株価指数先物【引け後コメント】メジャーSQに向けてロールは順調に進む

市況
2021年3月5日 17時59分

大阪3月限

日経225先物 28760 -220 (-0.75%)

TOPIX先物 1891.0 +0.5 (+0.02%)

日経225先物(3月限)は前日比220円安の2万8760円で取引を終了。寄り付きは2万8820円とシカゴ先物清算値(2万8900円)を下回って始まると、現物の寄り付き後早い段階で2万8500円を割り込み、一時2万8300円まで下落幅を広げる展開となった。しかし、日銀のETF買い入れの思惑に加え、黒田総裁が長期金利について見解を示したと伝わると、後場は買い戻しが優勢の展開。引けにかけて下落幅を縮め、現物の大引け時には2万8870円まで戻す場面もみられた。

日経225先物は下落幅を縮めたものの、NT倍率は15.20倍で取引を終えており、本日の安値水準である。TOPIX先物は小幅ながらもプラスで終えており、景気敏感セクターへの資金シフトとともに、NTショートに向かっていることが読み取れる。

テクニカル面では支持線として意識される75日移動平均線までNT倍率が低下しているため、いったんは修正の動きを見せてくるかを見極めたい。

来週末には先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、ロール中心の売買になりやすい半面、現在のボラティリティの大きい需給状況が続くことにより、ヘッジ対応の売買に大きく振らされやすくなる。ロール中心で大きくポジションを傾けるトレードは考えづらく、短期的に押し目を狙うスタンスが適切な対応となりそうだ。

手口面では、日経225先物はシティが1150枚、ドイツが920枚程度の売り越しに対して、野村が970枚、ABNアムロが870枚、クレディスイスが700枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが5970枚、BNPパリバが3840枚、ABNアムロが3300枚、ゴールドマンが1690枚、シティが1500枚程度の売り越しに対して、野村が7120枚、SMBC日興が4120枚、バークレイズが3010枚、みずほが2120枚程度の買い越しだった。ソジェン、BNPパリバ、ABNアムロ、ゴールドマン、シティは、ぞれぞれロールに伴う売買であり、ロールは順調に進んでいるとみられる。また、野村はロールのほか、日銀のETF買い入れに伴う先物買いも加わっていると観測されている。

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