話題株ピックアップ【夕刊】(1):フリー、ツムラ、JCRファ

注目
2021年3月26日 15時14分

■フリー <4478>  9,430円  +1,180 円 (+14.3%)  本日終値

フリー<4478>が急反発。22日に発表された海外公募と売り出しの発行・売出価格は25日取引終了後に8002円で決まった。同価格のディスカウント率は25日終値に比べ3.01%だった。前日まで海外公募・売り出しの価格決定を意識したショート(売り)が膨らんでいたとみられており、同価格の決定でこの日は売り方の買い戻しが流入した様子だ。受渡日は4月7日となる。

■ツムラ <4540>  4,185円  +320 円 (+8.3%)  本日終値

ツムラ<4540>が大幅高で4日ぶりに反発、昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が25日付で、投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を3400円から5400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、従来の同証券予想には中国事業の価値を織り込んでいなかったが、同事業が収益貢献し始めていることから、この価値を織り込んだという。また、生薬プラットフォーム事業の価値、中国企業買収による中成薬事業の拡大、中薬複合製剤市場への参入などで中国事業の収益拡大が進めば、株式市場での期待が再度集まる可能性があるとしている。

■田岡化学工業 <4113>  13,180円  +820 円 (+6.6%)  本日終値

田岡化学工業<4113>は大幅反発。25日の取引終了後、21年3月期の期末配当予想について、従来予想の70円から90円へ引き上げると発表しており、これが好感された。年間配当は160円となり、前期実績に対しては40円の増配になる予定だ。

■メディアドゥ <3678>  6,540円  +400 円 (+6.5%)  本日終値

メディアドゥ<3678>が大幅続伸。25日の取引終了後、出版取次大手のトーハン(東京都新宿区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好感された。トーハンを割当先とする48万9649株の第三者割当増資(払込期日4月12日)を実施する予定で、調達資金約29億2900万円については、トーハンの自社株391万7192株(発行済株数の5.56%)の割り当てを受けるための取得費用に当てられる予定。提携により、出版業界向けのデジタルトランスフォーメーション推進や電子書籍の販売を含む書籍流通業界のデジタルトランスフォーメーション、電子図書館事業に関する事業協力などを共同で進めるとしている。同時に、RIZAPグループ<2928>傘下の日本文芸社の全株式を3月30日付で取得し、子会社化すると発表した。取得価額は15億1500万円としている。

■JCRファーマ <4552>  3,565円  +185 円 (+5.5%)  本日終値

JCRファーマ<4552>が4日続伸。遺伝子組み換え技術の蓄積が強みとなっており、天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」や間葉系幹細胞を使った細胞医薬品「テムセル」などが収益を牽引、希少疾患のバイオ創薬への取り組みでも先駆する。製薬会社と創薬ベンチャーの両面を併せ持っていることで収益基盤も安定し、他のバイオベンチャーとは一線を画す。同社は25日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、契約金収入が会社側の従来想定を上回ったことから営業利益段階で従来予想の60億円から90億円(前期比2.8倍)に大幅増額しており、これを評価する買いを呼び込んだ。

■Jストリーム <4308>  4,660円  +240 円 (+5.4%)  本日終値

Jストリーム<4308>が3日ぶりに反発。25日の取引終了後、従来未定としていた21年3月期の期末一括配当を13円にすると発表。前期実績に対して6円50銭の増配になることが好感された。

■AI inside <4488>  34,900円  +1,750 円 (+5.3%)  本日終値

AI inside<4488>が5日ぶりに反発。この日午前中、同社のAI-OCR「DX Suite」が、21年度から横浜市に本格導入されることになったと発表しており、これが好感された。「DX Suite」は、同社独自開発の「文字認識AI」を搭載したAI-OCRサービス。横浜市では、保育所認定における受付簿作成業務で発生する大量の帳票処理が課題となっていたが、20年度に「DX Suite」を用いて行った実証実験により、同業務で500時間の業務削減に加え、デジタルデータの連携強化による市民への対応スピードが向上するなどの成果が得られたことから、本格導入となったという。

■EduLab <4427>  8,740円  +420 円 (+5.1%)  本日終値

EduLab<4427>が続伸。岩井コスモ証券は25日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は9500円とした。同社は英語検定向けの比重が高いエドテック企業。英語検定を主軸とした「スタディギア」プラットフォームの拡大による成長が見込めるとみている。また、AI―OCR(光学文字認識)の「DEEP READ」やオンライン試験監督システム「CheckPointZ」などにも期待している。21年9月期の連結営業利益は会社予想と同水準の22億円(前期比18%増)、22年9月期の同利益は今期推定比55%増の34億円を予想している。

■小田急電鉄 <9007>  3,145円  +120 円 (+4.0%)  本日終値

小田急電鉄<9007>が大幅高。午後1時45分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を3831億円から3841億円(前期比28.1%減)へ、営業損益を320億円の赤字から289億円の赤字(前期411億300万円の黒字)へ上方修正したことが好感された。2度目の緊急事態宣言の延長を受けて、運輸業の売上高は想定を下回るものの、不動産業で分譲販売が計画を上回る見通しであることが要因。また、流通業をはじめ各セグメントで費用が想定を下回ることも寄与する。なお、最終損益は、固定資産の減損損失約155億円を特別損失として計上することから、343億円の赤字から426億円の赤字(同199億2300万円の黒字)へ下方修正した。

■日本コークス工業 <3315>  119円  +4 円 (+3.5%)  本日終値

日本コークス工業<3315>が高い。正午ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を870億円から881億円(前期比18.0%減)へ、営業利益を57億円から67億円(同4.2倍)へ、純利益を29億円から37億円(前期2800万円)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を3円から4円に引き上げると発表したことが材料視された。中核事業であるコークス事業の利益が改善したことなどが寄与した。

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