株価指数先物【引け後コメント】 3万円固めから3万500円水準を意識したスタンスに

市況
2021年4月5日 17時59分

大阪6月限

日経225先物 30080 +150 (+0.50%)

TOPIX先物 1982.0 +5.0 (+0.25%)

日経225先物(6月限)は前日比150円高の3万80円で取引を終了。良好な3月の米雇用統計を評価した動きにより、指数インパクトの大きいファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、アドバンテスト<6857>の上昇が日経平均株価を押し上げる形となった。これを受けた日経225先物は、現物の寄り付き直後に3万210円まで上昇幅を拡大する場面も見られた。買い一巡後に3万30円まで軟化したものの、一日を通して3万50円~3万100円辺りでの底堅い値動きが続いた。

週明けの欧州市場はイースターマンデーの祝日となるため海外投資家による資金流入は限られており、東証1部の売買高は1月半ば以来となる10億株を下回る薄商いとなった。連休明けの米国市場を見極めたいとする模様眺めムードもあったと考えられるものの、グローベックスの米株先物ではNYダウが200ドルを超える上昇で推移していたこともあり、ヘッジ対応に伴うロングの動きもあっただろう。

日経225先物はギャップスタート後も3万円を上回る水準での推移が続いたことにより、オプション権利行使価格の3万500円コールにおける、プレミアム狙いのショート筋によるカバーへの思惑が高まりやすい。目先的には3万円固めの動きを想定しつつ、戻り待ちの売り圧力を吸収しながら3万500円を窺う展開が見込まれる。3万円固めにおいては、セクターローテーションを行いながらの動きとなると考えられ、NT倍率は横ばいでの推移となりやすい。しかし、3万500円を意識したトレンド形成が強まる場面においては、日経平均型のインデックス主導が想定されやすく、引き続きNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)のスタンスとなる。なお、NT倍率は先物中心限月で15.17倍に上昇して取引を終えており、高いところでは15.24倍をつけた。15.20倍辺りに75日移動平均線が位置していることから、同線を明確に上放れてくるようだと、よりNTロングにシフトしやすい。

手口面では、日経225先物はソジェンが1050枚、ABNアムロが840枚程度の売り越しに対して、BofAが1620枚、三菱UFJが1300枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではソジェンが2270枚程度の売り越しに対して、モルガンSが1030枚、UBSが700枚程度の買い越しだった。ソジェンについては、日経平均型、TOPIX型の裁定買い(先物売り・現物買い)の動きである。

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