前場に注目すべき3つのポイント~利益確定の流れが引き続き強まるかを見極め~

市況
2021年4月7日 8時34分

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:利益確定の流れが引き続き強まるかを見極め

■高島屋、21/2上方修正 営業損失▲135億円←▲180億円

■前場の注目材料:SMC、設備投資400億円、空圧機器供給BCP対策

■利益確定の流れが引き続き強まるかを見極め

7日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。6日の米国市場ではNYダウが96ドル安だった。良好な雇用関連指標を受けて一時上昇する局面もあったが、史上最高値付近での利益確定売りが優勢となった。長期金利の低下でナスダックは底堅く推移していたが引けにかけ下げに転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の29680円。円相場は1ドル109円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形からやや売り先行の展開から始まりそうである。前日の下落に対する自律反発を意識した流れも見込まれ、日経平均は5日線を挟んだ攻防になりそうだ。戻り売りが強まる場面においては、25日線辺りまでの調整を意識させてくる可能性もあり、様子見姿勢に向かわせる展開も想定しておきたいところである。

また、米国では長期金利の低下にもかかわらず半導体関連株は総じて利食い優勢の展開となっており、これまでのような「金利低下=グロース株物色」といった流れには向かいづらくさせよう。そのほか、VIX指数は小幅ながら続伸しており、水準としてはボトム圏ながらも気掛かりな点である。そのため、寄り付き後は利益確定の流れが引き続き強まるかを見極めつつ、押し目拾いのタイミングをはかる格好となろう。

アルケゴスに絡んだ報道では、クレディスイスは約5200億円の減損を1-3月に計上するほか、モルガン・スタンレーは約5490億円相当を売却したと伝えられている。金融市場では大きく混乱する動きは見られていないものの、損失をカバーするために利益確定を進めるほか、既存のポジションを圧縮してくる流れも意識されやすく、リバウンド基調が続いている日本株においても利食い対象になりやすいだろう。

物色の流れとしては業績面など個別に材料の出ている銘柄のほか、政策テーマなどに関連する銘柄での循環物色に向かいやすいと見られる。

■高島屋、21/2上方修正 営業損失▲135億円←▲180億円

高島屋<8233>は2021年2月期業績予想の修正を発表。営業損失は180億円の赤字から135億円の赤字に上方修正している。営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は、国内百貨店やグループ会社における販売管理費の削減が進んだこともあり、計画から良化する見込み。

■前場の注目材料

・米原油先物は上昇(59.33、+0.68)

・米長期金利は低下

・海外コロナワクチン接種の進展

・世界的金融緩和の長期化

・株価急落時の日銀ETF買い

・SMC<6273>設備投資400億円、空圧機器供給BCP対策

・京阪HD<9045>20駅を無人化、今期黒字目指し構造改革

・ニコン<7731>米社買収、宇宙航空機部品に参入

・ソフトバンクG<9984>オートストアの株40%取得、3080億円で合意

・デンソー<6902>アフターマーケット・市販事業、子会社に集約

・ルネサス<6723>愛媛で代替生産

・シキボウ<3109>シキボウユニチカトレ、シキボウと協業

・丸紅<8002>丸紅グループ、コンベヤーベルト販売のカナダ社を買収

・三ツ知<3439>新分野進出へ推進室、グループ連携で相乗効果

・ブリヂストン<5108>レクサスEV専用タイヤ供給

・日揮HD<1963>米小型原子炉に参加、現地VBへ44億円出資

・JDI<6740>セルフレジで非接触決済、ホバーセンサー開発

・富士通<6702>仮想発電所を国内投入、米社と協業

・航空電子<6807>小型アンテナ拡販で専門部署、海外展開見据え情報発信

・第一三共<4568>新中計、25年度売上収益1兆6000億円、がん領域伸ばす

・東洋紡<3101>遺伝子解析装置に新型、検査数増、省スペース

・ニッケ<3201>基幹システム刷新、管理効率化・生産最適化

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

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