【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、景気敏感株が買われ3万円大台を回復 (4月5日)

市況
2021年4月5日 17時47分

日経平均株価

始値  30084.61

高値  30195.00(09:06)

安値  30024.25(09:22)

大引け 30089.25(前日比 +235.25 、 +0.79% )

売買高  9億7236万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆0953億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日続伸、リスク選好でフシ目の3万円大台回復

2.前週末発の3月の米雇用統計は市場予測を大幅に上回る内容

3.米長期金利上昇は警戒材料だがハイテク株への影響は限定的

4.海運、空運、鉄鋼など景気敏感株に買いが集まり全体を牽引

5.7割近い銘柄が上げるも全体指数の上値は重く売買代金低調

■東京市場概況

前週末の米国市場は、グッドフライデーの祝日で休場。

週明けの東京市場では、前週後半のリスク選好の流れが継続、日経平均株価は3日続伸し、3月18日以来となる3万円大台を回復した。

5日の東京市場は、朝方から買いが優勢だった。前週末の欧米株市場は休場だったが、注目された3月の米雇用統計は事前の市場コンセンサスを大幅に上回る内容で、景気回復期待を背景に景気敏感株など中心に買いが流入した。米長期金利は再び1.7%台に浮上したが、全体に与える影響は軽微だった。業種別では海運、空運、鉄鋼、非鉄などの景気敏感株が買いを集めたほか、前週に売り込まれた証券や銀行株などが買い戻され、市場のセンチメント改善を後押しした。業種別では33業種中、30業種が上昇する展開となり、個別でも7割近い銘柄が上昇した。ただ、日経平均3万円トビ台では戻り売り圧力も強く上値も重い展開だった。東証1部の売買代金は2兆円台はキープしたものの低調だった。

個別では、売買代金断トツのソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も2000円を超える上昇となった。レーザーテック<6920>が上値追い。任天堂<7974>もしっかり。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を上げた。グローバルキッズCOMPANY<6189>が値を飛ばし、大阪有機化学工業<4187>も商いを伴い大幅高。明治海運<9115> が急伸、長野計器<7715>も物色人気に。

半面、キーエンス<6861>が軟調、日立製作所<6501>も安い。村田製作所<6981>が冴えず、スズキ<7269>も下落した。このほか、レノバ<9519>が急落、ボルテージ<3639>も大幅安となった。セレス<3696>、エスプール<2471>などの下げも目立っている。マネジメントソリューションズ<7033>、KeePer技研<6036>、ディップ<2379>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、KDDI <9433> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約160円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、ダイキン <6367> 、TDK <6762> 、ファナック <6954> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約36円。

東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は精密機器、サービス業、機械の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)銀行業、(4)卸売業、(5)空運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気機器、(2)医薬品、(3)化学、(4)食料品、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△アダストリア <2685>

3月既存店売上高は5ヵ月ぶり前年上回る。

△三栄建築 <3228>

戸建分譲好調で上期営業利益は計画上振れ。

△大有機 <4187>

半導体・自動車向け好調で12~2月期営業37%増益。

△ピーエイ <4766> [東証2]

「こども庁」関連で投資資金集結。

△エイチワン <5989>

EVシフトで軽量化ニーズ取り込む。

△リード <6982> [東証2]

アニール処理に関する特許を出願。

△ベビカレ <7363> [東証M]

「こども庁」創設の現実性高まり関連株が集中人気化。

△三益半導 <8155>

パワー半導体関連で成長加速のシナリオ。

△商船三井 <9104>

経常利益を前期比倍増の1200億円に大幅増額。

△ナルミヤ <9275>

春物から夏物衣料好調で3月既存店売上高41%増。

▼エスプール <2471>

第1四半期は最終減益で着地。

▼東海ソフト <4430>

第3四半期営業利益11%減を嫌気。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Gキッズ <6189> 、(2)大有機 <4187> 、(3)エイチワン <5989> 、(4)明治海 <9115> 、(5)ケーユーHD <9856> 、(6)ランド <8918> 、(7)長野計器 <7715> 、(8)三栄建築 <3228> 、(9)日本CMK <6958> 、(10)東京機 <6335>

値下がり率上位10傑は(1)レノバ <9519> 、(2)ボルテージ <3639> 、(3)東海ソフト <4430> 、(4)ポールHD <3657> 、(5)キユソ流通 <9369> 、(6)エスプール <2471> 、(7)セレス <3696> 、(8)MSOL <7033> 、(9)ウィズメタク <9260> 、(10)オーケストラ <6533>

【大引け】

日経平均は前日比235.25円(0.79%)高の3万0089.25円。TOPIXは前日比11.92(0.60%)高の1983.54。出来高は概算で9億7236万株。東証1部の値上がり銘柄数は1494、値下がり銘柄数は624となった。日経ジャスダック平均は3956.52円(11.46円高)。

[2021年4月5日]

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