.44%)、または25億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。取得期間は2月22日から3月23日付で、株主還元の強化と資本効率の向上を目的としているという。また、この自社株買いにより取得した全株式を4月14日付で消却するとあわせて発表した。
■KLab <3656> 865円 +42 円 (+5.1%) 11:30現在
KLab<3656>が大幅高で4日ぶりに反発している。前週末19日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されている。上限を90万株(発行済み株数の2.34%)、または5億円としており、取得期間は2月22日から12月30日まで。資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行とともに、株主還元策として1株当たりの価値向上を図ることが目的という。
■東京エレクトロン <8035> 45,700円 +2,160 円 (+5.0%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が前週末に続き大きく買い優勢の展開。世界的な半導体需給の逼迫を背景に、米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が最高値近辺で強調展開を続けている。前週末にSOX指数は2.4%高と3日ぶりに大きく切り返し、今月16日につけた最高値奪回をうかがう動きをみせている。そのなか、半導体製造装置世界トップメーカーのアプライドマテリアルズが好決算を背景に5.3%高と値を飛ばしており、半導体セクター全般を牽引した。半導体不足に対応して大手半導体メーカーの設備投資需要は旺盛であり、アプライドマテリアルズの業績にも反映されている。
■アイ・ピー・エス <4390> 3,055円 +140 円 (+4.8%) 11:30現在
アイ・ピー・エス<4390>が続急伸、25日移動平均線をサポートラインに急速な切り返しをみせ、再び3000円大台乗せから最高値圏浮上をうかがう。同社は国内及びフィリピンでネット回線販売を手掛ける異色企業で、フィリピンではCATV用国際回線やブロードバンドなどが投資回収期に入り業績拡大が加速している。前週末19日取引終了後、フィリピン国内海底ケーブルシステムの共同建設に向けた海洋調査を実施することを決定したと発表、これが材料視されている。フィリピンの通信事業者2社と共同でルソン島、ビサヤ諸島、ミンダナオ島を結ぶフィリピン国内海底ケーブルシステムの建設に必要な海洋調査を本格的に実施する計画で、将来的な業容拡大効果に期待した買いを誘導した。
■ケンコーマヨネーズ <2915> 2,024円 +81 円 (+4.2%) 11:30現在
ケンコーマヨネーズ<2915>が3日ぶりに反発している。前週末19日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されている。上限を20万株(発行済み株数の1.21%)、または4億円としており、取得期間は21年2月22日から22年2月21日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び企業価値の向上を図るためとしている。
●ストップ高銘柄
INCLUSIVE <7078> 3,710円 +700 円 (+23.3%) ストップ高 11:30現在
セレス <3696> 4,455円 +700 円 (+18.6%) ストップ高 11:30現在
ベクター <2656> 521円 +80 円 (+18.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
日東精工 <5957> 667円 +100 円 (+17.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース