話題株ピックアップ【夕刊】(3):GMOメディ、オプトエレ、アクセル

注目
2021年3月26日 15時19分

■富士電機 <6504>  4,695円  +20 円 (+0.4%)  本日終値

富士電機<6504>がしっかり。25日の取引終了後、保有する投資有価証券を売却したことにより、21年3月期第4四半期に売却益406億円を特別利益として計上すると発表しており、これが好感された。

■石油資源開発 <1662>  2,125円  -15 円 (-0.7%)  本日終値

原油関連株は高安まちまち。石油資源開発<1662>は軟調だが、全般相場が上昇するなか国際石油開発帝石<1605>は上昇している。25日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比2.62ドル安の1バレル=58.56ドルに下落。欧州やブラジルで新型コロナウイルスの変異種による感染拡大が続いており、先行きの景気回復への警戒感が台頭。原油需要が伸び悩むことが警戒されている。スエズ運河での大型コンテナ船の座礁事故で原油輸送に支障が出ることが懸念されたが、いまのところ影響は限定的とみられているようだ。

■GMOメディア <6180>  1,780円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

GMOメディア<6180>がストップ高。25日の取引終了後、ブロックチェーンを活用したスマートコントラクト技術に関連する特許を取得したと発表しており、これが材料視されたようだ。今回取得した特許は、ブロックチェーン上で自動的に契約や手続きを実行するスマートコントラクト技術を用いた取り引き時の報酬の支払いにおいて、暗号資産以外のポイントやマイルなどで行うことを可能とするもの。同社では今後、自社のポイントサービスやアフィリエイトサービスでの同技術の活用を検討していくとしている。

■オプトエレクトロニクス <6664>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

オプトエレクトロニクス<6664>がストップ高。同社は25日取引終了後に、21年11月期第1四半期(20年12月~21年2月)の連結決算を発表。営業損益が2億9500万円の黒字(前年同期は2億4100万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比37.3%増の23億4900万円で着地した。国内は新型コロナウイルスの影響で減収となったが、米国では2次元ハンディースキャナー「L-22X」が新型コロナなどの検査装置の付属機器として採用されたことなどから増収を確保。欧州やアジア地域の売り上げも堅調に推移した。なお、通期業績予想は売上高77億円(前期比17.6%増)、営業損益4億1300万円の黒字(前期は3億800万円の赤字)とする従来見通しを据え置いている。

■アクセル <6730>  1,003円  +136 円 (+15.7%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

アクセル<6730>が急騰。25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を83億円から90億円(前期比2.9%減)へ、営業利益を1億8000万円から5億1500万円(同31.0%増)へ、純利益を2億5000万円から5億8600万円(同25.2%増)へ上方修正して減益予想から一転して増益予想とするとともに、あわせて11円を予定していた期末一括配当を27円に引き上げると発表したことが好感された。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売は約40万個と計画を下回る見通しだが、顧客の旺盛な需要によりメモリモジュール製品が計画を大幅に上回る見通しであることが要因。また、全般的な経費の削減や研究開発費の支出時期の一部見直しなども寄与する。

■エフテック <7212>  788円  +85 円 (+12.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

エフテック<7212>が続急伸。25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1840億円から1930億円(前期比11.8%減)へ、営業利益を24億円から36億円(同11.9%減)へ上方修正したことが好感された。上期までは新型コロナウィルス感染症の拡大の影響を受けたものの、第3四半期以降、新型コロナウイルス感染症の影響から早期に回復した中国の増産や、経費の全般的見直しによる削減、為替影響などにより計画を上回る見通し。なお最終損益は、持ち分法投資利益の減少や法人税などの増加により8億円の赤字から9億円の赤字(前期3億2800万円の黒字)と下方修正した。同時に、未定としていた期末配当を8円にすると発表した。年間配当は8円となり、前期実績に対しては12円の減配になる予定だ。

■不二ラテックス <5199>  3,220円  +332 円 (+11.5%)  本日終値

不二ラテックス<5199>が後場急伸。きょう午後2時30分ごろ、21年3月期の連結営業利益予想について、1億5700万円から2億3000万円(前期比6.6倍)へ上方修正すると発表しており、これが好感されたようだ。同社では、新型コロナウイルス感染症の拡大により一定の影響を受けたが、第4四半期の受注環境の好転などを踏まえ、業績予想を上方修正したという。また、精密機器事業では国内外の取引先の業況回復を受け、今後も販売は好調に推移する見通しとしている。あわせて、通期配当予想の上方修正も発表しており、期末一括配当を30円から50円(前期実績30円)に増額するとした。

■HPCシステムズ <6597>  3,430円  +305 円 (+9.8%)  本日終値

HPCシステムズ<6597>の上げ足に拍車がかかってきた。科学技術用の高性能計算システムを開発し、ビッグデータや人工知能(AI)分野で活躍余地の大きさが改めて注目されている。北海道大学とは量子化学計算によって化学反応の経路を自動探索するAFIR法のプログラムライセンスに関する契約を締結しており、ここ米国と中国の間でも開発競争が先鋭化している量子コンピューター分野で先駆する数少ない企業としてマーケットの注目が集まり始めた。

■スパンクリト <5277>  362円  +28 円 (+8.4%) 一時ストップ高   本日終値

スパンクリートコーポレーション<5277>は一時ストップ高。同社は25日、東急建設<1720>とプレキャストコンクリート製品(プレキャスト製品)の製造・販売を行う合弁会社を4月にも設立すると発表。両社は2017年9月に関東圏でのプレキャスト製品の製造・供給に関して協議を開始し、18年10月からスパンクリトの岩瀬工場(茨城県桜川市)敷地内で東急建設向け同製品のトライアル生産を開始。こうした経緯を踏まえ、同製品の製造・販売で両社の強みを生かすことを目的に合弁会社設立に至ったという。なお、合弁会社の出資比率はスパンクリトが60%、東急建設が40%となる予定だとしている。

■新日本科学 <2395>  701円  +54 円 (+8.4%)  本日終値

新日本科学<2395>は後場急伸。午後0時30分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を18億円から24億5000万円(前期比10.0%増)へ、純利益を18億円から33億円(同29.4%増)へ上方修正し、あわせて5円を予定していた期末一括配当予想を20円に引き上げたことが好感された。売上高は従来予想の148億800万円(同1.7%増)を据え置いたものの、前臨床事業及び持ち分法適用関連会社で業務効率化と経費節減が効果的に実行できたことに加えて、稼働率が想定を上回ったことにより利益率が改善した。また、18年9月に米国前臨床事業を譲渡した際の契約により、追加支払い額を受領することになり、特別利益約12億円を計上することも寄与する。

●ストップ高銘柄

シキノハイテック <6614>  1,499円  +300 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値

ベビーカレンダー <7363>  9,750円  +1,500 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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