【↓】日経平均 大引け| 反落、コロナ感染懸念や円高でリスク回避の売り優勢 (4月14日)

市況
2021年4月14日 18時23分

日経平均株価

始値  29718.06

高値  29722.40(09:00)

安値  29567.18(09:23)

大引け 29620.99(前日比 -130.62 、 -0.44% )

売買高  10億3628万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆2534億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、新型コロナ懸念と円高が重荷に

2.米長期金利急低下受け1ドル108円台後半まで円高進む

3.欧米株は総じて堅調もリスク選好の地合い引き継げず

4.2万9000円台半ばでは押し目買い、戻りも鈍い展開に

5.業種別では33業種中28業種が下げるなど売り圧力強い

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比68ドル安と続落した。ジョンソン&ジョンソンの新型コロナウイルスワクチンの接種一時中止が勧告されたことや米3月消費者物価指数(CPI)の上昇などが警戒された。

東京市場では、日経平均株価が反落。新型コロナウイルス感染拡大への懸念が再燃したほか、為替の円高なども横目にリスク回避の売りが優勢となった。

14日の東京市場は、日経平均が朝方軟調気味にスタートした後、急速に水準を切り下げる展開。前日の欧州株市場は総じて堅調で独DAXが最高値を更新、米国株市場でもS&P500指数が最高値を更新した。しかし、東京市場はこの流れを引き継げなかった。2万9000円台半ばでは押し目買いが入るものの、戻りも鈍い展開となり後場終盤は手仕舞い売りで下げ幅を広げた。大阪府などで新型コロナウイルス感染者数の拡大が再加速していることなどが市場心理を冷やしている。ワクチン普及の遅れなども警戒され、押し目に買い向かう動きも限定的だった。米長期金利の急低下を背景に為替市場でドル売りの動きが強まり、1ドル=108円台後半まで円高が進んだことも嫌気された。東証1部の値下がり銘柄数は全体の6割強にとどまったが、業種別では33業種中28業種が下げるなど売り圧力が強かった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が下落したほか、日本電産<6594>も軟調。日立製作所<6501>ファナック<6954>なども売りに押された。グレイステクノロジー<6541>が値下がり率トップに売り込まれ、J.フロント リテイリング<3086>も大幅安となった。エスプール<2471>、北の達人コーポレーション<2930>なども大きく下げた。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>、大塚ホールディングス<4578>も安い。

半面、東芝<6502>が売買代金トップで大幅高、任天堂<7974>も買いが優勢だった。レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が買われたほか、楽天グループ<4755>も上昇した。富士フイルムホールディングス<4901>が高く、日本製鉄<5401>も堅調。日本電子<6951>はストップ高に買われ、フィル・カンパニー<3267>も急騰。前澤工業<6489>も値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、富士フイルム <4901> 、エムスリー <2413> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約49円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、京セラ <6971> 、リクルート <6098> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約94円。

東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)精密機器、(3)ゴム製品、(4)陸運業、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)繊維製品、(3)非鉄金属、(4)電気・ガス業、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△イメージワン <2667> [JQ]

トリチウム除去関連で一気に新値圏突入。

△黒谷 <3168>

銅市況高で利ザヤ改善し21年8月期業績予想を上方修正。

△フィルC <3267>

第2四半期業績予想の上方修正と自社株買いを好感。

△アズ企画設計 <3490> [JQ]

22年2月期最終利益10.9倍を見込む。

△エルテス <3967> [東証M]

22年2月期営業黒字転換予想で中期経営計画も評価。

△マネフォ <3994> [東証M]

第1四半期営業損益は8000万円の黒字に浮上。

△セラク <6199>

エンジニア稼働率改善で上期営業利益62%増。

△東芝 <6502>

複数の海外ファンドが買収提案と伝わり「争奪戦」も。

△日電子 <6951>

ゴールドマン・サックス証券が新規で買い推奨。

△スノーピーク <7816>

アウトドア関連商材好調で3月売上高63%増。

▼Jフロント <3086>

今期業績見通しは市場予想を下振れ。

▼クリレスHD <3387>

21年2月期業績は赤字幅拡大へ下振れ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)フィルC <3267> 、(2)日電子 <6951> 、(3)セラク <6199> 、(4)前沢工業 <6489> 、(5)E・JHD <2153> 、(6)アークス <9948> 、(7)スノーピーク <7816> 、(8)イズミ <8273> 、(9)gumi <3903> 、(10)ポピンズ <7358>

値下がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)リテールPA <8167> 、(3)メディアドゥ <3678> 、(4)Jフロント <3086> 、(5)パルHD <2726> 、(6)プロト <4298> 、(7)ナルミヤ <9275> 、(8)北の達人 <2930> 、(9)エスプール <2471> 、(10)近鉄エクス <9375>

【大引け】

日経平均は前日比130.62円(0.44%)安の2万9620.99円。TOPIXは前日比6.37(0.33%)安の1952.18。出来高は概算で10億3628万株。東証1部の値上がり銘柄数は739、値下がり銘柄数は1376となった。日経ジャスダック平均は3945.90円(0.25円高)。

[2021年4月14日]

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