【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、NYダウ最高値を受け景気敏感株中心に買い優勢 (3月11日)
始値 29033.92
高値 29255.42(14:50)
安値 28995.33(09:08)
大引け 29211.64(前日比 +175.08 、 +0.60% )
売買高 13億7793万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆8692億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、NYダウ大幅高・最高値更新が追い風に
2.巨額の米追加経済対策が成立へ、景気回復期待が一段と高まる
3.東京市場でも景気敏感株中心に買われ、後場終盤に上げ幅拡大
4.半導体や電子部品株は軟調な値動き、海運株への買いが目立つ
5.非鉄など市況関連買われ、値上がり銘柄数は全体の7割占める
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比464ドル高と4日続伸した。1.9兆ドル追加経済対策が下院で可決したことを受け、景気敏感株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、内需系の大型株をはじめ広範囲に買われ、日経平均株価は上値指向を継続。後場寄りいったん伸び悩むも、終盤再び上値指向を強めた。
前日の米国株市場では米下院が1兆9000億ドル規模の追加経済対策を可決し事実上成立したことでNYダウが大幅高で過去最高値を更新した。これを受けて、東京市場でもリスク選好の流れが意識された。しかし、朝方は売り買い交錯し寄り付きは小幅マイナスで始まり、2万9000円大台ラインを割り込む場面もあった。やや気迷い気味の地合いであったが、その後は景気敏感株などを中心に買いが厚くなり、次第に下値を切り上げる展開に。取引時間中は中国・上海株をはじめアジア株市場が強い動きをみせたことなどが追い風材料となった。ただ、半導体関連や電子部品関連株などグロース株が売り物に押される展開となり、日経平均の上げは限定的なものにとどまった。一方、海運株の上げが顕著だったほか、非鉄株なども高かった。値上がり銘柄数は東証1部全体の7割を占めている。
個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も大きく買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも頑強。富士通<6702>が上昇し、ダイキン工業<6367>も上値指向。また、川崎汽船<9107>が値上がり率トップに買われたほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株の人気が際立った。セレス<3696>が急伸、キャリアリンク<6070>、ワタベウェディング<4696>も急伸。
半面、村田製作所<6981>が下落、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>も下値を探る展開。伊藤忠商事<8001>が冴えず、花王<4452>も軟調。トビラシステムズ<4441>、アセンテック<3565>が急落、アイフル<8515>も大きく値を下げた。宮越ホールディングス<6620>、東京製綱<5981>も大幅に利食われた。青山商事<8219>、パーク24<4666>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、エムスリー <2413> 、リクルート <6098> 、コナミHD <9766> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約187円。うち111円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、東エレク <8035> 、オリンパス <7733> 、アステラス <4503> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約36円。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)電気・ガス業、(4)サービス業、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)陸運業、(3)空運業、(4)不動産業、(5)食料品。
■個別材料株
△物語コーポ <3097>
大和証券が投資判断「アウトパフォーム」で新規カバレッジを開始。
△アゼアス <3161> [東証2]
21年4月期業績予想の増額修正と増配を発表。
△BEENOS <3328>
カカクコムの越境ECを「Buyee」がサポート開始。
△アイネスト <3390> [JQ]
第2回新株予約権の行使停止要請を通知。
△ハビックス <3895> [JQ]
21年3月期営業利益及び配当予想を上方修正。
△シンバイオ <4582> [JQG]
小児のAdv感染症を対象とした第2相臨床試験の治験許可を申請。
△アドベンチャ <6030> [東証M]
21年6月期営業利益は3期ぶりに最高益更新を見込む。
△ティアック <6803>
ピーチ及びABCテレビと「機内デジタルサービス」を共同開発。
△サンオータス <7623> [JQ]
21年4月期営業利益予想を上方修正。
△カプコン <9697>
3月末株主に対し1→2の株式分割を発表。
▼イントランス <3237> [東証M]
21年3月期業績予想の下方修正と株主優待の中止を嫌気。
▼富士急 <9010>
21年3月期営業損益予想を赤字幅拡大へ下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)川崎汽 <9107> 、(2)セレス <3696> 、(3)ランビジネス <8944> 、(4)ティアック <6803> 、(5)キャリアL <6070> 、(6)ワタベ <4696> 、(7)大阪チタ <5726> 、(8)ファーマF <2929> 、(9)サインポスト <3996> 、(10)ウエルシア <3141> 。
値下がり率上位10傑は(1)トビラシステ <4441> 、(2)アセンテック <3565> 、(3)アイフル <8515> 、(4)宮越HD <6620> 、(5)東京綱 <5981> 、(6)青山商 <8219> 、(7)大豊工業 <6470> 、(8)パーク24 <4666> 、(9)AOKIHD <8214> 、(10)アルプスアル <6770> 。
【大引け】
日経平均は前日比175.08円(0.60%)高の2万9211.64円。TOPIXは前日比5.18(0.27%)高の1924.92。出来高は概算で13億7793万株。東証1部の値上がり銘柄数は1558、値下がり銘柄数は570となった。日経ジャスダック平均は3833.53円(20.49円高)。
[2021年3月11日]
株探ニュース