話題株ピックアップ【夕刊】(1):QDレーザ、タマホーム、ローツェ

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2021年4月13日 15時13分

■QDレーザ <6613>  1,431円  +250 円 (+21.2%)  本日終値

QDレーザ<6613>は急騰。SMBC日興証券は12日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は1750円に設定した。同社は今年2月に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄だが、同証券では「社会的意義のある半導体レーザ企業」と評価している。特に同社が手掛けるアイウェアは弱視患者のQOL(生活の質)の改善に寄与するものであり、そのアイウェアの拡販本格化により黒字化への確度は高まってきたとみている。また、シリコンフォトニクスも大きなポテンシャルを有しているとみている。

■ライク <2462>  2,261円  +228 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

ライク<2462>が急反騰、年初来高値を更新した。12日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、営業利益を21億5000万円から31億5000万円(前期比57.5%増)へ、純利益を19億円から26億円(同45.0%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は540億円(同5.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、子育て支援サービス事業で適正利益での受注・運営にこだわり採算の改善に注力していることが寄与した。また、新しい生活様式に伴い業務委託費などの売上原価が圧縮されたことや、採用効率の向上により販管費が減少したことなどもプラスに働く。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年6月~21年2月)決算は、売上高392億6500万円(前年同期比4.8%増)、営業利益18億2000万円(同38.4%増)、純利益14億3100万円(同2.1倍)だった。

■タマホーム <1419>  2,437円  +244 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

タマホーム<1419>が大幅高で上場来高値を更新した。同社は12日取引終了後に、21年5月期第3四半期累計(20年6月~21年2月)の連結営業利益が前年同期比9.1%増の60億6400万円になったと発表。あわせて、期末一括配当を従来計画比15円増額の90円にすると発表したことも好感されたようだ。第3四半期累計の連結売上高は同0.8%増の1454億9500万円で着地。主力の住宅事業で地域限定品や期間限定品を中心に受注が好調だったほか、リフォーム事業も堅調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高2100億円(前期比0.4%増)、営業利益90億円(同8.8%減)とする従来見通しを据え置いている。また、3月度の受注速報も明らかにしており、前年同月比18%増となった。建売は前年同月を下回ったものの、注文住宅やリフォームは好調だった。

■TSIホールディングス <3608>  360円  +36 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

TSIホールディングス<3608>が急伸。12日の取引終了後に発表した22年2月期の連結業績予想で、売上高1524億円(前期比13.7%増)、営業利益11億円、純利益16億6000万円(同57.0%減)と、赤字だった前期から一転して営業損益の黒字転換を見込み、期末一括配当で2期ぶりの復配となる5円を予定していることが好感された。実店舗から移行する動きが加速しているECに向けて、経営資源を集中的に投下することで消費者の需要を取り込み、売り上げの一定の回復を図る。また、引き続き販管費の削減を実施し、損益分岐点の改善により黒字転換を図るとしている。なお、21年2月期は売上高1340億7800万円(前の期比21.2%減)、営業損益118億4300万円の赤字(前の期7000万円の黒字)、純利益38億6100万円(前の期比77.0%増)だった。

■イー・ガーディアン <6050>  3,165円  +304 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

イー・ガーディアン<6050>が大幅反発。12日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年10月~21年3月)連結業績について、売上高が42億8200万円から47億5000万円(前年同期比24.6%増)へ、営業利益が6億9700万円から8億6000万円(同53.0%増)へ、純利益が4億7600万円から5億2000万円(同48.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。市場拡大を背景に、ソーシャルサポートの動画関連売り上げが増加したほか、アドプロセス売り上げも好調に推移したことが要因。また、20年10月にジェイピー・セキュアを子会社化したことで、サイバーセキュリティー売り上げも拡大が続いた。

■オキサイド <6521>  6,740円  +640 円 (+10.5%)  本日終値

オキサイド<6521>が続急伸。12日の取引終了後に発表した21年2月期単独決算で、営業利益が3億6500万円(前の期比3.0倍)となり、従来予想の3億2300万円を上回ったことに加えて、22年2月期は同4億1600万円(前期比13.7%増)と2ケタ増益を見込んでいることが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響により一部製品の販売がやや低調となり光計測・新領域事業は苦戦したものの、半導体製造装置メーカーなどからの受注が増勢となった半導体事業が大幅に伸長し業績拡大を牽引した。続く今期は、引き続き半導体事業の好調を見込み、製品の新規販売とともに販売済み製品のメンテナンス売り上げの増加を見込む。また、ヘルスケア事業では21年2月期下期に実現した大手ユーザーでのシェアアップが今期は通年で寄与する見通しだ。

■ローツェ <6323>  9,650円  +740 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ローツェ<6323>が4日ぶりに反発し年初来高値を更新。12日の取引終了後に発表した22年2月期連結業績予想で、売上高603億4400万円(前期比18.8%増)、営業利益102億800万円(同9.6%増)、純利益79億900万円(同22.2%増)を見込み、期末一括配当を前期比15円増の45円を予定していることが好感された。半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)関連事業で、韓国子会社のFPD関連装置の販売が減少すると見込むものの、5Gの商用化や自動車高機能化などにより、半導体関連装置の需要拡大が引き続き見込まれる。また、ライフサイエンス事業で、再生医療の産業化に向けて関連会社との連携を図り販売促進活動を展開するとしている。なお、21年2月期業績は、売上高508億300万円(前の期比36.9%増)、営業利益93億1300万円(同20.3%増)、純利益64億7000万円(同18.3%増)だった。

■フジ <8278>  2,246円  +155 円 (+7.4%)  本日終値

フジ<8278>が大幅続伸。同社は12日取引終了後に、22年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比12.0%増の67億円としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の25円としていることが好感されたようだ。営業収益は同1.5%増の3200億円を見込む。スーパーマーケット事業では商品構成力と売り場編集力の向上に取り組むほか、需要増が続く移動販売事業を拡大させる方針。また、テナント事業では4月にグランドリニューアルオープンしたショッピングモール「エミフルMASAKI」(愛媛県松前町)が業績に寄与するとみている。あわせて、24年2月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画も発表。数値目標は営業収益3300億円(21年2月期実績は3153億8300万円)、営業利益81億円(同59億8000万円)を掲げている。

■大黒天物産 <2791>  8,210円  +500 円 (+6.5%)  本日終値

岡山地盤で食品ディスカウントストアを展開する大黒天物産<2791>が大幅高で、上場来高値を更新した。同社は12日取引終了後に、21年5月期第3四半期累計(20年6月~21年2月)の連結営業利益が前年同期比2.2倍の70億6100万円になったと発表。通期計画74億5300万円に対する進捗率は94.7%に達しており、通期業績の上振れ期待が高まっているようだ。第3四半期累計の売上高は同9.5%増の1671億5600万円で着地。家計の先行き不透明感などを背景に消費者の低価格志向が高まるなか、高品質・低価格なラインアップを前面に打ち出して展開したことなどが功を奏した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■メンバーズ <2130>  2,761円  +132 円 (+5.0%)  本日終値

メンバーズ<2130>が急伸、2500円台近辺のもみ合いを上放れてきた。ネット広告の仲介やWebサイトのデザイン制作などを主力業務とするが、同社の強みは傾注していたデジタルクリエーター人材の育成・派遣業務が開花しつつあることで、これを評価する買いが株価を押し上げる原動力となっている。前週7日にはSaaSサービス領域のプロフェッショナル人材による内製型ローコード開発チームの提供を行う社内カンパニーを設立したことを発表している。

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