話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトバンクG、大泉製、ハイパー

注目
2021年3月25日 15時21分

■藍澤證券 <8708>  1,079円  +3 円 (+0.3%)  本日終値

藍澤證券<8708>が反発。24日の取引終了後、従来未定としていた21年3月期の期末配当は21円(前年同期は11円)実施すると発表しており、これが好材料視された。昨年10月30日に公表した固定資産の譲渡による特別利益の発生などを踏まえ、利益還元方針に基づく配当水準を上回る配当を行うとしている。なお、年間配当は32円(前期は22円)となる。

■フリー <4478>  8,250円  -550 円 (-6.3%)  本日終値

フリー<4478>が大幅に5日続落。同社は22日に海外での公募増資と売り出しを発表しており、この日から発行・売り出し価格の決定期間に入ったことを警戒する売りが膨らんだ。同社は、米国及び欧州を中心とする海外市場で400万株の公募と上限60万株の追加発行、それに48万1800株の売り出しを予定している。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,075円  -265 円 (-2.8%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は強弱観対立のなかも売り優勢。前日も全上場企業のなかで断トツの売買代金をこなすなどマーケットの注目度が一段と高まっている。株価は前日まで6日続落で、この間に1300円弱も水準を切り下げている。時価は13週移動平均線に急接近しテクニカル的にもここを下抜けるかどうかの正念場を迎えている。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が大幅続落しており、米ハイテク企業に積極的に投資する同社にとって引き続き風向きは悪い。しかし、同社が出資する不動産テック企業コンパスが新規上場を控えるなか、企業価値は日本円にして1兆円を超えるとの観測も出ていることで、含み益に期待する買いなどを呼び込む可能性もある。

■大泉製作所 <6618>  912円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値

大泉製作所<6618>はストップ高。自動車向けやエアコン向けを主力とする温度センサーメーカーで、21年3月期業績は大幅減益見通しながら、世界的な自動車販売の好調で足もとの業績は回復色が強い。同社は24日取引終了後、半導体設備向け部品などを手掛けるフェローテックホールディングス<6890>と資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなり物色人気が集中した。また、未定だった21年3月期配当は前期と並びの8円とすることも合わせて発表、減配の可能性もあっただけに買い安心感につながっている。

■ハイパー <3054>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ハイパー<3054>がストップ高。同社は24日取引終了後に、セイコーエプソン<6724>の関係会社であるエプソン販売と、オフィス向けインクジェットプリンターをはじめとする商品・サービスの販売強化で業務提携したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。主な提携内容は、幅広い顧客網を活用したオフィス向け商品及び環境配慮型商材の拡販、ネットビジネスの連携、サービスを組み合わせたワンストップでの顧客提案、新たなサービスやビジネスモデルの展開における販売パートナーシップの確立など。今回の提携は今後の資本提携を視野に入れたもので、両社で最終合意に至り次第、詳細を速やかに開示するとしている。

■日邦産業 <9913>  704円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

日邦産業<9913>がストップ高。フリージア・マクロス<6343>は同社株に対してTOB(株式公開買い付け)を実施しているが、同社は買収防衛策として新株予約権の無償割当を行うことを発表した。しかし、株主からこの新株予約権の無償割当に対する差し止めの仮処分の申し立てが起こされた。この申し立てに対して、名古屋地方裁判所は24日、新株予約権の無償割当を仮に差し止めることを決定。日邦産業では、保全異議の申し立てなどを行うことを検討しているが、これによりフリージアによる日邦産業に対するTOBが成立する可能性が高まったことを評価する買いが流入している。

■日本アジアグループ <3751>  1,019円  +87 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

日本アジアグループ<3751>が大幅続伸。24日の取引終了後に財務省に提出された変更報告書で、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者の日本アジアGの株式保有割合が25.87%から30.77%に上昇したことが判明。これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うためとしている。なお、報告義務発生日は3月17日となっている。

■NaITO <7624>  176円  +11 円 (+6.7%)  本日終値

NaITO<7624>が急伸。切削・機械工具の専門商社で新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、21年2月期業績は大幅な減収減益を強いられる見通しだが、足もとの収益は会社側想定を上回って推移している。25日取引終了後、21年2月期業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の1億9000万円から2億7000万円(前の期比61%減)に大幅増額しており、これを評価する形で投資資金が集中した。

■東洋エンジニアリング <6330>  669円  +40 円 (+6.4%)  本日終値

東洋エンジニアリング<6330>が急反発。きょう11時半に、21年3月期の連結経常利益を従来予想の5億円から25億円(前期比1.3%増)へ上方修正すると発表。一部のプロジェクトの進捗が想定を下回り、売上高は前回公表値に対して250億円減収の1850億円となる。一方、海外子会社の複数プロジェクトにおける採算改善やプロポーザル費用の抑制に加え、ブラジル持ち分法適用関連会社が手掛けるプロジェクトの収支改善、期初に織り込んでいた為替差損の減少などが寄与し、利益は大きく改善する見通しとなった。

■グランディハウス <8999>  515円  +27 円 (+5.5%)  本日終値

グランディハウス<8999>が3日ぶりに反発。24日の取引終了後、21年3月期の連結最終利益を従来予想の12億円(前期比15.1%減)から15億7000万円(同11.1%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。16年3月期から19年3月期の消費税及び地方消費税について更正の請求を行い、還付となる6億3000万円を特別利益に計上することが上振れの要因としている。また、配当の権利付き最終日を前に、4%後半と高水準な期末一括配当も意識されているようだ。

●ストップ高銘柄

リリカラ <9827>  230円  +50 円 (+27.8%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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