【↓】日経平均 大引け| 反落、米株安に加え週末要因で軟調な展開 (4月23日)

市況
2021年4月23日 16時22分

日経平均株価

始値  28939.12

高値  29035.34(10:50)

安値  28770.62(09:06)

大引け 29020.63(前日比 -167.54 、 -0.57% )

売買高  9億5501万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆0044億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は前日比167円安と反落、2万9000円台は維持

2.前日のNYダウは321ドル安、キャピタルゲイン増税報道を警戒

3.東京市場は米株安に加え週末要因もあり、軟調な展開が続く

4.前日決算発表の日電産は予想未達と永守CEO退任で値を下げる

5.ANAHDやJR東海、OLCなど内需関連株の一角がしっかり

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比321ドル安と反落した。バイデン米大統領のキャピタルゲイン課税の増税案を警戒する売りが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は反落。前日の米株式市場がキャピタルゲイン課税強化に対する懸念から下落した流れを引き継ぎ、この日の東京市場も売りが先行する展開となった。

前日の米株式市場では、NYダウが急落。バイデン米大統領は富裕層に対するキャピタルゲイン課税を従来の約2倍に引き上げる方針と伝わったことが嫌気された。この米株安の流れは、東京市場にも波及し日経平均は朝方に一時400円を超す下落となった。週末で様子見姿勢も強まった。ただ、売り一巡後は下値に買いが入り下げ渋る展開となり、結局2万9000円台をわずかに上回り取引を終えた。

個別銘柄では、前日決算を発表した日本電産<6594>は利益水準が市場予想に届かなかったとの見方から急落。創業者の永守氏が最高経営責任者(CEO)から退任することも売り要因となった。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安く、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株が値を下げた。マネックスグループ<8698>や任天堂<7974>が安い。ビジョナル<4194>やネオマーケティング<4196>、ステラファーマ<4888>など直近IPO銘柄も売られた。

半面、ソニーグループ<6758>や東芝<6502>が高く、キヤノン<7751>や日立製作所<6501>が値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といった銀行株がしっかり。ANAホールディングス<9202>やオリエンタルランド<4661>、JR東海<9022>といった内需株の一角も堅調だった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はセコム <9735> 、ソニーG <6758> 、第一三共 <4568> 、資生堂 <4911> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約20円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、エムスリー <2413> 、ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約102円。

東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)ゴム製品、(4)不動産業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)機械、(3)石油石炭製品、(4)非鉄金属、(5)金属製品。

■個別材料株

△エレマテック <2715>

前期営業が上振れ着地で今期予想は19%増。

△巴川紙 <3878>

21年3月期業績は赤字幅縮小に上振れ。

△エイトレッド <3969>

今3月期営業2ケタ増益で増配評価。

△MRT <6034> [東証M]

伊丹市から新型コロナワクチン接種の医療人材確保に向けた業務を受託。

△シグマクシス <6088>

22年3月期営業4割増益見通しで伊藤忠 <8001> と資本業務提携。

△アルー <7043> [東証M]

ヤフーとDX人材育成の分野で連携。

△表示灯 <7368> [東証2]

21年3月期業績は計画上振れ一転営業増益で着地。

△スズデン <7480>

21年3月期業績予想と期末配当計画を上方修正。

△KIMOTO <7908>

前期経常が上振れ着地・今期は83%増益へ。

△ミズノ <8022>

21年3月期営業利益は計画上振れ。

▼モバファク <3912>

1-3月期(1Q)経常は8%減益で着地。

▼ZHD <4689>

「LINEに行政指導」との報道。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)きもと <7908> 、(2)ホクシン <7897> 、(3)エイトレッド <3969> 、(4)シグマクシス <6088> 、(5)エレマテック <2715> 、(6)大同工 <6373> 、(7)OBC <4733> 、(8)ミズノ <8022> 、(9)神栄 <3004> 、(10)ユナイテド海 <9110>

値下がり率上位10傑は(1)gumi <3903> 、(2)マネックスG <8698> 、(3)RPA <6572> 、(4)セレス <3696> 、(5)ウッドワン <7898> 、(6)アルプス物流 <9055> 、(7)住石HD <1514> 、(8)銭高組 <1811> 、(9)フジ住 <8860> 、(10)モバファク <3912>

【大引け】

日経平均は前日比167.54円(0.57%)安の2万9020.63円。TOPIXは前日比7.52(0.39%)安の1914.98。出来高は概算で9億5501万株。東証1部の値上がり銘柄数は708、値下がり銘柄数は1376となった。日経ジャスダック平均は3901.69円(10.96円安)。

[2021年4月23日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.