話題株ピックアップ【夕刊】(2):テクマト、レーザーテク、パソナG

注目
2021年4月14日 15時17分

■テクマトリックス <3762>  2,208円  +75 円 (+3.5%)  本日終値

テクマトリックス<3762>が続伸。13日の取引終了後、堀井学園横浜創英中学・高等学校向けに、「ツムギノ(tsumugino)」のクラウド導入を行ったと発表しており、これが好感された。「ツムギノ」は、独自の設計で校内外にわたる充実したコミュニケーション機能に加え、学びの蓄積、教職員の校務支援機能までを一元化したスクール・コミュニケーション・プラットフォーム+校務支援システム。さまざまな個人情報を一元管理することができるほか、必要な場面に応じて適切に2次活用ができるなど、事務の効率化を劇的に進めるシステムであることが評価され、導入に至ったとしている。

■三谷商事 <8066>  6,980円  +230 円 (+3.4%)  本日終値

三谷商事<8066>が大幅高。13日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を20万株(発行済み株数の0.82%)、または14億円としており、取得期間は21年4月14日から22年3月24日まで。資本効率の向上を通じて、株主への利益還元を図ることが目的としている。

■レーザーテック <6920>  18,260円  +590 円 (+3.3%)  本日終値

レーザーテック<6920>は全体地合い悪の中で強さを発揮、1万8000円台を回復した。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅に下落したものの、英アームとの連携でCPUに参入したエヌビディアが強力な上昇トレンドを継続しているほか、FPGA開発の元祖であるザイリンクスなども買われている。独自技術力を持った半導体周辺株に投資資金が食指を動かしており、マスクブランクス検査装置のオンリーワン企業であるレーザーテックもその候補に挙がる。同社の株価は4月に入ってから上昇ピッチを急速に高めたが、目先利益確定売り圧力をこなし5日移動平均線を絡めた強調展開を維持している。

■パソナグループ <2168>  1,944円  +36 円 (+1.9%)  本日終値

パソナグループ<2168>が続伸。同社は13日取引終了後に、21年5月期通期の連結業績予想と配当計画を修正。営業利益見通しを前期比65.4%増の175億円(従来予想は150億円)に引き上げたほか、期末一括配当を従来計画比11円増額の30円(前期は19円)にすると発表した。売上高予想も同1.5%増の3300億円(従来予想は3260億円)に上方修正。企業や公的機関からのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスのニーズが伸長したほか、再就職支援事業の利用が拡大していることが主な要因だとしている。

■任天堂 <7974>  65,900円  +480 円 (+0.7%)  本日終値

任天堂<7974>が全体軟調相場に逆行して続伸。4月新年度入りからのきょうまで10営業日で下げた日はわずかに1営業日のみ。日経平均など全体指数の上値の重さが浮き彫りとなるなか大型株としては異色の上値指向をみせている。世界的にみて日本の新型コロナワクチンの接種の後れが目立つなか、「まん延防止等重点措置」の対象地域拡大など、新型コロナウイルスへの警戒感が再浮上しており、相場の重荷となっている。しかし、ゲーム業界は巣ごもり需要に支えられ収益環境に吹くフォローの風が意識されている。同社は「ニンテンドースイッチ」が依然としてドル箱商品となっているほか、巣ごもり環境下で大ヒット商品「リングフィットアドベンチャー」の売れ行きが加速していることなどが、株価を押し上げる材料となっている。

■マネックスグループ <8698>  1,073円  +6 円 (+0.6%)  本日終値

マネックスグループ<8698>が4日続伸。ビットコイン価格は14日に一時、1ビットコイン=696万円と過去最高値を更新しており、傘下に仮想通貨交換業者のコインチェックを擁する同社に買いが流入している。また、今晩には米ナスダック市場に米国の仮想通貨交換業大手のコインベースが株式上場(IPO)する予定。コインベースはフィンテック業界のユニコーンと呼ばれる注目企業であり、その株価動向はマネックスの株価にも影響するとみられている。

■リテールパートナーズ <8167>  1,270円  -124 円 (-8.9%)  本日終値  東証1部 下落率2位

13日に決算を発表。「今期経常は32%減益へ」が嫌気された。

リテールパートナーズ <8167> が4月13日大引け後(15:00)に決算を発表。21年2月期の連結経常利益は前の期比77.9%増の92.7億円に拡大したが、22年2月期は前期比32.1%減の63億円に落ち込む見通しとなった。

⇒⇒リテールパートナーズの詳しい業績推移表を見る

■クリレスHD <3387>  813円  -37 円 (-4.4%)  本日終値

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が大幅続落。13日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績予想について、売上高が770億円から744億2500万円(前期比46.6%減)へ、営業損益が92億円の赤字から144億3400万円の赤字(前期33億7800万円の黒字)へ、最終損益を84億円の赤字から141億2700万円の赤字(同12億500万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。1月発令の緊急事態宣言の期限が、当初見込んでいた2月7日からほとんどの地域で2月末以降に延期されたことによる、店舗の営業時間の短縮や休業などへの影響が大きかったことが要因。また、営業時間短縮などによる各自治体からの協力金の入金・計上が翌期へ期ズレしたこと、積極的なスクラップ&ビルドによる店舗退店に伴う損失を計上したことなども響いた。

■三菱UFJ <8306>  583.8円  -2.7 円 (-0.5%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>など売りに押される展開。ここ米長期金利が低下傾向にあり、前日の米10年債利回りは終値ベースで1.620%まで水準を切り下げた。これを背景に米国株市場ではゴールドマン・サックス、JPモルガン、バンカメなど大手金融株が軒並み軟調な展開を強いられた。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保は運用利ザヤの縮小思惑から売りが優勢となった。

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