英ポンド週間見通し:下げ渋りか、ワクチン接種拡大を意識した相場展開となる可能性
■弱含み、ユーロ売り・ポンド買い縮小の影響も
今週のポンド・円は弱含み。英国経済の早期回復への期待は残されているものの、経済見通しの不透明感は消えていないことから、ポンド買い・円売りは縮小した。ユーロ圏諸国におけるワクチン接種拡大を意識してユーロ売り・ポンド買いが縮小していることも影響を与えたとみられており、ポンド・円は一時149円06銭まで売られる場面があった。取引レンジ:149円06銭-151円98銭。
■下げ渋りか、ワクチン接種拡大を意識した相場展開となる可能性
来週・再来週のポンド・円は下げ渋りか。英国で新型コロナウイルス向けワクチンの接種が進み、早期正常化への期待があることから、リスク回避的なポンド売りは抑制されそうだ。5月5-6日開催の英中央銀行金融政策委員会(MPC)では、現行の金融政策が維持される公算だが、英中銀総裁は追加緩和の必要性について言及しない可能性が高いとみられている。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ポンドの対円レートは下げ渋る展開も予想される。
○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・5月6日:英中央銀行MPC金融政策発表
予想レンジ:148円50銭-151円50銭
《FA》